トップページへ

闇金ウシジマ君

旧suadd blog » 本・芸術 » 闇金ウシジマ君

闇金ウシジマくん 12 (12) (ビッグコミックス)
真鍋 昌平
小学館
¥ 540


闇金融を営むウシジマを中心に様々な人間模様を描いた漫画。全体的に淡々とコミカルに、人がどうやって落ちていくかをじっくり描いていて、それが逆にリアルで暗い気持ちにさせられるという構造。

僕はインターネットという大好きな分野があり、その分野でそれなりに知識をつけて、楽しく仕事をしているので、日々自分は非常に幸せだと思ってます。しかし、もしそういったものがなかったらと想像すると、人生に楽しみを見いだせず、ギャンブルなどで一線を越えて落ちて行くのは可能性としてありえると思っていて、この作品の中の主人公たちのどうしようもない心情を考えると胸が苦しくなります。

確かにそれは、精神的な弱さもあると思いますが、それだけではない人生に対する意義の見いだし方への方法論が確立されていない問題は歴然としてあると考えます。

この数十年間、いわゆるサラリーマンという万人が受け入れられる人生観がありましたが、高度成長期が終わりバブルが崩壊して以後、そういった時代は終了していて、自らが自らの人生の意義を見つけなければいけない時代に突入しています。

しかし、現在それを見いだすための教育や方法論は確立されておらず、多くの人が「自分探し」と言われる意義付けに対して、自ら到達しなければならないという厳しいことになっています。

モデルケースがない以上、一つの方法論はないと思いますが、もっと明確に自分の好きなことをとにかくやってみること、そしてその「損切り」の見極め方を示唆するようような仕組みがあってもいいのではないかというのが自分の考えです。

話は逸れましたが、もちろんこの作品はダメダメな主人公たちをモデルにしているわけですが、こういったドロドロとした可能性があることを直視してこれからの世の中は成り立っていく必要があるのではないかと思います。

« 前の記事へ

次の記事へ »

トップページへ