働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法/駒崎弘樹

NPOフローレンス代表の駒崎氏がワーカホリック状態からいかにワークバランスを保つ状態に持っていったかかなり具体的に書いています。そして、家庭など人生のすべてを「働く」と捉えて、トータルで「働き方革命」を起こすことを提唱しています。

僕は、よくいろんなことに手を出してるので、仕事暇なんだね、と言われますが、そうでもなくて、基本的にはすべてを駒崎氏がいう広義の意味での仕事と捉えていて、何一つ無駄なことなどないと思っています。いわゆる会社の仕事とプライベートが一体化しているので、土日でもメールを見ますし、平日でも遊んでいることもあるし、よく海外に行ったりしてます。でも、そうやって生きていくことで、やりたいことが出てくるし、目標へのモチベーションを保つこともできていると思います。

なので、本書によって「働き方革命」を起こすひとがたくさん出てくるといいなと思いました。前書「「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方」でも思いましたが、駒崎氏は本当に自然体なのに、いつでもチャレンジしていて純粋にすごいなと思います。独特のユーモアもあって読みやすいですし、ぜひ手に取ってみてください。

<抜粋>
・「全くうちの社員はなんてメンタルが弱いんだ。ちょっとくらい言われたからって、過剰に反応しすぎだ」と憤慨した。 そもそも社員の仕事は無駄話ばっかりに見えるし、もっとスピードをもって仕事ができるはずだ。そう考えるとイラついてきて、声を荒らげないにせよ、注意を繰り返すようになっていった。
・注意をすると、しばらくはミスはなくなる。だから注意を重ねる。結果的に注意しないといけない点を探すようになる。勢い、社員の欠点やミスばかり目に入ってきて、長所や頑張ってる点が見えなくなっていった。 しかし「うちの社員には、まだ褒めるネタなんてない。これから彼らが成長したら、褒めよう」と考えるようにした。
・昔から「パートナーとなるような人と出会いたい」と思って、色んな女性と付き合ってきた。しかし致命的な間違いを犯していたことに、「働き方革命」を始めた後に気づいた。パートナーというものがいて、それに出会うのではない。人はパートナーになっていくのだ。しかもそれを相手に期待するのではなく、自分が変わることで新しい関係性を創りだすことができるのだ。
・大人になって僕は仕事というレベル上げをやっていた。毎日同じ電車に乗り、仕事の種類は違うけれど、毎日仕事をし、毎日同じ電車で帰り、寝る。僕のレベルは多分あがっている。そのうち99になるのかも知れない。