「そして世界に不確定性がもたらされた」「エレガントな宇宙」「パラレルワールド」に続いての宇宙論を知るために読んだ本。本書でもまたもや斬新な考え方がいくつも提示されています。例えば、多宇宙(マルチバース)を認めてしまうと現宇宙がどこかの宇宙でシミュレートされた偽宇宙である可能性が捨てきれなくなってしまうこと、宇宙がほとんどイカサマのように生物にとって快適な状態になっている謎について、それに伴い神学者たちが(ダーウィンを渋々認めた後)持ち出して来た「インテリジェント・デザイン」という概念など。かなり哲学的な問いの連続で難易度は高いですが、宇宙論の最先端まで行くと非常に哲学と似通ってしまうというのが非常に刺激的でおもしろいです。
