分かりやすいが実行は難しい「小澤隆生 凡人の事業論」

楽天野球団からヤフーのeコマース革命、PayPayなどの立ち上げにかかわってきた「おざーん」こと小澤さんの事業の立ち上げ方をインタビューから、事業の作り方を分かりやすく解説されています。

小澤さんが常日頃からすごく分析的に思考・実行しており、失敗から学んだ緻密な仕事のやり方を積み重ねているのが分かります。再現性が高いため確かに「凡人の事業論」というタイトルも分からないでもないですが、成果はとてつもないですし、本人と話していても明らかに常人ではない頭の回転と発想力を感じるのも事実です。

1  最低限達成すべきゴールを決めて、事業の「センターピン」を見極める 

2  仮説を立て、テストを繰り返して、ゴールに最短で到達する「正解」を見つける 

3  見つかった正解を、徹底的に「実行」する 

簡単に言えば、 事業を成功させるには目指すべき正しいゴールを定めて、正しい優先順位をつけて、そこに向けて実行していく ということです。

ヤフー時代、僕らは「いいサービス」の要件を6つにまとめて共有していました。
1  正しいマーケット設定
2  基本機能が提供されていること
3  最高のUI、UXで提供されている
4  驚きと感動がある
5  結果としてのインパクト
6  ビジネスモデルとグループ貢献があること

例えば、こんな感じで内容はとても分かりやすくて、腹落ちもするし、非常に勉強になりました。大きな組織になるとこういった言語化が重要になってきます。ただ、実際に実行するのは大変難しい。本書にもあるように100発100中などは誰にもないので、失敗しながら学んでいくしかないのかなと思います。