(500)日のサマー[80点]

(500)日のサマー (500)日のサマー (2009)

【監督】マーク・ウェブ
【出演】ジョセフ・ゴードン=レヴィット / ズーイー・デシャネル / ジェフリー・エアンド / クロエ・グレース・モレッツ / マシュー・グレイ・ガブラー / クラーク・グレッグ / レイチェル・ボストン / ミンカ・ケリー

★★★★ [80点]「いろいろな感覚が思い出される良作」

ロマンチストの男子トムは恋に落ちて、愛を信じない女子サマーは恋に落ちない物語。軽いように見えて、結構奥深くて、個人的には好きです。

最初にキスをした後の信じられなさとか、寝た後に本当に世の中が一変してしまう感覚とか、喧嘩した後の焦燥感とか、喪失感とか、鮮やかに描かれていて、素晴らしいと思いました。

500日の間を前後にスキップする構成、そして必ずトムからの視点で描かれているがゆえに、サマーのミステリアスぶりが際立って感じられるのもよかった。

こういう経験って基本的になかなかきついのだけど、生きてるって感じがするから、忘れたくないなと思う。そんなことを思い出させてくれる作品。

後、ヒロインのズーイー・デシャネルがとてもよかった。主人公のジョセフ・ゴードン=レヴィットは「インセプション」にも出てきてますね(アーサー役)。映像も音楽もセンスがあって、すごくよかったです。

Posted by suadd on 2010/08/29 with ぴあ映画生活

インセプション[100点]

インセプション (2010)

【監督】クリストファー・ノーラン
【出演】レオナルド・ディカプリオ / 渡辺謙

★★★★★ [100点]「ぶっ飛んだ想像力」

クリストファー・ノーラン監督作品。「ダークナイト」は本当に素晴らしかったので、かなり期待していたところ、期待を裏切られない素晴らしい作品でした。

まず、夢の中という潜在意識の中で大事な情報を盗むとか、夢の中の夢の中(二階層目)みたいなアイデアが素晴らしいし、かつ次々に明かされる夢のルールとストーリーが密接に絡まり合っていて、重層的な作りになっているのが素晴らしいと思います。

かつ、それを補完するような映像、予告編でもおなじみの街が折りたたまっていくシーンとか、無重力上でのアクションとかの想像力がぶっ飛んでいてものすごい刺激的です。

ストーリーはかなり複雑なのですが、丁寧に追っていけば、かなりきれいにまとまっていることが分かると思います。そういう意味では「ダークナイト」に近くて、一度目でもおもしろいけど、分からない部分を知るために、何度でも観たいと思わせる傑作だと思います。

Posted by suadd on 2010/08/15 with ぴあ映画生活

Zyngaのウノウ買収にあたって

すでに報道されている通り、ウノウは、サンフランシスコにあるソーシャルゲーム大手Zyngaによる買収のオファーを受諾しました。

ウノウからのお知らせ:当社株式の譲渡に関するお知らせ

ウノウは5年半ほど前に「世界で使われるインターネットサービスを創る」ことを掲げ、株式会社化してから現在まで、映画生活(ぴあ社へ譲渡)やスグCC、NeoAd(いずれもGMOアドパートナーズ社へ譲渡)、フォト蔵などの多くのユーザー参加型サービス(CGM/UGC)を生み出してきました。一方で、ウノウエンジニアの書くウノウラボブログは日本のウェブエンジニアによく読まれ、技術力のある会社として認知されてきたと考えています。

そして、昨年「まちつく!」でモバイルソーシャルゲームに参入して以来、急速にソーシャルゲームシフトを進めてきました。現在では「バンドやろうよ!」「海賊クロニクル」など複数のタイトルをmixi、モバゲー、GREEなどへ提供しています。特に「まちつく!mixi版」は300万人以上の方にご利用いただいています。

そんな中で、Zyngaから買収のオファーを受けました。

これは、Zyngaの世界戦略の一貫でもあり、ウノウのモバイルソーシャルゲームやそれを創る組織への高い評価によるものです。

ウノウとZyngaは、強いエンジニアリングと高いクリエイティブの融合、よいサービス作りへのしなやかな姿勢など共通点は多く、世界志向の会社や社員の方向性とも合致し、マージ後もスムーズに成長していけると考えました。

また、シリコンバレーのトップクラスのインターネットベンチャーに加わり、世界最高峰の人材と交わることで、世界のやり方を学び日本市場で確固たるポジションを築くと共に成長し、逆に日本の最先端のモバイルの知見を世界に紹介していくよい機会だとも考えました。

このようなことから、オファーを受け入れることを決断をしました。

本件は、日本のインターネットベンチャーをシリコンバレーのトップクラスのインタネットベンチャーが買収する初のケースになります。今後も日本のインターネットベンチャーの新たな道を切り開いて行きたいと思います。

なお、私や共同経営者の石川がウノウを離れるということはありません。ウノウは引き続きオリジナルタイトルの制作・運営をすると共に、Zyngaタイトルを日本市場でリリースしてまいります。

引き続きモバイルソーシャルゲームの発展へ寄与すると共に、世界への橋架けになりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

※本件について、様々な方から噂の真相について聞かれましたがお答えすることができず、不義理をしてしまいました。独占交渉期間の守秘義務かつデリケートな話のため口外できなかったことを深くお詫びすると共に、ご理解をいただければ幸いです。