2025年、あけましておめでとうございます!
と言うのが、大変遅くなってしまいました。。年中は超健康で来ていたのですが最後の最後に風邪を引いてしまったり、今年からUS CEOも兼ねたり、かつ年始からいくつかの重要プロジェクトもあり、すっかりまとめるのが遅れてしまいました。
「足るを知る」という言葉もありますが、今年は「足る」で満足するのではなく「足る」という土台の上で、限界まで成果を追求してみたいと思っています。今年のテーマは「成果を出す」にしたいと思います。
昨年のテーマは「成果を出す」でしたが、なかなか成果を出せなかった苦しい年でした。
昨年半ばから社内で、Back to Startupを掲げ、さまざまな試行錯誤ができているのはよいと思っています。新たにUS CEOをやるというのもそのひとつです。
最近は早朝からUSとミーティングをし(早朝の英語学習は止めました)、昼から日本の仕事をし、夜は会食あっても早めに切り上げて早めに寝る、を繰り返しています。USにも何度も行きましたが、正式にUS CEOになったのは今年からです。
一方、日本でもメルカリの不正利用案件で、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。あんしんあんぜんはメルカリの根幹なのですが、世界的にあらゆるタイプの不正が増える中での対応アップデートが不十分でした。補償も含めてより積極的に取引に関与していくことを決め、不正利用の排除についても着実に進めています。
日米ともにですが、基本に立ち返りコアプロダクトを強化していくことが必要だと考えています。そのために個人としても会社としても、仕事のやり方を大胆に変えていっています。ひとつひとつディープダイブして、どんどん状況が変わり時間に追われる中で、日々議論して、決断して、実行していますが、まさにBack to Startupです。精神的にはタイトですが、懐かしい感じもしており、ギリギリのコース取りをしながらどんどん前進している感覚はあります。
9月記事ですが参考まで:メルカリ山田社長「反省と諦めは違う」 米国事業再編の心境を語る
D&I財団は、奨学金事業に加えて、女子中高生向けに理系で活躍する社会人(と大学生)と会えるリアルなツアー事業「Girls meet STEM」を始めました(オンラインのものもあり)。これが非常に好調で、昨年夏からだけで約1,500人の方に参加いただきました。誰もが知っているような会社10数社、多くの大学・教育機関に快く参画いただきまして、逆に言えば、どこも課題感が非常に強いのだなと思いました。今年は大幅に拡大できたらと思っています。
プライベートでは、週3筋トレも継続し、各種数値もさらに改善し、病気になることもなく、非常によい感じ、と思っていたのですが、年末にひどい風邪を引いて、いまも少し引きずっています。今年は、US滞在も増えるので、健康にだけは気をつけようと改めて思っています。
2025年の目標は昨年に続いて「成果を出す」です。今の方向性は継続し、進化させ、成果に貪欲に行きたいと思います。
そんな状況なので、昨年はなかなか本を読む時間がとれず、書籍紹介エントリも少なめのため、読んだ本ベスト3です。
第3位:「ハイパーインフレの悪夢: ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する」アダム・ファーガソン
─途方に暮れ、幻滅を味わった。国の自信は繁栄もろとも失われていた。社会道徳は低下し、制度は崩れた。悲観主義や不穏な空気が広がるなか、安心や、地域社会の一体感や、愛国心は消えた。フランスの軍国主義者に対する観念的な憎しみも、フランス全般に対する憎しみも、かつてヨーロッパで最も法を尊んでいた国民をひとつにまとめられなかった。国家そのもののしくみが、倫理観とともに瓦解しようとしていた。インフレによって精神的、物質的、社会的に破壊されたドイツの状況は、想像を絶するほど悪化していた。
歴史は繰り返す、とならなければよいですが、個人や会社としてはどんな場合でも価値を生み出せるようにしておく必要がありそうです
第2位:「戦略の要諦」リチャード・P・ルメルト
戦略の策定とは、単なる意思決定ではない。意思決定の場合、とりうる行動の選択肢があらかじめリストアップされていて、その中から選ぶことが想定されるが、戦略を立てるときはそうではない。まずは課題の特定から始まる。また戦略策定と目標設定はちがう。戦略は組織が直面する課題から始まるのであって、先に最終到達地点としての目標を設定するのは順序があべこべである。戦略を立てると言いながら実際には目標を立てている人は、誰かがどこかで課題を解決してくれるとでも考えているのだろう。
「よい戦略、悪い戦略」の続編。今回は戦略策定にまで踏み込んでいて非常に勉強になりました。
第1位:「運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」」安田 隆夫
基本的に人は曖昧な状態を嫌う。嫌わぬまでも、「居心地悪い」と感じるのが常だろう。分かりやすく明快な答えを出した方が、すっきりと気持ちがいいに決まっている。そういう意味で、「解」を求めるというのは、ある種の快楽に身を委ねる行為とも言えよう。しかし、安易に導き出した「解」は、必ずしも正解とは限らない。むしろ、そうではない場合のほうが、現実には圧倒的に多い。
その後なんと幸運にも、安田隆夫さんといろいろとお話をさせていただく機会を得ました。さらに経営哲学への理解が深まって、非常に勉強になりました。取り入れられることは取り入れて行こうとしています。
P.S.2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年のベスト本はこちらからどうぞ