ジャック・ウェルチを超える株式パフォーマンスを発揮した9人の経営者の経営について分析して紹介している。フリー・キャッシュフローを最大化し、いいタイミングで投資する(買収含む)こと、あるいは配当や自社株買いすること、など王道の経営手法が示されています。
一方で、これらはあくまで結果論であって、どうすれば「フリー・キャッシュフローを最大化」し、「いいタイミングで投資する(買収含む)」ことができるのか、などについては明確な解がありません。
取り上げられているCEOのひとりの言葉
「事業運営の難しさは、日々の多くの何気ない判断のなかに、経営を左右するような大きい判断が紛れ込んでいることです」
これはまさにその通りなんですが、この辺りをどうやってうまく察知して、よい経営判断をしていくか、は本当に経験と才能、そして運も必要なのではと思っています。ただ、王道の経営手法を知ることはその前提となるものなので、ある程度の規模の会社経営をしていく上で本書は必読かなと思っています。