GDC(ゲームデベロッパーズカンファレンス)雑感

サンフランシスコで行われたGDC(ゲームデベロッパーズカンファレンス)に行ってきました。もちろんはじめて。

ソーシャルゲームを作るようになったので、ノウハウの情報収集という名目だったのですが、実際にはGDC全体の前半2日間は、ソーシャルゲーム(およびスマートフォン関係)のセッション一色で、ゲーム業界でのソーシャルゲームの盛り上がりっぷりがすごすぎてびっくりしました。

4Gamer.net[GDC 2010]Blizzard Entertainmentの語る「成功のためのゲームデザイン方程式」(World of Warcraft)

「Making a Design Standard: Blizzard Design Philosophies」(ゲームデザインのスタンダードを決める: Blizzard風デザイン哲学)という講義を,「World of Warcraft」や「Diablo」「StarCraft」といったモンスターゲームで知られるBlizzard Entertainmentのエクゼクティブ副社長,Rob Pardo(ロブ・パードゥ)氏が行った。

とはいえ、個人的に一番よかったのはこのセッション。日本ではあまり知名度高くないですが、WoW(World of Warcraft)は1000万人以上がプレイしている世界最大のオンラインゲームで、Activision Blizzard社はいまやEAを超えて時価総額は約1.4兆円の世界最大のゲームメーカーとなっています。

ソーシャルゲームがたかだか2,3年くらいしか歴史がないのに対して、オンラインゲームは歴史があるので、やはりその間のノウハウの蓄積というのはすごいものがあります。このセッションでは、過去の失敗例を披露し、だからこうしたらうまくいったという成功例をあげるという構成になっていて、すごく勉強になりました。

一方で、今回海外のソーシャルゲームカンパニーのひととよく食事したり、パーティーで話したりして(こちらの方がメインだったという話もあり)、それぞれすごい速さで進歩していて刺激的でした。おそらくソーシャルゲームはオンラインゲームの域にいつか到達するだろうし、それに自分たちとしてはモバイルという領域でチャレンジしていこうと強く思ったのでした。

何にせよ、新しいことというのは楽しいですね。