私も45歳ということで人生後半と言えるのだろうと思いますが、後半に向けて考え方を変えていかないといけない、というのはとてもよいコンセプトだなと思いました。
人生後半で、諦めないといけないことを諦めることでより満足感のある、後悔のない人生を送ることができる、というある意味受け入れがたいが受け入れなければならないことを様々な角度から指摘してくれます。
割と冗長で宗教など主観的な内容も多く、すごくまとまっているわけではないのですが、ところどころで考えさせられることが多かったです。まぁ人生のことなので人によって違いすぎることでもあるのでやむなしかと思います。
抜粋コメントします。
たとえば、高齢者は単語作成を競う「スクラブル」が得意だし、外国語の習得も上々です(アクセントを完璧にするのは苦手でも、語彙の増強、文法の理解に 長けています)。高齢者に見られるこうした特徴は、研究により裏づけられています。母国語であれ外国語であれ、死ぬまでずっと、語彙力は落ちずに伸びていくのです
また、複雑なアイデアを組み合わせて活用する能力は高齢者のほうが高いことに気づく人もいるかもしれません。言い換えれば、高齢者は、若い頃のような画期的な発案や、素早い問題解決はできないかもしれませんが、既知の概念を使ったり、既知の概念を他者に表現したりするのは相当うまくなっています。
いきなりではありますが、よい部分もあると。外国語の習得、については個人的に苦労しているところで一定レベル以上は逆に大変なのではと思ってますが。。
1つ目の知能が、「 流動性知能」です。キャッテルの定義では、推論力、柔軟な思考力、目新しい問題の解決力を指します。一般的に、生得的な頭の良さと考えられている知能で、読解力や数学的能力と関連があることが研究で明らかになっています。革新的なアイデアや製品を生み出す人は、概して流動性知能が豊かです。知能テストを専門としていたキャッテルの観察では、流動性知能は成人期初期にピークに達し、 30 代から 40 代に急速に低下しはじめました。
いずれ流動性知能の落ち込みに見舞われることは、まず確実です。しかし、 革新 中心のキャリアから、 指導 中心のキャリアへとキャリアを年々再設計する能力は失われませんから、加齢による強みを発揮することは可能です。
一方で低下する能力もあります。
それなのに、なぜ人は懲りもせず同じ試みを繰り返すのでしょう? 理由は2つあります。第1に、第1の曲線は自然と下降していくものだという認識がありません。自分の調子が悪いんだと思っています。第2に、別の種類の成功に通じるもう1つの曲線が存在することを知りません。
人生の後半は、知恵で他者に奉仕しましょう。あなたが最も重要だと思うことを分かち合いながら歳を重ねるのです。何かに秀でているということは、それだけで素晴らしいことなのだから、それ以上の見返りは不要です。そう思って生きていけば、歳を経るほど最高に秀でた存在になれるのです。
役割を変えていく、ということが重要である、ということです。
幸福になりたいなら、「なんとしても幸福になりたい」、「世間から見た自分の特別度が多少下がることを受け入れて、自己モノ化をやめたい」と正直に宣言しなくてはいけません。「肩の荷を下ろしたい」という願望をはっきり口にするのです。そのために必要なのはプライドではなく、その対極にある謙虚さです。
人よりキャリアを優先する人生から、私を解放してください。 仕事にかまけて人生をないがしろにする行為から、私を解放してください。 他者より優位に立ちたいという欲望から、私を解放してください。 世間の空虚な約束に 惹かれる心から、私を解放してください。 職業上の優越感から、私を解放してください。 愛よりプライドを取る心から、私を解放してください。 依存から離脱する苦痛から、私を解放してください。 落ち込み忘れられる恐怖から、私を解放してください。
今まで大事にしていた価値観、例えば仕事上の成功、などから自分を解放する必要があると。むしろ弱さを認めることが重要なのだと言いますが、これは本当に同感です。
さんざん考えて伝えた答えは、「誠実、思いやり、信頼」でした。その3つを身につければ、息子が可能な限り最良の人間になれると感じたのです。 それをきっかけに、大切な人たちに手に入れてもらいたいことを3つずつ書き出し、こう問いかけることにしました。私は今書き出したものに投資しているだろうか? 私の時間、エネルギー、愛情、技能、お金を、こうした長所や資質を伸ばすために注いでいるか? 私自身の行動で模範を示しているか? 新しい投資戦略が必要か?
子育てに対して大切なことを何かを考えるというのはよさそう。
人生の次の段階で……
続ける活動は何? 進化させやり方を変える活動は? やめる活動は? 新しく学ぶ活動は?
次の段階を始めるために……
新しい自分に進化するために、来週何をする? 来月何をする? 6カ月以内に何をする? 1年後、それらの行動の結果として表れる最初の成果は何?
さまざまな問いかけがあり、まったくすぐに答えが出せるわけでもなく、かつそれも変わっていくものだと思いますが、いろいろ考えていくためのきっかけとしてすごく有用なリストかなと思います。