
↑ボラボラ島(タヒチ)
2026年、あけましておめでとうございます!
昨年は1月からメルカリUS CEO兼務が始まり、まさに(会社のテーマでもあった)「Back to Startup」をしてました。毎月USに行き、US経営陣でロングミーティングをし、1on1をし、全社ミーティングをすることを繰り返す。日本にいるときは早朝からUSとオンラインMTGし、午後は日本の仕事、といった感じで、ダブルワークで大変よく働いた一年でした。
USでは、まず我々のバリュー・プロポジション(提供価値)を議論することからはじまり、それに対応して、売る買う、あんしんあんぜんといったコアな体験にフォーカスをして、プロダクトの改善を進めてきました。まったく新しい機能をつくる、というのではなく、本当に地道な分析と改善でしたが、大きくコア体験はよくなったと思います。
おかげさまで、US事業は、黒字化し、なんとか前年比でもプラスに転じさせることもできました。
思い返せば、2024年後半から昨年前半は本当にきつい時期で、本当に眠れない日々を送っていました。一歩踏み外せば奈落の底へ、というヒリヒリする状況で、なんとか落ちずにここまでよく来れたな、という感覚です。これも全ては、USメンバーの、先行き不透明な中で、覚悟を伴った献身的な仕事によるものですし、日本で支援してくれた方たち、各関係者含めて、本当に感謝しかないです。
とはいえ、少しのプラス成長が目標ではないので、USという広大なマーケットで何倍もの成長を目指したいと思っています。そのため、US滞在時間はむしろ増やします。昨年は、中のことに集中していたので、もっとユーザー・インタビューとか、新しいサービスを体験するとか、外部の人と会うとか、外向きの時間を増やしたいと思っています。
日本の事業についても、同様にコア・プロダクトにフォーカスをすることで、成長率回復の兆しも見えてきてますし、しばらくはダブルワークでがんばろうかと思います。
AIにより、働き方そのものが根本的に変わってきているし、会社としても変えていかなければいけません。すごく舵取りが難しい時代ですが、逆にオポチュニティ(機会)もたくさんあるので、とても楽しく仕事しています。
現状のメルカリについてはこちらがよくまとまっています
メルカリが「AI」と「スタートアップ回帰」を推進する理由:山田進太郎 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
また、鹿島アントラーズのJリーグ優勝、というのも大きなうれしいニュースでした。M&Aさせてもらってから5シーズン、タイトルを取れておらず、心苦しく思っていました。昨年はアジアNo.1クラブを目指す戦略にあらためてメルカリとしてもコミットし、鬼木監督体制1年目で成果が出たのは本当にうれしかったです。長い付き合いの小泉さん(アントラーズ社長、メルカリ会長)とピッチで涙ながらに抱き合うとは思ってもいませんでしたし、改めてスポーツは素晴らしいなと。
D&I財団について、女子中高生向けに理系で活躍する社会人(や大学生)と会えるリアルなツアー事業「Girls meet STEM」が好調で、2年目の昨年は112社、40の大学・教育機関などが参画し、3600名強の参加者になりました。多くの企業さま、大学・教育機関さまに強力いただいて大変ありがたいです。
プライベートでは、結局1日若干熱が出たくらいでほぼ病気もなく、旅行も一定行けたので、充実していたなと思います。週3の筋トレも続けてますが、食事制限をほぼやめたので、少し太りました。が、健康診断の数値的には問題なし。もちろん年齢とともに、多少の数字悪化や時差ボケや白髪や老眼など、いろいろありますが、悪くはないかなと思ってます。
2025年の目標は昨年に続いて「成果を出す」です。今の方向性は継続し、進化させ、成果に貪欲に行きたいと思います。
昨年のテーマは「成果を出す」でした。まだ道半ばですが、近年でみれば、もっとも手応えがあった年ではありました。ただドンキ安田さんが言う「圧勝の美学」で、勝って勝って勝ちまくるべく、3年連続ですが「成果を出す」をテーマにしたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
では、恒例昨年読んだ本のベスト5です。
第5位:「圧勝の創業経営」安田隆夫
本書はおそらく私にとって最後の作品になるが、いま私のなかで改めて、一つの確信が深まっている。それは、積極的にリスクを取り、挑戦を続ける者だけが、仕事や人生において「勝利」を摑めるということだ。
しかも、目指すべきは単なる「勝利」ではない。「圧勝」である。勝って勝って勝ちまくり、「これでもか」という気迫で大勝ちを取りにいかなければならない。私はこれを「圧勝の美学」と呼んでいる。そうやって目一杯の果実を収穫しておけば、不運が巡ってきたときに耐え忍べるし、思いきった挑戦をすることも可能になるのだ。 これは一個人の人生だけでなく、日本という国全体にも通じる考えである。
「渾身のラストメッセージ」も必読でした。
第4位:「世界秩序が変わるとき-新自由主義からのゲームチェンジ」齋藤ジン
今、私は新自由主義という様々な行動の根底にあった世界観が瓦解し、勝者と敗者が入れ替わると確信しています。 つまり読者の皆さんの生活を規定してきた「常識」も大きく変わるはずです。
その中心にいて、重力の役割を果たすのが覇権国家なので、アメリカは最後、自分に都合の良いシステムを作り出し、それを正当化する世界観を広めようとするでしょう。 もちろん、それが上手くいくとは限りませんし、冷戦時代のように、二つの極が並立したり、群雄割拠の世界が訪れるかもしれません。
新自由主義の問題から「世界秩序そのものが変わる」というビューを示しているのが新しいです。
第3位:「NEXUS 情報の人類史」ユヴァル・ノア・ハラリ
AIアルゴリズムは、人間のエンジニアが誰もプログラムしなかったことを、自力で学習でき、人間の重役が誰も予見しなかった事柄を決定することができる。これがAI革命の真髄だ。 この世界は、無数の新しい強力な行為主体であふれ返りつつある。
意識を持たないフェイスブックのアルゴリズムは、より多くの人により多くの時間をフェイスブックに 注ぎ込ませるという目標を持つことができる。続いてそのアルゴリズムは、その目標の達成に役立つなら、常軌を逸した陰謀論を意図的に拡散するという決定を下すことができる。 反ロヒンギャの組織的活動の歴史を理解するには、ウィラトゥやフェイスブックの重役陣といった人間の目標や決定だけではなく、アルゴリズムの目標や決定も理解する必要がある。
AIが今までの技術革新と何が違うか、そしてそれにどう対処していくか、のヒントがたくさんありました。
第2位:「宿命の子 安倍晋三政権クロニクル」船橋洋一
私はこの本で、第2次安倍政権の権力中枢の政策決定過程の舞台裏のドラマを検証することを試みた。調査報道と銘打った次第である。調査報道とは、独立した立場から、当事者の間に埋もれ、表に出ない核心の事実を掘り起こし、社会にとって重要な課題を提起する検証ジャーナリズムであると私は考えている。
政治というものが、どのように動いているのかが垣間見れます。
第1位:「レオナルド・ダ・ヴィンチ」ウォルター・アイザックソン
レオナルドらしいと言えばそのとおりだが、馬の彫刻をつくるにはまず解剖しなければという発想には、やはり驚かされる。 このときも芸術のための手段として始まった解剖は、やがて科学的探究としてそれ自体が目的化した。
馬の研究をしているあいだに、厩舎を清潔に保つ方法を考えはじめたのだ。 それから何年にもわたり、屋根裏からパイプを下ろして餌を補充したり、床を傾斜させて馬糞が排水溝に流れ込むようにするといった、いくつもの厩舎システムを考案している。
真の天才を知ることは、普通のひとにとっても有意義だと思いました。
P.S.2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年のベスト本はこちらからどうぞ

