アップサイドとダウンサイドへの考え方

アップサイドとダウンサイド、どちらに注力するか – Joi Ito’s Web – JP

実際、成功を収めている投資家のほとんどは、子飼いの企業のうち成功している企業に時間の大半を割いており、業績の振るわない会社にはほとんど時間を使っていない。

多くの場合、業績の悪い会社こそが手助けを必要としているのであり、直感的には自分がした投資を守ることを考える。投資家の多くは、業績の悪い会社の支援と管理に時間のすべてを費やしている。

確かに!

そして、思ったのは、これはまさに経営にも当てはまるということです。僕も過去に見込みの低い事業を撤退できなかったことが何回もあります。

投資家と違い、経営の場合は利益(or資本)のある限り非採算事業でも投資しつづけることができてしまうため、判断がさらに難しくなります。

それは、思い入れであったり、事業内のメンバーへの配慮であったり。。しかし、最終的に見れば、関わっている人全員が不幸になるということが分かりました。

それからは、事前にある時間において期待される結果が出なければすぱっと止めるとルールを決めることにしました。そうすると、誰もが納得をして「止める」ことができるようになります。

今でも他の成功例などを見てこうやればうまく行ったのになと思ったりすることもあります。でもそれは後付けの議論なんですよね。その時それを思いついて実行できなかった自分が悪い。

後からみれば本当に些細な違いに見えますが、それを思いつき実行できるかどうかが実力であると考えます。だから僕は成功した人への賞賛は厭わないし、妬みは悪だと思う。

正直努力していればなんとかなったというわけでもない。だからこそ、ダウンサイドの縮小についてではなくアップサイドを狙って日々頭を絞って考える必要があると思います。