あけましておめでとうございます+2014年の本ベスト5

皆様、あけましておめでとうございます!

2014年は、メルカリも2年目ということで、数字上劇的に伸びたし、多くの力強い仲間がジョインして100人規模の素晴らしいチームになってきたのがうれしかった1年でした。

メルカリ1周年
メルカリ1周年 posted by (C)suadd

また、プライベートでは結婚しまして、披露宴や二次会準備ではいろいろな方にお世話になり、また当日多くの方にお集まりいただき、非常にうれしく印象深い一年になりました。

二次会胴上げ with ゲッツスーツ
二次会胴上げ with ゲッツスーツ posted by (C)suadd

しかし、まだまだやりたいことのほんの一部しかできていないし、逆にやりたいことがどんどん出てきて、焦燥感が強くなった気もします。

今年はまさに海外展開が本格化し成否を分ける年になると思うので、僕としてもUSに拠点を移し、本気で取り組んでいく所存です。

ではでは、恒例の2014年の本ベスト5をお送りします。ちなみに、本・芸術カテゴリをみるとエントリが少ないのですが、今年はKindle化される書籍が増えたこともあって大幅に読書量は増えています。が、アウトプットが少なかったのは事実なので、今年はもう少しエントリ数も増やしていきたいと思ってます。

5位.元祖技術ベンチャーに学ぶ「本田宗一郎 夢を力に―私の履歴書」

少し古い作品ですが、ホンダがどのように大きくなってきたのかがよくわかって非常に勉強になりました。何の後ろ盾もないベンチャーが世界的な会社になっていったのは勇気付けられます。

技術があれば何でも解決できるわけではない。技術以前に気づくということが必要になる。日本にはいくらでも技術屋はいるが、なかなか解決できない。気づかないからだ。もし気づけば、ではこれを半分の時間でやるにはどうすればいいかということになる。 そういう課題がでたときに技術屋がいる。気づくまではシロウトでもいい。そういういちばん初歩のところを、みんな置き忘れているのではないかという気がしてならない。

4位.20世紀の隠れた大発明を知る「コンテナ物語」

その名の通りコンテナ輸送がどのように生まれ導入されていき、その間に起こった都市間の勃興没落、恩恵を受けた(日本の)エレクトロニクス・メーカーなどを描いた良書。こういう本が本当に好きです。

これだけでも、コンテナ輸送の威力がわかる。ニューヨーク港で暑かったコンテナ貨物の量は、1965年には195万トンだった。それが翌66年の最初の10週間だけで、260万トンに急増している。この現象を目の当たりにしたアメリカの海運各社、さらにイギリスの二社、大陸欧州のコンソーシアムがどっと参入してきた。「船会社も港もコンテナ輸送に本腰を入れ、もはや後戻りできない状況になったのはこの66年である」と、あるコンサルティング会社は分析している。

3位.超格差時代を生き抜くヒント「グローバル・スーパーリッチ」

新しい上位0.1%の超富裕層プルトクラートを丁寧なインタビューや統計データから描き出し、そういった世の中でどのように生きるかのヒントが満載されています。

(あるノーベル物理学賞受賞者)「注意していないと、他人がした発見まで私の手柄にされるかもしれない。私が著名人であるからだ。私が何かいえば、世間はこう考える。『なるほど、彼がこれを考案したのだな』いや、私としては、他の誰かが以前に考案したことについて話しているだけなのだ」

2位.PayPal創業者による起業講義「ゼロ・トゥ・ワン」

PayPal創業者であり、Facebook、LinkedIn、Yelpなどの初期投資家ピーター・ティールが起業について語った本。非常に奥が深く、すごく刺激的であり、いまだに咀嚼できていない部分もあると感じるので定期的に読み直したい作品です。

人間についての隠れた真実はあまり重要だと思われていない。人の秘密を明かすのに立派な学歴はいらないからだろう。人々があまり語ろうとしないことは何か? 禁忌やタブーはなんだろう?

1位.政治と経済の関係に新しい視点を持ち込む「国家はなぜ衰退するのか」

ある国が貧しいか裕福かを決めるのに重要な役割を果たすのは経済制度だが、国がどんな経済制度を持つかを決めるのは政治と政治制度であることを解説している。自分は起業家なわけですが、国家という前提がどのようにビジネスに影響するのかを過小評価していた部分があったなという気づきがあって大変勉強になりました。

大半の経済学者や政策立案者は「正しく行う」ことに焦点を合わせてきたが、本当に必要なのは貧しい国が「間違いを犯す」理由を説明することである。間違いを犯すことは、無知や文化とはほとんど関係がない。のちほど述べるように、貧しい国が貧しいのは、権力を握っている人々が貧困を生み出す選択をするからなのだ。彼らが間違いを犯すのは、誤解や無知のせいではなく、故意なのである。これを理解するには、経済学や、最善策に関する専門家の助言を乗り越え、代わりに、現実に決定がいかにされるのか、決定に携わるのは誰か、その人たちがそうすると決めるのはなぜかを研究しなければならない。これは、政治と政治的プロセスの研究である。伝統的に、経済学は政治を無視してきたが、政治を理解することは、世界の不平等を説明するのにきわめて重要である

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