ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか/エド キャットマル

メイキング・オブ・ピクサー」が会社としては歴史に主題が置かれているのに対して、本書はピクサーがどのように優れた作品を生み出しているのかに焦点を当てられています。

特に複雑なことをやっているわけではないのですが、しかしそれを根付かせるのは非常に大変だと思いました。個人的にはピクサーは理想像に近い会社のひとつなので、いいなと思った部分はどんどん取り入れていきたいなと思いました。

<抜粋>
・(ジョン・ラセター監督の標語)技術が芸術を刺激し、芸術が技術に挑む
・(事後分析のやり方)具体的なやり方としては、「次の作品でも繰り返してやりたいこと」と「次の作品では避けたいこと」を、それぞれ五点ずつ参加者に挙げてもらうのも効果的な方法です。否定的なことだけを話し合うのではなく、肯定的なことを取り上げてバランスを取ることで、参加者は安心して発言できるようになります。
・ピクサー大学では、油絵から彫刻、脚本執筆、演技といったクラスから、ヨガやピラティスまであらゆるコースが用意されている。ピクサーのスタッフが教師として自らの技術を伝授する場合もあれば、外部から教師を招聘することもある。ピクサーで働く人なら誰でも講習を受けることができ、受講料は無料。さらに、受講のためなら仕事を休むことが許される。

世界史のなかの満洲帝国/宮脇淳子

満洲というと、戦前に日本が事実上植民地化していた中国の一部ですが、本書では満洲という土地の成り立ちから始まって、どのような社会情勢の中で、どのように満洲帝国が成立し、そしてどのように中国に還っていったのかをまとめています。

かなりの部分をその前の時代の中国や韓国、日本の情勢に割いています。著者の言うように、僕も中国にも確固たる国家が存在している上で徐々に土地を奪って行ったという印象を漠然と持っていましたが、その時代の詳細を読むと、中国大陸自体が相当に混乱しており、内乱で政権が頻繁に交代しており、各地に軍閥が存在し、かつソ連や欧米各国の思惑が複雑に絡み合っていたということが非常によく分かります。

だからといって、日本が行ったことがよいことだとはまったく言えませんが、世界のどこの国も帝国主義的に植民地化を進めていた時代だという背景はよく理解しておく必要があると思いました。

新書ですが、非常にクオリティの高い作品だと思います。著者によればこのように満洲を中心として、歴史を描いた書籍はほとんどないらしく、非常に貴重な内容になっていると思います。

<抜粋>
・洛陽盆地に黄河文明が発生したのは、この一帯でだけ黄河を渡ることができた、という理由からである。黄河の北側は、東北アジア、北アジア、中央アジアへ通じる陸上交通路が集まり、南側は、東シナ海、インド洋への水上交通路が、ここからはじまった。
・表意文字である漢字は、違う言語を話していた人びとの交易のための共通語として発展した。漢文の古典には、文法上の名詞や動詞の区別はなく、接頭辞もなく、時称もない。どんな順序で並べてもいい。発言は二の次で、目でみて理解するための通信手段である。これはマーケット・ランゲージの特徴である。
・中国における官僚も市場の役員の性格を保存していて、その地位を利用して口利き料を取るのは当然の権利とされていた。賄賂も、あまり程度がひどくないかぎり合法である。直接に税金徴収の責任を負う地方官は原則として無給で、一定の責任額を中央に送金したあとの残りは合法的に自由にできる。公金も私金もふやすことができるのが有能な地方官であった。中国文明のこのような性格は、多くの日本人が渡った二十世紀はじめの満洲や中国にも生き残っていたし、共産主義を放棄した現代中国ではふたたび表面化している。
・日本列島の状況も似たようなもので、倭人の聚落と、秦人、漢人、高句麗人、百済人、新羅人、加羅人など、雑多な系統の移民の聚落が散在する地帯であった。古い倭人の聚落はいずれも山の中腹か丘の上にあり、焼畑農耕の村だったが、渡来人たちが平野部を開拓して食料の生産が増加し、都市の成長うながした。 当時の日本列島に倭国という国家があって、それを治めるものが倭王だったわけではなく、倭王が先にあって、その支配下にある土地と人民を倭国といったのである。
・国民国家では、国民の範囲を確定するために「国境」が引かれて「国土」が囲い込まれ、国民は「国語」と「国史」を共有することが強制される。 明治維新当時の日本は、江戸時代の鎖国政策のおかげで海外に日本人はほとんどおらず、北海道以外は国境線の内側すべてが日本人であるという、国民国家の条件にまことによくあてはまっていた。開国した日本は、無条件でこの新しいイデオロギーを取り入れることができたのである。しかし、中国大陸はそういうわけにはいかなかった。
・1915年、次項で述べる二十一ヶ条要求を日本から強いられた袁世凱は、7月、これをいちおう解決すると、11月、帝政を復活し、みずから皇帝になることを宣言した。しかし、日英露仏は袁世凱に帝政延期を勧告し、国内においても、袁世凱子飼いの段祺惴と 馬(注:にすいに馬)国璋さえも賛成せず、副総統黎元洪は辞意を表明した。雲南から反袁世凱の第三革命の火蓋が切られ、部下の広西将軍陸永廷も独立したため、さすがの袁世凱もやむをえず3月に帝政を取り消し、民国の称号に復した。在位八十三日であった。
・1945年8月に日本が大東亜戦争(太平洋戦争)に敗れたとき、満洲帝国には155万人の日本人がいた。壮年男子を徴兵されたあとの22万人の開拓移民のうち一万人以上がソ連の侵攻で殺され、シベリアに抑留された60万人のうち6万人が命を失った。それ以外にも、引き揚げまでの収容所生活で、13万人が伝染病や栄養失調などで亡くなった。そして、生き残った日本人はほとんど全員内地、つまりいまの日本国に引き揚げたのである。
・そもそも関東軍の任務は満洲の防衛であったが、1934年以降は、ソ連領内に侵攻作戦をおこなうように変更された。関東軍の兵力は、1931年当時は二個師団6万人にすぎなかったが、1941年には70万人になっていた。国内における反満抗日軍は、当初は30万人にものぼり関東軍を悩ませたが、1935年ごろにはやや平静に帰した。

たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する/レナード・ムロディナウ

いわゆる偶然性に関する作品で、前半は今までどこかの本で読んだような事例もあり個人的にはいまいちだったのですが(ただこの手の作品が初めてなら非常に楽しめると思います)、後半、特に最終章が抜群におもしろいです。

世の中の成功と失敗には偶然が非常に大きく作用することについては疑いはありませんが、さらに実際には人が他人を判断する際にも、成功している俳優や経営者、政治家などを過大に評価してしまう性質について豊富な研究例や実例を用いて示しています。

しかし、個人的に響いたのは、ではそれではどうすればいいかについて、偶然を引き寄せるためにできる限り「前向きに歩き続け」ろと書いている点でした。

とりわけ私が学んだことは、前向きに歩き続けることだ。なぜなら、幸いなことに、偶然がかならず役回りを演じるので、成功の一つの重要な要素、たとえば打席に立つ数、危険を冒す数、チャンスを捉える数が、われわれのコントロール化にあるからだ。失敗のほうに重みをつけてあるコイン投げでさえ、ときには成功が出る。あるいは、IBMのパイオニア、トーマス・ワトソンが言ったように、「もし成功したければ、失敗の割合を倍にしろ」ということだ。

つまり、何かを成し遂げたければ、諦めずに失敗し続けろ、挑戦する数だけは自分で決められるのだから、ということでしょうか。そして、偶然が悪い方向に振れた時でもそれを受け止めること。成功したとしても、自らの成功が必然であったと驕らないこと。これが本書を読んで僕が感じたことです。

ブラックスワン」は世の中の偶然性が高まっていることをシニカルな見方で描いていましたが、それに対してどうしたらいいかは示してくれませんでした。しかし、本書ではその次について(全体からするとごくわずかですが)言及している点で新しいと思います。

<抜粋>
・すべての分野の成功者が、ほとんど例外なく、ある特定の人間集団ーー決して諦めない人間集団ーーの一員であるのはそのためだ。
・もし屋根から飛び降りればSAT(米・大学進学適性試験)の点数を598点から625点に上げてくれるというなら多くの学生が(親とともに)そうするだろうが、点数を30点上げたければ、単に適性試験をあと二回受ければそれが叶うチャンスは十分あることを明らかにしている研究について話す教育者はほとんどいない。
・実際アップル社は、音楽プレイヤーiPodで最初に採用したランダム・シャッフリングの方法で、その問題にぶつかった。というのは、真のランダムネスはときどき繰り返しを生み出すが、同じ歌が同じアーティストによって繰り返し演奏されるのを聞いたiPodユーザーが、シャッフルはランダムではないと思ったからだ。そこで「もっとランダムな感じにするために少しランダムではなくした」と、アップル社の創業者スティーブ・ジョブスは言った。
・1995年のある研究によれば、『バロンズ』誌(米・金融投資週刊誌)が招いた高額所得の「ウォールストリート・スーパースター」8〜12人によるバロンズ年次円卓会議での市場分析は、平均市場収益程度しか当っていなかった。
・単なる偶然で印象的な成功のパターンを示す分析家やミューチュアル・ファンドはいつだって存在するだろう。また多くの研究が、そうした過去の市場の成功は未来の成功のよい指標ではないことをーーつまり、その成功はおおにただの幸運であることをーー明らかにしているが、大半の者が、株式仲買人やミューチュアル・ファンドの専門家の推薦は金を払うに値すると考えている。だから多くの投資家が、それも知的な投資家さえ、法外な手数料がかかるファンドを買う。
・たとえばノーベル賞受賞経済学者マートン・ミラーは、こう書いている。「もし株を眺め、勝ち馬を選ぼうとしている人間が一万人いるとすれば、一万人のうちの一人は偶然だけで成功する。それが起きていることのすべてだ。それはゲームであり、それは偶然の作用であり、人々は何か意図的なことをしていると考えているが、じつはそうではない」
・たとえば、最近コロンビア大学とハーバード大学の研究者は、困難な時期には経営陣を刷新することで対応すべしという株主の要求に、社の定款上逆らうことが難しい多くの企業を調査した。その結果、経営陣をクビにして三年のうちは、平均的に、事業成績に少しも印象的な改善が見られないことがわかった。CEOの能力差がどれほどであろうと、それはコントロールできないシステムの要素の作用に飲み込まれてしまう。
・ランダム・プロセスの科学的研究では、ドランカーズ・ウォークが原型である。そして日常生活においても、それが適切なモデルになる。というのも、われわれはブラウン運動をしている花粉粒のように、ランダムな事象によって、間断なく、こっちの方向に押されたりあっちの方向に押されたりしているからだ。その結果、社会的データの中に統計的規則性を見いだすことはできても、特定の個人の未来を予測することは不可能だし、われわれの特定の業績、仕事、友人、経済状態に関して言えば、多くの人が思っている以上に偶然に負っているところが大きい。
・われわれはスーパースター的なビジネス界の大立て者、政治家、俳優に、そしてプライベート・ジェットを乗り回している人物に、自動的に敬意を払ってしまう。まるで彼らの業績が、民間飛行機の機内食を食べざるを得ない人間にはないような、ユニークな才能を反映しているかのように。またわれわれは、専門知識を例証するような実績を誇る人間ーー政治評論家、金融・財政の専門家、ビジネスコンサルタントらーーの過度に厳密な予測に、これまた過度なまでの信頼を置いてしまう。
・ランダムネスの研究は、出来事に対する水晶的見解は可能だが、残念ながら、それができるのは唯一出来事が起きてからであることを教えている。われわれは、ある映画がなぜうまくいったのか、ある候補者がなぜ選挙に勝ったのか、なぜ嵐に襲われたのか、なぜ株価が下がったのか、なぜあるサッカーチームが巻けたのか、なぜある新製品が失敗したのか、なぜ病が悪化したのか、を理解していると信じている。しかしそうした専門知識は、ある映画がいつうまくいくか、ある候補者がいつ選挙に勝つか、嵐がいつ襲うか、株価がいつ下がるか、あるサッカーチームがいつ負けるか、ある新製品がいつ失敗するか、病がいつ悪化するか、を予測するうえでほとんど役に立たないという意味で、空疎である。
・過去を説明する話を考えだしたり、将来に対する曖昧なストーリーに確信をもつようになったりすることは簡単だ。また、そうした努力に落とし穴があるということは、われわれはそれを企てるべきではないということを意味しない。しかし、われわれは直感的誤信に陥らないようにすることができる。われわれは、解釈も予言も、懐疑心をもって見れるようになれる。われわれは出来事を予言する能力に頼るのではなく、出来事に対応する能力に、柔軟性、自信、勇気、忍耐のような人間的性質に、注意を向けることができる。そしてわれわれは、人のこれ見よがしな過去の業績よりも直接的印象に、より多くの重要性を置くことができる。そしてこのようにすれば、われわれは、自動的な決定論的枠組みの中で判断するのを食い止めることができる。
・エコノミストのW・ブライアン・アーサーは、小さい要素が合流すると、特段強みのない会社が競争相手を凌ぐようになると説く。彼はこう書いている。「現実の世界では、いくつかの同じような規模の会社がともにある市場に参入した場合、小さな幸運ーーたとえば、予想外の注文、バイヤーとの偶然の巡り会い、思いつき的経営上の知恵ーーによって、どの会社が早々と売れはじめ、時間が経つとどの会社が支配するようになるか、といったことが決まることがある。経済活動は小さすぎて予見できないような個々の取引によって(決まり)……、これらの小さな“ランダムな”事象は蓄積すると、そのうちにポジティブ・フィードバックによって拡大されることがある」
・それは市場に対する決定論的な考え方、つまり、成功を支配しているのは主として個人または製品に固有の特質であるという見方だ。しかし別なものの見方、つまり、非決定論的な見方がある。この見方では、質は高いが知られていない本、歌手、俳優がごまんと存在し、そこから何かを、あるいは誰かを傑出させるものは、主に、ランダムで小さな要素の同時発生ーーつまり、ラックーーということになる。そしてこの見方でいくと、伝統的な経営陣は単に無駄骨を折っていることになる。
・(ビルゲイツについて)つまり、W・ブライアン・アーサーであれば言うように、人びとはみんながDOSを買っていたからDOSを買ったのだ。流動的なコンピュータ起業家の世界において、ゲイツは集団から抜け出す一個の分子になった。しかし、もしキンドールの非協力がなかったら、IBMのビジョンの欠如がなかったら、サムとゲイツの二度目の出会いがなかったら、ゲイツがどんな洞察力や商才を有しているとしても、ゲイツは世界一の富豪ではなくただの一ソフトウェア起業家になっていたかもしれないし、まただから彼のビジョンはただの一人のソフトウェア起業家のそれとしか見えないのだ。
・どう見ても、才能を富に比例させることは間違いだろう。われわれは人の潜在力を目にすることはできない。できるのは結果だけだが、われわれはしばしば結果が人格を反映するものと考えて、人びとを間違って評価してしまう。人生のノーマル・アクシデント理論が示しているのは、行動と報酬の関係がランダムであるということではなく、ランダムな作用はわれわれの特質や行動と同じぐらい重要であるということである。
・能力は偉業を約束してはいないし、偉業は能力に比例するわけでもない。だから重要なことはその方程式の中の別の言葉ーー偶然の役割ーーを忘れないようにすることだ。
・母の体験は私に、手にしている幸運を識別し、評価し、また自分の成功に関わっているランダムな出来事を認識すべきであることを教えてくれた。それはまた私に、われわれに深い悲しみをもたらすかもしれない偶然の出来事を受け入れるようにも教えてくれた。

金融恐慌とユダヤ・キリスト教/島田裕巳

(本書は献本いただきました。献本、ありがとうございます)

日本の10大新宗教」の著者島田氏による新作で、現在の欧米型資本主義と宗教との関係を明らかにしようとした意欲作。例えば、終末論から100年に一度の金融危機といった言葉が出てきたり、アダムとイブが労働を課されたということから労働への罰の意識があるといったことが取り上げられています。

個人的には、内容が非常に斬新すぎて、そう言われればと思うもののまだ態度は保留にして、今後は、こういった見方もあるという前提で、いろいろなことを考えていきたいなと思います。

内容は非常に斬新でおもしろく、新書で読みやすいですし、ぜひ一読をおすすめします。

<抜粋>
・仮に2008年秋から2009年春にかけての半年ほど新聞やテレビ、さらにはインターネットといったメディアにほとんどふれることがなく、金融危機のニュースに接する機会がなかったという人がいたとしたら、世界が100年に1回の危機に見舞われたことを知らないままでいた可能性も考えられる。それほど、現実の社会は大きくは変わっていない。銀行の相次ぐ破綻で騒然としていたり、失業者が街に溢れるといった事態は起こっていないのである。
・ユダヤ・キリスト教の核心には、終末論が存在している。(中略)そうした信仰があるからこそ、同時多発テロや金融危機は、世の終わりが訪れたかのような、あるいはそれを予想させる出来事として解釈されることとなった。
・こうした政策は、20世紀はじめに革命を経て成立したソビエト連邦の共産主義政権において、具体的に実施された。だが、私的所有を廃して、それらを国家の所有に帰したとき、その国家をいかなる形で運営していくのかについては、それほど具体的な政策や方策は説明されていない。
・理想の世界を描き出そうとする試みが、こういった方向にむかいやすい点は、宗教における天国と地獄との対比にも示されている。 各宗教には特有の来世についての考え方が見られるが、おおむね地獄については詳細で、生き生きと描写されるものの、天国や極楽にかんしては、それほど詳細な描写がなされず、描かれた世界も、人をそこへ誘うような圧倒的な魅力を持ってはいない。凄惨な地獄の描写を通して、地獄にだけは落ちたくないという思いを抱かせ、それが、天国や地獄に生まれ変わることへの強い憧れを生んでいくが、人間が理想とする世界の姿を描き出すことは、案外に難しいのである。
・いったん取得した株を長期にわたって保有していれば、必ず利益が出るとも言われてきたが、最近の研究では、それが必ずしも事実でないことが証明されている。
・エデンの園にとどまっていられれば、アダムとイブは、死を免れることができたばかりか、労働の必要もなかった。労働は、いわば神に逆らった罰であり、それは本来的に苦役としての性格をもっている。ユダヤ教やキリスト教が広まった地域において、仕事と余暇の時間や期間が厳格に区別され、できるだけ労働時間を早く切り上げ、余暇に楽しみを見出そうとする傾向が強いのも、もとをたどれば、この旧約聖書の物語に行き着く。それは、労働のなかに生きがいを見いだしてきた日本人にはない考え方であり、労働観である。
・(明治維新前)日本人は、「宗教」という概念を知らなかった。宗教ということば自体は存在したものの、それは、宗派の教えの意味で、今日使われるような教団を組織し、定まった教えをもつ集団の意味での宗教という概念は知らなかった。
・経営者や幹部が桁違いの巨額の報酬を得るということは、欧米の企業では是認されるが、日本の企業においては許されない。それは、仕事のシステムが異なっているからで、アメリカの企業などでは、ボスの権限が絶対で、部下はひたすらその命令に従って行動することになるが、日本の企業では、上司の権限は制限され、むしろ部下によって祭り上げられる存在である。
・上司は、何か問題が起こったときには、最終的な責任をとらなければならないが、個別の仕事にかんしては、命令を下さなくても、部下が強調して仕事をし、個々の事柄について独自に判断していく体制が作られている。そうした形で仕事が進められている日本の企業のなかで、上司だけが巨額の報酬を得ることは難しいし、社員の納得は得られない。
・一神教の世界において、金融資本主義が過剰なほど発展を見せてきたのも、市場には神の見えざる手が働いているという信仰が存在し、市場に全面的な信頼を寄せることができると考えられたからである。あるいは、金融業者や金融機関は、人々のあいだにそうした信仰が広まっていることを前提に、積極的な投資を即すことができた。
・日本人が信頼を寄せることができるのは、目に見えない神ではなく、人であり、物である。日本人が物づくりということに強いこだわりをもち、そこに賭けてきたのも、洗練された技術を確立することができるなら、世界の諸国と十分に勝負することができ、安定した経済を実現できると確信してきたからである。

P.S.ここのところ慌ただしくてぜんぜん更新できてませんでした。。仕事納めもしたので、書きたかったことをばしばし書いていきます。

アフリカ 動きだす9億人市場/ヴィジャイ マハジャン

アフリカで本当に起こっていることを慎重に描いた良書。確かに、日本にいるとアフリカのニュースと言えば、紛争やインフレなどばかりで、地理的に遠いということもあって何だか縁も薄く危険なところという印象を受けるわけですが、実は決定的に問題のある国はそんなに多くなく、非常に力強く経済成長していることが分かり、かなり根本から認識を改めさせられます。本書からアフリカもすぐに中国やインドのような存在になっていき、市場としても世界に組み込まれていくのだなということが分かりました。アフリカ、早いうちに一度は行かないとと強く思いました。

<抜粋>
・驚くべきことに、ジンバブエは新たな投資家を引きつけてもいる。状況の悪化にもかかわらず、海外からの直接投資は2003年の400万ドルから、2005年には1億300万ドルまで増加。企業の時価総額が大幅に下落したこと、そしていずれはこの国も回復するだろうとの考えから、リスクを取る価値はあると多くの投資家が信じたのだ。
・仮にアフリカが一つの国だとすると、2006年の国民総所得(GNI)は9783億ドルになる。インドを上回り、世界第10位の経済規模だ。BRICsのうち中国以外の三ヶ国(ブラジル、ロシア、インド)を凌いでいる。もちろん、アフリカは一つの国ではない。だが、意外に豊かなのだ。
・(セルテス創業者モハメド・イブラヒム)「私はアフリカ人だ。アフリカについては内戦、法秩序の欠落、病気など、悪いことばかりが報道されていると常々感じていた。本当に悪いイメージだし、不当な話だと思う。そう、たしかに問題は多いが、アフリカはとても大きな場所だ。53の国があるうち、深刻な問題を抱えているのは4、5ヵ国くらいだろう。ハルツームだって、行ってみたらそこがスーダンの一部だと聞いて驚くと思うね」 一方、このマイナスイメージは、ビジネスという観点からは必ずしも悪いことばかりではないともイブラヒムは指摘する。「現実と認識の間にギャップがあると、いい商売ができる」(中略)「私はその気になれば立派な大型ヨットや飛行機を買うことだってできる。だが、これは私の義務だ。私たちはアフリカという一枚の大きな織物をなしている。私がアフリカで稼いだ金は本当は彼らのものなんだ」
・アフリカはばらばらの小さな国が集まった大陸であり、ビジネスに求められる「規模の経済」が成り立ちにくいという意見がある。だが、人口1億4000万人のナイジェリアはもちろん、アフリカ諸国の約3分の2がシンガポール(400万人)よりも人口が多い。
・アフリカは全人口の過半数が24歳未満であり、世界的に見ても最も若い市場を有している。人口調査局によると、ヨーロッパの人口が2050年までに6000万人減少すると言われている一方で、アフリカは9億人増えて現在の人口から倍増すると予測されている。
・携帯電話を所有しているアフリカ人は現在1億3000万超。世界で最も成長の早い携帯電話市場だ。
・先進国の視点では、アフリカでの携帯電話の成功が持つ意味を見落としがちだ。というのも、欧米において携帯電話は必需品というよりはむしろ目新しい商品であり、ビジネスツールだった。消費者はすでに固定電話を持っていたからだ。アフリカなど多くの発展途上地域では、携帯電話こそが初めて手に入れる通信インフラであり、零細企業に事業基盤を与え、地方と世界をつなぎ、知識を広める道具になる。一言で言えば、携帯電話は経済発展の根幹なのだ。
・サハラ以南のアフリカ人の半数が1日1ドル未満で生活している、という話はよく聞くが、これも慎重に検証しなければならない。人口密集地域では、五人家族や八人家族が一軒の家に住んでいることが多い。つまり、世帯としては1日5ドルから8ドルを稼ぐことができるわけで、1ヵ月にすればそれは180ドルになる。

法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる/奥村佳史

(本書は献本いただきました。献本、ありがとうございます)

数字や契約書が苦手なので、会計に関してもいつも分からないことだらけなのですが、本書の国の法人税についての考え方とか非常に腑に落ちる部分があって、勉強になりました。ベンチャーっぽい会社では適用できない事例もありますが、そういったものも含めて考え方を理解すれば大抵のことはざっくり考えることができるのではないかなと思います。こうやって書くと難しいようですが、非常に平易な文章で書かれているので、さくさく読み進めることができます。会社経営していて/しようとしていて会計よく分からないという方には一読の価値ありかなと思います。

P.S.しかし、両親は数字と契約書の仕事なのに、、不思議なものですね。。

バクマン。/大場つぐみ、小畑健

中学生の同級生がタッグを組んで、マンガ家になることを目指すというストーリーなのですが、毎回毎回カタルシスがあるだけでなく、青春っぽい友情、恋愛、お笑いの要素もあって、とにかくおもしろい。個人的に、ぐっとくる台詞が多くて、久しぶりにものすごくおもしろいマンガ読んでる!という高揚感がたまらない感じでした。

個人的にいいなと思ったのが、作品中でも売れるか売れないかは博打だというシーンがあったりとか、漫画家の三大条件のうちのひとつが、運だったりとか、偶然の要素がときおり出て来て、でも一方で主人公達はとにかく一途に努力する。それで、うまくいくこともあればうまくいかないこともある、うまくいかないから必死で方針変えてまた挑戦する(しかも編集者たちや周りの漫画家はみんな違うこと言う)、といった感じで、すごく現実っぽいと思うんですよね。うまくいかないなと、泥臭くいろいろやっていると、ぽっと道が開けて欲しかったものがあっさり手に入ったりとか。これはすごく実感がある世界観で、すごく共感できます。

さすが『DEATH NOTE』の大場つぐみ+小畑健。でも、個人的には『バクマン。』の方が数段おもしろいし、好きです。まだ5巻までしか出ておらず、連載中なので、今後が非常に楽しみです。

<抜粋>
・(シュージン)「亜豆は計算じゃなく素で女の子してるんだ」「? 意味わかんねーよ わかり易く話せよ」「なんていうのかなおしとやかに行儀よくしているのが女の子らしい それが一番ってのが自然に身についてて 女の子だから真面目な方がいいけど勉強は中くらいでいい出来過ぎても可愛くないって感覚 生まれつき持っているんだ」
・(母とサイコー)「お父さんに話したわよ」「ああ」「やらせろ 男には男の夢がある 女にはわからない だって」なぜか涙が出そうになった でも母親には涙はみせたくなく堪えた
・(シュージン)「一緒に漫画家目指すなら同じ高校行った方が何かと都合いいし近道だ 「時間がもったいない」ってサイコーと同じ気持ち それに サイコーここの合鍵くれたじゃん 俺ほんとすげー嬉しかった 俺にもそれくらいさせてくれたっていいだろ」
・(天才じゃない場合のマンガ家に必要な三大条件)
その一 うぬぼれ 自分は他の奴よりできると思い込め
その二 努力
その三 運
・(服部)「正直に言うと僕達にだって何が当るか当らないかなんで完璧にはわからない それがわかれば新連載があんなすぐには終わらないだろ ははは 作品をヒットさせるのって結構博打なんだ」単純だがこのひと言え僕は服部氏を完全に信頼した
・(シュージン)「夢を追って破れて後悔するなら納得できる 夢を追わなかった事に後悔したくない 真城とマンガを描き始める前は毎日がただ過ぎていくだけだった けど今は楽しい 懸命に生きてる…」
・(編集長)「マンガは面白ければいいんだ 面白いものは連載される 当たり前だ」
・(本誌読切エントリ作品の感想)前作とあまりにも違うので服部にこの2人は何が描きたいのか聞いたところ何が描きたいではなく人気を取れるもの、売れているものが描きたいらしい…この若さで見上げたプロ根性である! 確実に売れる作品を載せてやりたい!!

バクマン。 – Wikipedia

事業仕分けと構想日本

最近話題になっている事業仕分け。

ここのところ海外に行ってたり、トラフィックへの対応に忙殺されていて、Twitterなどでちらちら見たりしてるくらいだったので、さっきニュース読んでいて、事業仕分けは構想日本が主導していることを知ってびっくりしました。

最新のお知らせ|構想日本【Japan Initiative】事業仕分け

既に広く報道されていますが、構想日本が行ってきた事業仕分けが、政府の行政刷新会議に取り入れられました。刷新会議の事務局長に構想日本代表加藤が就任し、国の約450事業の仕分けが、3つのワーキンググループで約80人の「仕分け人」によって行われます。

事業仕分けの原則どおり、一般公開ですので、国の主な事業に関する議論を是非傍聴してください。日本の大掃除、ここから日本が変わる、という時、所にお立ち会いください。

構想日本は、日本では非常に珍しく、特定の政党や業界団体に属さず、まずこうあるべきという政策像から政治家に働きかけるというスタンスを持つ非営利独立系のシンクタンクです。

実は、僕が大学を卒業して、フリーランスで一番最初に仕事を始めたときのお客様で、ホームページのCMS化や政治家・政策データベースのサイト構築などをさせてもらいました。

すごく真摯に仕事を取り組んでいる方々ばかりで、当時から与野党に幅広いネットワークを持ってはいましたが、こうやってまさにメインストリームで求められ、活躍するようになってきているのを見ると、非常にうれしく思います。

横須賀市長選のときも思いましたが、本当に周りのひとが次々と世の中のメインストリームに組み込まれていく感じがあります。政治だけじゃなくて、ビジネスでも同年代の友達の会社が成功したり(中には上場したり)していくし、とにかく世界ってすごく刺激的で、おもしろいなぁと思います。そして、自分もがんばらないとなと。。

構想日本では、シンクネットという会員を募集してたりもするので、興味ある方はホームページにどうぞ。

構想日本

mixiアプリモバイル正式公開1ヶ月後の様子

前回はmixiアプリのPC版のリリース1ヶ月後の様子をエントリしましたが、今回はmixiアプリモバイルリリースから1ヶ月の様子です。ちなみに、mixiアプリ公開からはほぼ3ヶ月となりますね。今回は、各順位はmixiアプリwatcherから拝借してます。

ちょっと自分が当事者になったりして若干書きにくいんですが、、

<アプリ別ランキング>

順位 ユーザー数 前回
順位
前回
ユーザー数
アプリタイトル 提供者
1位 3,209,945 1位 814324 サンシャイン牧場 Rekoo
2位 2,975,063 4位 305747 マイミク通信簿 空飛ぶ
3位 2,270,350 2位 622563 脳力大学-漢字テスト 株式会社ドリコム
4位 1,765,043 血液型自分の説明書診断 HEROZ(株)
5位 1,585,403 まちつく!mixi版 ウノウ
6位 1,399,505 6位 285295 みんなの農園 RAKOO
7位 1,198,603 恋する私の王子様 for mixi 株式会社ベクター
8位 1,092,135 5位 291562 記憶スケッチ 株式会社REAL
9位 1,035,544 みんなの動物広場 RAKOO
10位 1,019,173 究極の性格診断 学びing株式会社

1位は「サンシャイン牧場(Rekoo)」で81万から320万まで伸ばしています。続いて前回4位だった「マイミク通信簿(空飛ぶ)」が297万人となり2位にジャンプアップ。3位の「脳力大学-漢字テスト(株式会社ドリコム)」もそうですが、モバイルアプリにもいち早く対応したのが功を奏しているようです。4位以下は激しく順位が入れ替わっており、「まちつく!mixi版(ウノウ)」「恋する私の王子様 for mixi(株式会社ベクター)」「究極の性格診断(学びing株式会社)」の3つはケータイのみ対応となっています。

今回圏外:
「マイミクテトリス(テトリスオンライン)」「RockYou! スピード★レーシング(ロックユーアジア)」「みん顔!(株式会社サイバード)」「グラディウス(KONAMI)」「四則演算ゲーム(アルカーナ株式会社)」

<開発者別ランキング>

順位 ユーザー数 前回
順位
前回
ユーザー数
提供者
1位 7,782,037 6位 299120 HEROZ(株)
2位 4,579,515 3位 532327 空飛ぶ
3位 3,998,672 2位 814324 Rekoo
4位 3,036,152 1位 841848 株式会社ドリコム
5位 2,970,908 ジーモード
6位 2,910,167 株式会社gumi
7位 2,535,180 8位 285295 RAKOO
8位 1,585,403 ウノウ
9位 1,269,380 株式会社エイチーム
10位 1,198,603 株式会社ベクター

「HEROZ(株)」が29万人から一気に778万まで伸ばして断トツの1位に躍り出ています。特徴としては「血液型自分の説明書診断」などの占いモノと「英単語漬け」などの学習モノを次々とヒットさせているセンスが光ります。前回3位の「空飛ぶ」も「マイミク通信簿」の好調さを反映して2位に。一方で、「株式会社ドリコム」は前回1位から4位に後退。5位以下については、ほとんどが新顔となっておりケータイFlashゲームを提供する「ジーモード」「株式会社エイチーム」などがランクインしてきています。

今回圏外:
「ロックユーアジア」「テトリスオンライン」「株式会社REAL」「株式会社サイバード」「KONAMI」

<総括>
・「サンシャイン牧場」のユーザー数は320万人を超えていますが、mixiにおいての1アプリの限界ユーザーを知る上の参考値になりつつあります。
・mixiアプリモバイルが始まり、モバイルに強い開発者が次々にトップ10入りしてきています。
・一ヶ月目の時に1位アプリが100万人行かなくて残念ですとか書いたのですが、もはやHEROZ(株)の総ユーザー数は778万となり、トップ10すべての開発者が100万人を超えるユーザーを抱えています。
・株式会社ドリコムや株式会社ベクターを除くと、ほぼすべてが小さなベンチャーとなっています。大手ゲーム会社が一社も入っていないのも印象的です。

see also mixiアプリ正式公開1ヶ月後の様子
see also mixiアプリ正式公開2週間後の様子

「CEREVO CAM」予約受付開始

Cerevo、ネット接続デジカメ「CEREVO CAM」の予約販売を開始:ニュース – CNET Japan

Cerevoは11月24日、ネットワーク対応デジタルカメラ「CEREVO CAM」の予約販売受付を開始した。通常価格は1万9999円だが、予約すると500円引きの1万9499円で買える。本体カラーはホワイトとブラックの2種類で、ブラックは1000台限定の特別カラーになっている。

ちょっと遅くなってしまいましたが、ネットワーク対応デジカメ「CEREVO CAM」の予約販売受付が開始してます。まだブラックもいけるんじゃないかと思います(売り切れだったらすいません)。

もともとCerevoは、ウノウとインスプラウトで、ハードウェアとインターネットの間のところを研究開発するために作った会社が(密かに)前身になっていて、そのためウノウもマイノリティ株主だったり、僕も社外取締役だったりするのですが、ついに発売ということで非常に感慨深いです。

インターネットの仕事中心にしてきたので、Cerevoを見ていると、ハードウェアというか「ものづくり」というのは本当に大変だなと思うわけですが、結果的にはおもしろい製品になったと思いますので、よろしければどうぞ。

Cerevo

イングロリアス・バスターズ

イングロリアス・バスターズ (2009)

【監督】クエンティン・タランティーノ
【出演】ブラッド・ピット / ダイアン・クルーガー / メラニー・ローレン / クリストフ・ヴァルツ / ダニエル・ブリュール / イーライ・ロス / サム・レヴァイン / ティル・シュヴァイガー / サミュエル・L・ジャクソン / クロリス・リーチマン / マイク・マイヤーズ / マギー・チャン / ミヒャエル・ファスベンダー

★★★★ [80点]「非常にタランティーノ的」

ビラッド・ピット主演のタランティーノ監督作品。初期のタランティーノ作品を彷彿させる長回しの台詞と残忍なシーンがより強化されて帰ってきていて、とにかく強烈な映画です。

多くが緊張感のある台詞シーンで構成されており、いつも通り何やらかすか分からない連中が、どつぼにはまって行くパターン。なのに、ときおり挟まるニヒルな笑い。非常にタランティーノ的。

脚本は非常に練り込まれており、2時間33分はあっという間です。全体的に完成度が非常に高く、タランティーノの代表的な作品になると思います。

唯一いつもは気になる音楽が今回は印象にあまり残ってないのが気になりました。後、刺激的なシーンが多いのでホラー映画とか苦手なひとは遠慮した方よいと思います。

Posted by suadd on 2009/11/22 with 映画生活

Twitterで意識していること

世の中は急速に”インターネット的”になりつつある—IT関連イベント「BRIDGE 2009」:ITpro

基調講演「ツイッター現象」では、このほど「Twitter社会論」を上梓したジャーナリストの津田大介氏、ネット関連ベンチャーであるウノウの社長でツイッターの個人ページの視聴者が15万人を超える山田進太郎氏が登壇した。

木曜にBRIDGE2009というイベントで津田さん( @tsuda )とお話をさせていただきました。

正直言うと、僕がなぜオススメユーザーになっているのか分からないし、Twitterについても他の方に比べて意識的に考えているわけでもないんですよね。なので、使いはじめて変わったことはなんですかとか、今後どうなって行くか、といってもあまり明確に答えられなくてちょっと申し訳なかったかなと思ったり。。。

ひとつだけ意識しているとすれば、フォロアーが多くても、僕がおもしろいと思ったことをつぶやきたいなと思っているくらいでしょうか。一時期、気にしてしまってあまり思うようにポストできなくなったりしてたのですが、今はもう開き直っております。

たぶん、ソーシャルゲームの話とか全然興味ない方ばっかりだと思いますが、僕の中で熱ければいいのかなと。それで、興味のある方が反応したりしてくれればうれしいなと思ってます。

そんなわけで、Twitterについて全般的に知りたい方は、津田さんの「Twitter社会論」を読んでみてください。脈略あまりないですが(苦笑)。

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P.S.僕のTwitterアカウントは@suaddです。

馬鹿(ダム)マネー/ダニエル・グロス

著者はニューズウィークの記者で、テレビなどでも活躍するコメンテイター。アメリカ流のシニカルなタッチで、ここ10年のバブルとその崩壊を描いたドキュメント。かなり偏りのある見方ではあるため、それらは差っ引いて見た方がいいかなと思えるものの、米国経済がどのようにバブルになり金融危機へとつながっていったのかがよく分かります。文章も分かりやすいし、概要をざっと把握するにはいいのではないかなと思います。

<抜粋>
・ところが2004年2月、アラン・グリーンスパンFRB議長がにわか財テク評論家に返信し、アメリカ人にとんでもないアドバイスを送った。全米信用組合連盟の総会に来賓として呼ばれたグリーンスパンは、こう述べたーー最近の研究によると、過去10年間、変動金利ローンを組んだ住宅購入者は固定金利ローンを組んだ人に比べて、何万ドルも負担が少なくすんだ、と。 当たり前だ。その10年間は、金利が下がり続けた時代だった。
・ウォール街は、証券化とデリバティブを活用すれば、どんなに予想外のリスクも管理でき、究極的にはリスクを完全になくせると信じるようになった。ファニーメイとフレディマックは、自らが住宅ローン担保証券を発行するだけでなく、リスクヘッジのために既存の住宅ローン担保証券やデリバティブを市場で売買した。
・本質的に、CDOには大きなリスクがついて回る。しかし、S&Pやムーディーズ、フィッチなどの格付会社は、いそいそとCDOに格付けを与えた。ウォール街にとって母乳に等しい手数料が手に入るからだ。
・リーマン・ブラザーズのCDS取扱高も大きかったが、CDS市場を牽引したのは世界最大の保険会社AIG傘下のAIGフィナンシャル・プロダクツだった。
・アポロは2006年、パーソ・ペーパーという会社を14億ドルで買収。このうち自己資金は2億9000万ドルで、残りはパーソに債券を発行させてまかなった。翌年、パーソは債券発行で調達した資金の一部を使って、総額2億5000万ドルの特別配当を行った。
・アメリカの消費者は突然、自動車なり洋服なりを買ったり、旅行を楽しんだりするためには、実際にお金をもっていなくてはならないのだと思い知らされた。

P.S.ここのところ本当にどたばたでなかなかブログも書けず。。Twitterはそこそこ書いてるんですが。。先週お伝えしたように、超絶求人中なのでエンジニアに限らずあらゆるカテゴリの方の応募をお待ちしております。特に英語/中国語のできる方とか。。

求人情報をアップデート

ウノウ株式会社 – 求人

誰かウノウに興味ある方いませんかとTwitterでつぶやいたら何通も応募いただいて非常にありがたいと思っているのですが、本気度を見ていただくためにきちんと今、どういう人材を求めているのかをまとめてみました。

エンジニアはもちろんですが、モバイルソーシャルアプリのプロデューサーも追記しています。本当にこの分野はおもしろいですよ。後、エンジニアのアルバイトさんも募集開始してます。ご興味があれば。

追記:
Find Job!にて掲載開始しました。

ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語/佐々木俊尚

(本書は献本いただきました。献本、ありがとうございます)

タイトルにはニコニコ動画とありますが、ニコニコ動画は最後の1/4くらいにならないと出てきません。どちらかというとニコニコ動画の親会社のドワンゴという会社のなりたちから現在までのドキュメントといった感じでしょうか。ドワンゴは一般的には「いろメロミックス」で知る人ぞ知る会社かと思いますが、インターネットの仕事をやっているとドワンゴ出身の方(エンジニアが多い)によく会います。ちょっと一癖二癖ある方が多いという感じがしてましたが(いい意味で)、この本を読むとおもしろいひとがたくさんいる/いた会社なのだなぁというのが分かります。

<抜粋>
・(Jong Pluggedという麻雀ゲームについて)とはいえ、運用はSo-netの側で、ドワンゴはアプリケーションの開発をしたにすぎない。運用側がさまざまな新しい企画を立てるのに合わせてアプリケーションを改造するのだが、そのたびに契約書を作り直さなければならず、手続きが実に面倒だった。おまけにしょせんドワンゴは受託開発先でしかないから、運用に口を出すわけにはいかない。「もっとこんなふうに運営すればおもしろいのに」と戀塚はあれこれアイディアを思いついたが、そうしたアイデアはJong Pluggedではあまり生かされないままに終わった。 この時の経験が、戀塚に「やっぱり開発と運営は一体じゃなきゃダメだ」という強い思いを抱かせることになる。
・この「釣りバカ気分」は、アプリケーションにリアルタイム性を持ち込む最初の導火線となったのと同時に、ドワンゴがケータイという新たなパラダイムを突破口にしてサービス運営企業へと自身のよりどころを少しずつ切り替えていく大きな契機にもなった。 釣りバカ気分は、本当に大当たりした。月額300円と有料だったにもかかわらず、あっという間に5万人近い会員数にふくれあがった。
・全部で700曲しかないラインナップなのに、うち150曲は浜崎あゆみとDragon Ash! でもこれはものすごいマーケティング効果をもたらした。いろメロミックスをスタートさせてみると、 「こんなに曲数が少ない着メロサイトは初めてだ」 というクレームも少なくなかったが、それ以上に、 「こんなに曲が充実している着メロサイトは初めてだ」 という感想が圧倒的な数で返ってきたのである。
・いろメロミックスは、怒濤のように進撃していた。 着ボイスのテレビCMが驚くほどの効果をもたらしたからである。あっという間に着メロ上位グループの競合たちを抜き去り、いろメロミックスを着メロ業界トップに押し上げてしまったのである。売り上げは10倍に増え、月間15億円にまで伸びた。
・既存の着メロサービスが着うたフルを配信する場合、いったいどのぐらいの金額を原盤を持っているレーベルに支払うべきなのか。 MIDIの着メロ時代にJASRACに支払っていたのは、配信料の7%前後である。この比率に近い数字として、着メロ企業の側は10〜20%前後を主張した。 しかしメジャーレーベルが提示したのは、50%だった。(中略)メジャーレーベルは結束して反攻に打って出た。共同で設立していた着うた配信サービス「レコチョク」に着うたフルを1本化し、レコチョク以外にはいっさい著作権使用を認めないという姿勢を打ち出してきたのである。(中略)慌てた着メロ業界は、 「著作権使用料は50%以上でもかまわない。だからわれわれにも原盤を使わせてくれ」 と求めたが、レコチョクで成功していたレーベルの側はもう交渉には応じなかった。
・ドワンゴは、ビジネスでは完全に行き詰まっていた。 川上はダウンタウンのCMを作ったのを最後に仕事へのやる気が失せ、囲碁に熱中していた。(中略)毎日必ず5回対局し、囲碁の本を読んで勉強している時間も含めればおそらく1日6時間近くは囲碁に費やしていた。

P.S.mixiアプリの開発者別ランキング空飛ぶ株式会社がトップに躍り出た模様です。ユーザー数は300万近くに達しています。おめでとうございます! (しかしなぜかウノウはこのランキングに表示されてないんですよね。。)
P.S.2.ウノウでもソーシャルアプリのエンジニア/企画者など積極的に採用していますので、ご興味があればぜひご応募ください

まちつく!mixi版リリースと「BRIDGE」イベント告知

今週火曜日にmixiアプリモバイルがリリースされ「まちつく!mixi版」も同時にラインナップされたのですが、とにかく膨大なトラフィックになっており、ほぼその対応に忙殺されていました(今もですが)。今のところ出だしは好調なので、今後も気を緩めずにやっていこうと思っています。ぜひmixiモバイルへアクセスしてプレイしてみてください。

後、「BRIDGE2009」というイベントでセッションをやります。テーマはTwitter。平日ですが、もしよろしければお越しください。ちなみに、Twitterアカウントはsuaddです。

BRIDGE2009|イベント内容

11月19日(木)14:00~20:45、渋谷区立商工会館で開催。「ネットワークが生むイノベーション」をテーマに8セッションとネットワーキング・パーティ、キーノート、ショート・プレゼンテーション、展示などを予定。セッションは、イノベーションのハブとも言えるリーダー達によるパネルや、若い起業家や技術者、社内起業家を集めたセミナーなどで構成され、IT関係を中心に、イノベーションをドライブする人とコミュニティをつなぎ新たな気づきとエコシステムづくりを図ります。

ここのところ本当に想像を超える出来事が続けて起こっていて、いろんな意味で非常に楽しく、かつ勉強になっています。改めて、いろいろな人の助けで自分があるのだなぁと思ったりしてます。

上海&昆山&杭州

上海からクルマで1時間くらいの昆山というところで3G summitという携帯系のカンファレンスがあり、お誘いいただいたこともあって行ってきました。

カンファレンスはmixiさんやDeNAさんも参加していましたが、外国人は30人くらいで、全体は200名くらい。10分ほどのプレゼンとパネルディスカッションに参加。内容は(プレゼンも)、TechCrunchにも掲載されているので、そちらもどうぞ。

中国の3G Industry Summitで日本の2社を含む16社が巨大市場を狙うモバイルアプリ/サービスを披露

中国のオンライン状況を、数字で素描してみよう:
・世界最大のインターネット人口: 3億3800万の中国人がオンラインしている(合衆国は2億2000万人)
・携帯電話のユーザが世界でもっとも多い(7億1000万人)
・中国最大の携帯キャリアChina Mobileは一社で5億近い加入者数を誇る(合衆国は全キャリア計で2億7100万)
・中国の通信産業の売上額は2009年1月~6月の半年で$210B(2100億ドル)
・中国の現在の携帯電話普及率は53.5%(合衆国: 88%)、今後の成長の余地がきわめて大き

全体としては、やはり中国では3Gはまだまだ始まったばかりで、まだホットではないといった感じ。中国ではPCのソーシャルアプリは非常にホットで、トップアプリベンダー(複数)は1000万以上のユーザーを抱えて、Facebookなどにも挑戦しはじめています。

それに比べて、3Gはまだ今年始まったばかりで、ようやく今週iPhoneが発売開始するなど、まだまだこれからといった印象。今回来ていた会社も1年後にはホットになっているところは多いのではないかなと思います。

<写真>
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F1000014 posted by (C)Shintaro

食事会では謎の演奏が。全体は中国語と英語の同時通訳によって行われました。

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F1000019 posted by (C)Shintaro

上海蟹。ちょうど季節で、毎食のように食べた気がする。日本で食べると高いですが、中国ではそこそこ。1000円〜2000円くらい??

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F1000026 posted by (C)Shintaro

今回、杭州まで足を伸ばしてTaobao(Aribabaグループ)などともミーティングしてきました。杭州までは上海から新幹線で1時間半くらい。

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F1000033 posted by (C)Shintaro

TaobaoはeBayのようなC2Cオークションサイト。流通総額は年間3兆円以上。ヤフオクが1兆円以下くらいなので、すでに遥かに凌駕してます。最近、淘江湖(タオジャンフー)というショッピング連動SNSみたいなのを始めています。

生命保険のカラクリ/岩瀬大輔

(本書は献本いただきました。献本、ありがとうございます)

何となく大手生命保険はあまりお得でないのだろうなと思って、独身ということもあって共済くらいにしか入ってないのですが、この本を読んだら、それも必要ではないのかもしれないという気がしてきました。本書によると、

・平均的な医療保険給付金では1件あたり14万〜25万円となり、その保険料は年間5万〜6万円
・がんなどになっても国の高額医療保険制度により月11〜12万+差額ベット代に収まる
・医療保険では60日までしか保障されない。

ということになるらしい。つまりは最大でも数十万程度しかもらえない保険に毎年6万円払うのが医療保険ということのようです。正直全然理解してなかったのだということに愕然としました。はっきり言って、数十万程度なら貯金はありますし、先日人間ドッグで10万円近くかけたのですが、むしろ毎年それをやって致命的な病気の早期発見につとめた方がいいのではないかという気がしてきました。

その他、生命保険会社の仕組みや抱えている問題など、よく分かって非常に興味深いです。岩瀬さんはまさに今、ライフネット生命保険という会社を作って、生命保険業界へ挑戦しているいわばインサイダーですが、問題だらけの業界に対してよりよくしていこうという想いが伝わって来ました。岩瀬さんとは少ししかお話させていただいたことはありませんが、これからも期待したいなと思いました。

ライフネット生命保険

<抜粋>
・この分析によれば、典型的な定期保険(かけ捨て型の保険)について、全体の35〜62%までが保険金の支払いではなく、生命保険会社の経費や利益に充てられていることが分かる。
・一連の不払い問題が起きた理由は、表面的には支払管理態勢が不十分だったことにある。しかし、より本質的には「販売至上主義」と、生保のカルチャーとしての「顧客軽視」があったと考える。
・すべての国民は、手厚い保障を提供する医療保険にすでに加入している。国が運営する、健康保険である。民間の保険会社が提供する医療保険は、あくまでも健康保険で不足する部分を補完する、副次的な保険に過ぎない。
・大きな病気にかかってしまったときに、実際にどれくらい自己負担費用がかかるのだろうか? 実際には、ほとんどのケースにおいて、医療費の自己負担額はそれほど大きくない。「高額医療保険制度」という制度のおかげである。この制度によって、自己負担額には上限が設けられている。標準的な所得層の人であれば、ひと月当たりの自己負担の上限は10万円弱である。したがって、何百万円という医療費が仮にかかったとしても、原則としてひと月当たりは10万円前後でおさまる。

歴史的な動画

ワラノート 歴史的な動画集めようぜ

このまとめすごくおもしろいです。今まで話でしか聞いたことがなかったことが実は結構YouTubeにあがっています。個人的に興味深いビデオをピックアップしてみます。元記事にはもっとたくさんの動画が紹介されてます。

<玉音放送>
昭和天皇による終戦の詔勅。多方面に気を配った内容であることが印象的。現代語字幕付きです。

<ヒトラーの演説>
ヒトラーってこんなしゃべり方してたのですね。

<東京オリンピック開会式>
この時点で終戦から20年経ってないのかと思うと国歌斉唱で結構ぐっときました。

<三島由紀夫最後の演説>
三島由紀夫はこの直後、割腹自殺するわけですが、その最後の訴えはヤジでほとんどかき消されてしまっています。。。絶望感が伝わってきます。

P.S.こういうのが気軽に見られる世の中を作ったYouTubeはほんとすごい革命だなぁと改めて思います。どうせやるなら、こういう革命的なことをやらないと!

マネーロンダリング入門/橘玲

実際に起きた事件をもとにマネーロンダリングの実態を明らかにするドキュメント。こういった実態についてはニュースだと情報が細切れすぎて分かりませんが、こうやって背景含めてじっくりと書いてあると非常に分かりやすいです。取り上げられているのは、カシオ詐欺事件、山口組の割引債を使ったマネーロンダリング、酒販組合の年金詐欺巨額損失事件、ライブドア事件、北朝鮮の資金凍結、中東のBCCIなどなど。ほとんどがよく知らない事件だったので、大変興味深かったです。こういった事象は特に知らなくても問題はないですが、現代がどういう時代なのかを知っておくというのは個人的には重視したいポイントです。扱われているのは多くが犯罪であり被害者もいて不謹慎だとは思いますが、非常に興味深くおもしろかったです。

<抜粋>
・プライベートバンクは本来、「個人のための」銀行ではなく「個人所有の」銀行のことである。スイス・ジュネーブのプライベートバンカーズ協会に加入するピクテやロンバート・オーディエ・ダリエ・ヘンチなどの名門銀行はほとんどが18世紀に創設され、王侯貴族などヨーロッパの富裕層の財産管理を営々と行ってきた。こうした伝統的プライベートバンクの特徴は、オーナー一族が自らの財産で設立し、無限責任によって運営されていることだ。経営に失敗すればオーナー自身が破産するというこの仕組みが、資産の保全を望む顧客の信用の源泉になっている。(中略)スイス系大手銀行のほか、シティバンクやメリルリンチ(アメリカ系)、HSBC(イギリス系)、ドイチェバンク(ドイツ系)なども富裕層の開拓に力を入れているが、これらはあくまでも商業銀行・投資銀行(証券会社)の一部門が提供する“プライベートバンクふうの”サービスである。それがいつのまにか本来の定義を離れ、富裕層向け営業部門の総称として“プライベートバンク”と呼ばれるようになったのである。
・アメリカはドルを支配しているが、コルレス制度を使って管理できるのは自国の通貨だけである。「テロとのたたかい」によって犯罪者やテロリストの資金をドルから切り離せば、莫大な額のマネーがユーロなど他の通貨に流れ、やがては新たな世界通貨が誕生するだろう。“対テロ戦争”の勝利は、必然的に、ドルの崩壊という大きな代償をもたらすのである。だが、アメリカはこの綱渡りのような戦略をつづけるほかはない。
・73年10月、第四次中東戦争が勃発し、石油価格が4倍に跳ね上がると、巨額のオイルマネーが「コーランの教えに則った銀行」に流れ込んでくるようになった。建設ラッシュに沸く湾岸諸国には300万人を超えるパキスタン人が出稼ぎで働いており、BCCIは彼らの故国への送金もほぼ独占的に扱っていた。その結果BCCIは、70年代末には資産総額30億ドル、32カ国に146の支店を構えるまでに成長し、とくにパキスタンからの移民の多いイギリスでは46の支店を持つ最大の外資系銀行となった。
・アメリカのレーガン政権はソビエトを「悪の帝国」と名指しし、アフガニスタンのイスラム勢力を支援していたが、それを表に出すことはできなかった。そこでCIAは、BCCIは隠れみのとして武器の提供を行なった。アフガンゲリラは阿片の原料となるケシを栽培し、その資金で武器を購入していたが、ホワイトハウスはアメリカやヨーロッパにその麻薬が持ち込まれることすらも黙認していたのである。このとき、CIAの指導によってソビエト軍とたたかったムジャヒディンの一人が、若き日のオサマ・ビンラディンである。