ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか/エド キャットマル

メイキング・オブ・ピクサー」が会社としては歴史に主題が置かれているのに対して、本書はピクサーがどのように優れた作品を生み出しているのかに焦点を当てられています。

特に複雑なことをやっているわけではないのですが、しかしそれを根付かせるのは非常に大変だと思いました。個人的にはピクサーは理想像に近い会社のひとつなので、いいなと思った部分はどんどん取り入れていきたいなと思いました。

<抜粋>
・(ジョン・ラセター監督の標語)技術が芸術を刺激し、芸術が技術に挑む
・(事後分析のやり方)具体的なやり方としては、「次の作品でも繰り返してやりたいこと」と「次の作品では避けたいこと」を、それぞれ五点ずつ参加者に挙げてもらうのも効果的な方法です。否定的なことだけを話し合うのではなく、肯定的なことを取り上げてバランスを取ることで、参加者は安心して発言できるようになります。
・ピクサー大学では、油絵から彫刻、脚本執筆、演技といったクラスから、ヨガやピラティスまであらゆるコースが用意されている。ピクサーのスタッフが教師として自らの技術を伝授する場合もあれば、外部から教師を招聘することもある。ピクサーで働く人なら誰でも講習を受けることができ、受講料は無料。さらに、受講のためなら仕事を休むことが許される。