Zyngaのウノウ買収にあたって

すでに報道されている通り、ウノウは、サンフランシスコにあるソーシャルゲーム大手Zyngaによる買収のオファーを受諾しました。

ウノウからのお知らせ:当社株式の譲渡に関するお知らせ

ウノウは5年半ほど前に「世界で使われるインターネットサービスを創る」ことを掲げ、株式会社化してから現在まで、映画生活(ぴあ社へ譲渡)やスグCC、NeoAd(いずれもGMOアドパートナーズ社へ譲渡)、フォト蔵などの多くのユーザー参加型サービス(CGM/UGC)を生み出してきました。一方で、ウノウエンジニアの書くウノウラボブログは日本のウェブエンジニアによく読まれ、技術力のある会社として認知されてきたと考えています。

そして、昨年「まちつく!」でモバイルソーシャルゲームに参入して以来、急速にソーシャルゲームシフトを進めてきました。現在では「バンドやろうよ!」「海賊クロニクル」など複数のタイトルをmixi、モバゲー、GREEなどへ提供しています。特に「まちつく!mixi版」は300万人以上の方にご利用いただいています。

そんな中で、Zyngaから買収のオファーを受けました。

これは、Zyngaの世界戦略の一貫でもあり、ウノウのモバイルソーシャルゲームやそれを創る組織への高い評価によるものです。

ウノウとZyngaは、強いエンジニアリングと高いクリエイティブの融合、よいサービス作りへのしなやかな姿勢など共通点は多く、世界志向の会社や社員の方向性とも合致し、マージ後もスムーズに成長していけると考えました。

また、シリコンバレーのトップクラスのインターネットベンチャーに加わり、世界最高峰の人材と交わることで、世界のやり方を学び日本市場で確固たるポジションを築くと共に成長し、逆に日本の最先端のモバイルの知見を世界に紹介していくよい機会だとも考えました。

このようなことから、オファーを受け入れることを決断をしました。

本件は、日本のインターネットベンチャーをシリコンバレーのトップクラスのインタネットベンチャーが買収する初のケースになります。今後も日本のインターネットベンチャーの新たな道を切り開いて行きたいと思います。

なお、私や共同経営者の石川がウノウを離れるということはありません。ウノウは引き続きオリジナルタイトルの制作・運営をすると共に、Zyngaタイトルを日本市場でリリースしてまいります。

引き続きモバイルソーシャルゲームの発展へ寄与すると共に、世界への橋架けになりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

※本件について、様々な方から噂の真相について聞かれましたがお答えすることができず、不義理をしてしまいました。独占交渉期間の守秘義務かつデリケートな話のため口外できなかったことを深くお詫びすると共に、ご理解をいただければ幸いです。