ドキュメント長期刑務所
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※本書は献本いただきました
「人を殺すとはどういうことか」の著者の新作。前作では人にフォーカスしていましたが、本作は長期刑務所とはどういうところなのかにフォーカスして描かれています。
入所の様子から始まって、運動会や正月など年中行事など非常に詳細に書かれており、かなりリアルに長期刑務所がどういうところなのか分かります。相当自由が制限されていることが分かるのですが、それでもやはり受刑者同士でコミュニケーションするうちに周りに感化されてそれが当たり前だと思ってしまうらしく、結果として反省しないままに出所してしまう模様も今回もばっちり書かれてます。
前作のようなインパクトは薄いかなと思いましたが、これもまた中の人が書いた貴重なドキュメントだと思います。本書により、何かしらの改善が行なわれるといいなと思います。