生粋のリバタリアン、ロン・ポールを知る「他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ」

著者のロン・ポールは、アメリカの下院議員であり、生粋のリバタリアンです。共和党として大統領選挙にも出馬していますが、主流派からはまったく支持を得られず破れています。しかし、近年その主張には徐々に注目を集めており、特に若者を中心に支持を集め始めているそうです。

僕自身、リバタリアンだと言いながら、ロン・ポールについてはよく知らなかったのですが、本書を読むとその一貫性のある主張は非常に魅力的でおもしろかったですし、非常に勉強になりました。

本書では、税金から医療制度、麻薬禁止、海外援助、経済政策と連銀、外交と戦争、徴兵まで、様々な論点について論じてありますが、多くは納得できるものでした。連銀は廃止せよ、というのはものすごく革新的なアイデアのように思えますが、この点については別に著作があるようなので、そちらを読んでみたいと思います。

個人的に、長期に渡り一貫して、リバタリアン的主張を押し通してきた政治家がいたことに衝撃を受けました。もっとこの辺りは深堀りしていきたいなと思います。

※本書は副島隆彦氏が監修しており扇動的な序文がついていますが個人的にはこの辺りは態度保留したいと思います

<抜粋>
・政府は誰かから税金でお金を集めて来なければ、誰かのために一セントも使うことは出来ない。そして政府が集めてくるお金は、人々が一生懸命に働き蓄えてきたものだ。税金とは国家による泥棒なのである。
・市場を背景にした企業家は、市民に自社製品を自由に選んで買ってもらうことで利益を得る。ところが政治を背景にした企業家は、政府から独占を与えられたり、政府が競争相手を抑制することで利益を得る。
・つまり、所得税を導入できれば、関税を下げることができ、消費者への負担が軽くなると。「所得税は、あなたにとっては減税。金持ちたちには増税」と喧伝された。所得税の対象は、金持ちの中でも大富豪級の金持ちであるから心配は要らないと、説明されたのだ。 しかし、この約束は長続きせず、二、三年のうちに所得税は大増税された。そして、自分は金持ちではないので所得税を払う必要はないと考えていた庶民も、結局、所得税を払うはめになった。
・私たちは、不法移民に無料の医療診療や、行政サービスを行い、後にアメリカ国民になれる特典を認めている。だから、ますます多くの不法移民がアメリカに密入国してくる。そうしている間に、州政府や地方自治体が医療費を払いきれなくなり、何と病院が閉鎖されるという事態まで起きている。本末転倒だ。
・高齢者向けの医療保険制度や低所得者向け医療費補助制度が、まだ存在しなかった時代を例に考えてみよう。その次代の高齢者や低所得者は、今とほとんど変わらない負担で、実は病院で治療を受けられた。しかも、現在より質の高い治療を受けていたのである。 私は医師として一度も、高齢者向けの医療保険や低所得者向け医療費補助の政府からのお金を受け取ったことはない。その代わりに、治療代を払えない患者には費用を割り引いたり、無料で治療してきた。政府による医療制度ができる前は、すべての医者が、自分たちが経済的に恵まれない人々に対して責任を持っているということをちゃんと理解していた。そして低所得者に無料の医療行為をすることは、当たり前のことであった。今ではこのことを理解している医師は残念ながら、ほとんどいない。
・国民から税金という名目で財産を強制的に没収し、海外の政府に再配分するなど、私にはとても道義的に正当化できない。そして援助金というものは、援助先の国民を貧困な目に遭わせている無責任な指導者の懐に入るのが一般的である。海外援助は、いわばアメリカ人を他国の政権のために強制労働させることであり、私はもちろん賛同できない。しかし政府による海外援助は、このことと同じ意味なのである。
・過去五十年にわたる数々の経済的支援の成功は、海外援助によるものではなく、自由市場の大いなる働きによって生まれてきた。自由市場こそが、人間の健康や幸福の源なのだ。
・(注:大麻の)この禁止令は、少しも科学的でも医学的でもなかった。単にメキシコ人への悪意、連邦麻薬局の権益拡大の意識、低俗で先導的な報道による間違った情報やプロパガンダによって生み出されたものである。連邦議会でのこの重要な問題についての公聴会は、たったの二時間であった。大麻を禁止すべき理由として証拠もなく挙げられた健康被害は、ほとんど扱われなかった。
・その報告書には「すべてのアメリカの幼稚園児以上の子供に、精神疾患の検査を義務づけるべきだ」と提案されていた。(中略)この政策を導入することで誰が利益を得るだろうか。もちろんそれは製薬会社である。このような検査を全米で行えば、何百万人という子供が、新たに向精神薬が必要だと診断されるのは間違いない。
・インフレを明らかにする上で、もっと優れた方法がある。経済学者のミーゼスは、「インフレになると政府は、常に国民に物価に注目するように仕向ける」と書き残している。物価の上昇はインフレの結果であって、インフレ自体ではない。インフレとは通貨供給量の増加のことだ。もし私たちがこのことを理解すれば、インフレをどのように解決すればよいか、即座に解るだろう。単純なことだが、連銀に通貨供給量を増やさないように要求すればよいだけである。私たちは物価ばかりに注目することで、問題の本質を見誤ってしまう。そして賃金や物価の統制のような政府のインチキなインフレ解決策に賛同するようになってしまうのである。
・連銀が人為的に市場に介入して金利を下げた場合は、構造的に投資家を間違った方法に導くことになり、持続性のない好景気を誘発する。フリードリッヒ・ハイエクが1974年にノーベル経済学賞を受賞したのは、実はこのことを学問的に明らかにしたからだ。ハイエクの研究は「中央銀行が金利を操作すると経済全体に混乱を引き起こし、結果的に不況をもたらす」というものであった。
・しかし、いくら国民が自由市場を素晴らしいと思っていても、同時に私たちは経済の根幹である通貨制度を中央銀行に決めさせている。国民は、アラン・グリーンスパンやベン・バーナンキといった連銀総裁だけが、適切な金利や通貨の供給量を知り得るのだという馬鹿げた考え方を、きっぱりと捨て去らなくてはならない。適切な金利や通貨供給量は、市場だけが決定できるのである。
・(注:ショワー)「オサマ・ビン・ラディンがイスラム社会で支持を集め、人々の連帯感を保てる理由はたった一つである。それはイスラム社会に、アメリカの外交方針に対する共通の憎しみが存在しているからである。全イスラム世界が、アメリカの外交方針を嫌っているということでは、意見が一致する。我々がアメリカの国益のために外交方針を転換すれば、イスラム社会の人々の関心は、自分たちが抱えている自国の問題に移っていくことになる」
・(注:モーリー)言い方を換えれば、帝国建設の問題は基本的に曖昧なものなのである。自分の国が偉大だから自分も偉大であるという考えを、人々に植えつけ育てなければならないのである。(中略)個人としての名声や器量を持たない人々は、喜々としてこのような馬鹿げた話に飛びつくのである。それは本人が努力をしないで、自分に対する自信を与えてくれるからである。
・海外援助を受けた国は、援助金でアメリカ製品を買うことを求められる。つまりこれは、間接的なアメリカ企業への福祉なのである。このような政策は、私には絶対に受け入れられない。
・イスラエルのハージリア国際関係研究所によれば、イラクにアメリカと闘うためにやって来た海外の戦闘員たちは、その多くがこれまで一度もテロ活動に参加したことがなかった。しかし、アメリカが、イスラム教で二番目に聖なる場所とされているイラクに軍事侵攻したため、居ても立ってもいられず急進的になったという研究を発表している。
・(続き)つまりテロリストは、アメリカに対抗する正義の味方に自分を変えたのである。必要もなく正当性もないイラク侵攻によって、一般人が自ら望んでテロリストになる状況を、アメリカ政府は与えてしまったのである。
・(注:ウェブスター)私は、この忌まわしい徴兵制度がまったく我が国の憲法の土台に乗っていないと、今日こうしてわざわざ引用や資料を使ってまで説明しなければならないことを恥じるべきだと考えます。我々の憲法は自由な政府を基本に書かれているのです。ですから徴兵制のような権限は、どうしようと個人の自由の概念と両立するものではないのです。難しい説明をしなくても、この簡単な原則を知るだけで十分であります。憲法の条項の上に、この徴兵のような主張を押しつけることは、自由な政府の中身から奴隷制を抽出するような、道理に反した、巧妙ないかさまであります。

世界一周その44ーヨルダンの港町アカバで英気を養う

2週間近く滞在したダハブからついに出発。目的地はヨルダンのアカバ。そのためにはまずシナイ半島を北上しヌエバアという街まで行き、そこからフェリーでアカバに渡ります。

しかし、この移動では、待ち時間が異常に長く、特にフェリーではフェリー乗場入口、出国審査、フェリー入口、入国審査、税関それぞれで長蛇の列ができ、フェリーは予定時刻になっても3時間以上出ないしで、とにかく消耗しました。結果、朝10時に出たのにホテルにチェックインしたのは23時過ぎ。。

あまりにも疲れたのでアカバに2泊し、英気を養うことに。

アカバの街はこじんまりとしていますが、街の雰囲気は開放的でのんびりしていてとてもよいです。街のひとの感じもいいし、ご飯も美味しいし、名物のナッツもうまい。夜もたくさん人が歩いていて、特に危ない感じはありません。

アカバ市内。小さいが結構栄えている
アカバ市内。小さいが結構栄えている posted by (C)suadd

アカバ市内のモスク。白が美しい
アカバ市内のモスク。白が美しい posted by (C)suadd

「アラビアのロレンス」で有名なアカバ要塞は観に行ったら壁が崩壊したとかで空いてませんでしたが、上部から見られたのでいいかなと。

アカバ要塞。
アカバ要塞。 posted by (C)suadd

海には入りませんでしたが、透明度がたかく結構たくさんのひとが泳いでました。唯一ホテルでネットが使えず、ネットができるようなカフェも見当たらなかったのがイマイチでしたが、マクドナルドでできたので特に問題なし。

海で泳いでいるひともたくさん
海で泳いでいるひともたくさん posted by (C)suadd

なんと刺身が醤油で食べられる。値段は1匹1000円前後と高いが
なんと刺身が醤油で食べられる。値段は1匹1000円前後と高いが posted by (C)suadd

次はペトラ遺跡に行くためワディムーサという街に向かいます

<TIPS>
・出入国では恐らく外国人は特別な高い運賃を払っているので優先的に入れてくれるようです。しかし、長蛇の列でみんな疲れてるのか割りと殺伐しています。ヌエバアからアカバ(逆も)はものすごい消耗するので、個人的にはヌエバアから直接イスラエルのエイラットに陸路で入る方が楽でいいと思います。その場合、エジプトの出国スタンプが押されてしまうので、アラブ諸国で入れない国が出てきてしまいますが。
・疲れを考えなければ、アカバ港の出口でワディムーサ(ペトラ)行きのミニバスが出てました。あの時間から行くと確実に12時回りますけど。
・アカバは免税地域らしく、ものは全般的に安いです。とはいえヨルダンなので、エジプトに比べればだいぶ高いですが。

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ソーシャルファイナンスについて俯瞰する「ソーシャルファイナンス革命」

グラミン銀行のマイクロファイナンスからクラウドファンディング、P2Pファイナンスなどのソーシャルファイナンスの歴史と現状についてまとめてあり、非常に勉強になりました。

実は昔からマイクロファイナンス的なものはあったことや、なぜいまソーシャルファイナンスが勃興しているのかを、多面的に解説してあります。また、いい面だけではなく、マイクロファイナンスの厳しい取り立てによる自殺者の問題や貧困削減効果への疑念など負の側面にも触れられていて好感がもてました。

個人的にはそれでもすごく可能性があるし、解決可能な問題だと思うので、この分野における今後の発展に期待したいなと思いました。

硬いテーマながら豊富な事例もあり、読みやすいですし、ソーシャルファイナンスについて俯瞰するには最適な一冊だと思います。

<抜粋>
・私はお金を受け取る大学生たちと次のことを約束した。
 ・私の目の前で親と親しい友人数名に事情を説明すること
 ・うまくいかなかった場合には、親と友人にその事実を伝えること
 ・一週間に一度の状況説明をすること。報告メールは、仕事の状況、生活の状況などについての、200字程度の短いものでよい。もし報告メールが遅れたりしたら約束は帳消しとする。こういった報告をする代わり、利子や配当は一切いらない。
 ・少ない金額であっても毎月返すこと
 そして、お金は返ってきた。お金が返ってきたのは、私にとっては初めてのことだった。それと同時に、お金を借りた彼らと私との関係はより良いものに変わった。
・日本には「講」や「無尽」といった金融の仕組みが江戸時代から存在していた。二宮尊徳も、農村に住む人々の経済生活の向上のために、「五常講」という名のコミュニティファイナンスを行なっていた。韓国にも「契」という仕組みが同様に存在していた。マイクロファイナンスの仕組みは、別に現代のイノベーションではなくて、経済の一定の段階で生まれてくる仕組みなのだ。
・近年において、金融のイノベーションには数多くの批判が寄せられている。アメリカ連邦準備理事会の議長を務め、世界経済における賢人として尊敬を集めるポール・ボルカーは、「銀行業において、有用なイノベーションはATMの発案しかなかった」と説いている。
・借り手ミーティングのイメージは、借り手たちが集まって行われる自治会のようなものだ。この、一見すると何の変哲もない借り手ミーティングに、現代におけるマイクロファイナンスのオペレーションの鍵がある。
・(注:二宮尊徳の)五条講の開始当初(1818年)に300両だった報徳金は、彼が日光復興に着手した時(1853年)には1万両になっていたという。ここから計算すると(インフレ率を無視)、報徳金は年率12%で増加していたと考えられる。このファイナンスの仕組みにかかる諸経費は報徳金から差し引かれていたであろうこと、貸し倒れが一定程度存在したであろうことを考えると、実質金利は年率30%程度だったのではないかと思われる。
・貧困削減をミッションとして掲げるMFIが上場することに対して批判する人も多い。批判者の一人が、グラミン銀行の総裁であるムハマド・ユヌス氏だ。彼は、このIPOにショックを受けたといい、MFIは「貧しい人々を高利貸しから守るためのものであり、新しい高利貸しをつくるためではない」とコンパルタモスを批判した。
・SKSのCEOのアクラ氏は、SKSと債務者の自殺の因果関係を否定していた。(中略)しかし、その後のアソシエイテッド・プレスのレポートで、SKSは過酷な取り立ての実態を認識していたことが暴露された。ある自殺者は、ローンを免除されたければ池に入って自殺しろと言われていたという。
・一方で忘れてはならないのは、SKSらが借り手に要求していた金利水準や、延滞者に対する取り立ては既存の「町の金貸し」よりは顧客の側に立ったものであり、SKSのビジネス拡大により恩恵を受けた人々は少なくないという点だ。マイクロファイナンスが浸透する以前には、多重債務に基づいた自殺者はさらに多かったとされている。
・Financial Access Initiativeの2009年10月のレポートによると、25億人の成人が金融サービスへのアクセスを持たず、お金を借りたり預けたりすることができていないという。世界の成人のうち、半分の人が金融サービスを利用できていないことになる。
・実際にはマイクロファイナンスの貧困削減効果は思ったより平凡であると説く人々がいる。MITのアビジット・バナジーとエスター・デュフロ教授らは、マイクロファイナンスの貧困削減効果を学問的に誠実な方法で測定したが、その効果は周囲の人々が考えているほど劇的なものでもなく、またマイクロファイナンス機関ごとに異なるという。
・少なくとも、マイクロファイナンスを通じてお金を借りることができると、消費は平準化される、すなたち人々の日々の消費が安定して大きくブレなくなる効果があることがいくつかの研究で示されている。
・P2Pファイナンスの成長は著しい。2007年から2011年の間に全世界の銀行株価が10%下落している一方で、アメリカやイギリスを中心としたP2Pファイナンスの市場規模は今後も年率66%で成長し、2013年までにはその規模が50億ドルに達するといわれている。
・キバからMFIに対して行われる融資は無利子だ。というのも、キバのサービスを成立させているのは、現地の様子が詳細に分かるレポートにあり、これを作成するMFIの負担はかなり大きいからだ。
・(注:林文夫教授が推薦状を書くに渡って)私の強い推薦状により入学した学生がカスだとわかれば、私の推薦状はそれ以降一切信用されません。そういうことになれば、私の推薦状によって正当な評価を受け、本人にふさわしい大学院に留学しようとする将来の学生に重大な不利益が生じます。
・金融機関が非対称なリスクを負っていることは問題視されており、その解決のために様々な報酬設計が考えられている。ある年の運用成績が悪ければ3年前に遡って報酬を返却する仕組みや、金融機関のCEOらのボーナスが長期的な報酬に連動する仕組みなどが、これまで以上に取り入れられている。

世界一周その43ーエジプトでダハブの海とシナイ山を堪能する

ケニア/ナイロビからは結構迷ったのだけど、治安の不安があったのと、日程的なものも考慮して、カイロは飛ばして、シャルム・エル・シェイクへ。まぁピラミッドは逃げませんからね。

そこからタクシーとミニバスを乗り継いでシナイ半島の南部にあるダハブまで直行しました。現在シナイ半島北部は戦闘もあり今でも危険なのですが、紅海沿いの治安は比較的安定しています。ちなみにカイロもつい先日、外務省の出している危険レベルが下がってました。

ダハブでは、ダイビング・ライセンスが安く取れることもあってセブンヘブンという安宿へ。ドミなら1泊200円以下。ここには日本人もたくさんいて、結構楽しくやってました。

海沿いはレストランになっていて、気持ちいい
海沿いはレストランになっていて、気持ちいい posted by (C)suadd

ダハブの夜。夜でもたくさんひとが歩いてます
ダハブの夜。夜でもたくさんひとが歩いてます posted by (C)suadd

ダイビング講習は5日でアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバーのライセンスまで取るというもので、体力的にも結構キツいのですが、個人的にはどちらかというと筆記の勉強が辛かったです。大学を卒業して以来、こういう座学的なものをまったくやっていなかったので。。

また、運動神経もいいわけでもないので、結構怒られてました。これまた怒られるというのも、非常に新鮮で中学高校時代を思い出しました。まぁはっきりいって、新しいことなので、その通りにできなくて当たり前なんですが、そういった理不尽さを含めて、懐かしかったです。

ライセンス取得後は、4本潜りに行って大体基本はひと通りできるようになりました。慣れてしまえば当たり前のようにできるという意味では、運転免許に近いですね。最初の頃は必至で周りの景色も見えていなかったのが、だんだん余裕が出てきて、ある時こんなにもたくさんの海の生き物に囲まれていたんだと思えたのが一番刺激的な瞬間でした。

ダハブの名物ダイビングスポット、ブルーホール
ダハブの名物ダイビングスポット、ブルーホール posted by (C)suadd

海はかなり綺麗。シュノーケルでもたくさんの魚が観られます
海はかなり綺麗。シュノーケルでもたくさんの魚が観られます posted by (C)suadd

それからダハブに来たもう一つの目的であるシナイ山。モーセが十戒を授かったという伝説のある山です。ここは真夜中に出て3時間くらいかけて登るのですが、これが結構キツい。真っ暗にも関わらず石がごろごろしていて足場が悪くて登るのが大変です。

シナイ山登山前。深夜1時くらいかな
シナイ山登山前。深夜1時くらいかな posted by (C)suadd

最後に800段の階段があり、追い打ちをかけます。山頂は岩場になっているのですが、行くのが早かったため頂上近くの結構いい場所を確保。最初は暗かったのですが、徐々に明るくなって日が出て、周辺の山々が日に照らされて素晴らしい景色が明らかになります。その様子は本当に素晴らしく荘厳で、モーセが十戒を授かったのもよく分かると言うものです。

シナイ山からの日の出
シナイ山からの日の出 posted by (C)suadd

シナイ山の頂上から周辺。とにかく荘厳
シナイ山の頂上から周辺。とにかく荘厳 posted by (C)suadd

シナイ山からの帰りに聖カトリーナ修道院へ寄ります
シナイ山からの帰りに聖カトリーナ修道院へ寄ります posted by (C)suadd

ダハブには結局2週間近くいて割りと時間にも余裕があったので、特に大学生といろいろ話せたのがおもしろかったです。

僕が大学生のときは将来何の仕事をするのかなんてまったく考えないで遊び回っていたし、仕事についてはまったく知らないこともあって割りと前向きな気持ちだったのですが、今は暗い世相だからか、下手に社会人と触れる機会があるからか、仕事に対してすでに希望を失っているのが印象的でした。

仕事ってすごくおもしろくて楽しいものなのになぁと思いながら、この閉塞感を打ち破るにはどうしたらいいんだろう、と考えるいい機会になりました。

次は、ヨルダンまでフェリーで渡ります。

<TIPS>
・シャルム・エル・シェイクの空港では荷物がなかなか出てこなくて焦りました。最後には別のレーンから登場。謎です。入国してみると、タクシーしかいなかったので、ミニバスを利用すべく次の便を待ってみましたが、なかなか到着せず。やむなくタクシーをタフネゴし、100エジプトポンド(EP)のところを、60EPにしてバスステーションまで行きました。そこからバスを予約しようとしたら、ミニバスがいてダハブまで60EPで交渉成立。割りと安く行けましたが、体力を消耗しました。
・ダハブでのダイビング講習はグループで行われるのですが、グループには必ず女性がいた方がいいです。それによって分からないところの質問もしやすくなるし、一体感が出るので。僕のグループはたまたま男性のみだったため、なんとなくみんなの迷惑かけるなよ的な雰囲気が漂い悪循環にはまってました。これだけは残念だったです。
・気温は夏ということもあって、連日35度前後。日中は街中を歩くのも億劫ですが、日陰は割りと快適です。水温も28度前後なのでダイビングしてても寒さを感じることはまったくありませんでした。
・ダハブには美味しいレストランが多いです。特にセブンヘブンでは日本人同士で情報交換が行われているので、安くて美味しい食物の情報もかなり蓄積されており、滞在中は今までで最高レベルの美味しい食事を堪能できました。
・シナイ山登山の前はとにかくよく寝ておくことをオススメします。また山頂でしばらく待つ間はかなり寒いので、防寒具があった方がよいと思います。また、降りた後、9時に聖カトリーナ修道院が開くまで1時間以上待つ必要があります。ここが疲れのマックスです。しかも、聖カトリーナ修道院自体は30分もかからず観られてしまうので、正直別になくてもいいんじゃないかと思いました。
・シナイ山のチケットは途中で25EPで手に入れるのですが、チェックまったくされませんでした。本当に必要だったのだろうか。。後、パスポートも持っていけと言われましたがノーチェックでした。

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台湾自転車メーカーの劇的成功ストーリー「銀輪の巨人」

台湾にある世界的な高級自転車メーカー「ジャイアント」の劇的な発展を追ったドキュメンタリー。初めは平凡な自転車メーカーが、大手へのOEM提携により技術力をつけ、オリジナルブランドを立ち上げていく成功物語で、非常にドラマチックでおもしろいです。

一方で、一時期は世界を席巻した日本の自転車メーカーがママチャリ文化から抜けだせず衰退していく様も描かれていて、日本の電機メーカーなんかを連想させて少し悲しくなりました。

それでも、この物語からは、今後日本の製造業がどのように発展していくべきかへの指針が示されていると思います。ぜひその辺りの業界の方に読んでいただきたい作品です。

<抜粋>
・台湾の自転車輸出額はここ10年、一貫して右肩上がりを続けている。 輸出額は2002年の5億米ドルから、2011年には16億米ドルと3倍以上になった。輸出台数のほうは2002年と2010年との間はともに400〜500万台程度で、ほとんど変わっていない。 これは、自転車1台当たりの平均輸出単価が大きく跳ね上がったためで、2002年は124米ドルだったのが、2011年には380米ドルに達している。
・ジャイアント自身の業績の伸び方はもっと激しい。 1999年に319万台を売って総売上高は118億台湾ドルだったが、2011年には577万台を販売し、総売上高は474億台湾ドル(注:約1250億円)にふくれあがっている。営業利益からみた地域別の貢献度では、ヨーロッパが27%、北米が23%、中国や日本、台湾などのアジアが40%と世界すべての土地で売れており、特にロード車やマウンテンバイクなど中・高級車の自転車業界において、ジャイアントは紛れもなく世界トップの完成車メーカーとして君臨している。
・「うちの自転車はどの国に行っても、マスマーケット(量販店など)では買えません。マスマーケットはどうしても販売オンリー、販売優先になってしまう。アフターケア、アフターサービスをやってくださらない。しかし、自転車は乗ったら必ず修理が必要な乗り物であり、自転車産業にはアフターサービスがなくてはならない。だから、専門店以外ではジャイアントは買えないし、ジャイアントの自転車にはアフターサービスが必ずついてくる、という大前提を一度も崩しておりません」
・(注:ブリジストンサイクル社長が、1996年に語った)「現地メーカー品の中心価格が600元(1元=13円)なのに対し、当社の中国向け製品は800元程度で高い。東南アジアには中国製品が浸透しており、市場開拓は不可能に近い」 現地メーカーの作っている製品との価格差が10倍あるならともかく、800元に対して200元の差しかないのならば、品質が良いものを作って差別化していくことは可能ではないだろうか。その気概もなければ、長期的に中国という巨大人口を持っている潜勢的なマーケットを開拓していくという戦略もまた感じられないコメントである。

ギネスビールからビールの歴史を紐解く「ギネスの哲学」

ギネスビールがどのように発祥し、代々発展してきたかを中心にビール全体の歴史を紐解いた非常に奥深い作品です。

ギネス社は、おどろくべきことに1900年代初めから現在のGoogleなんかよりも手厚い福利厚生を提供しており、また公共に対しての責任を果たしてきました。

1920年台のギネスの従業員が保証されていたもの。歯科を含む医療サービス、マッサージ、読書室、一部会社負担の食事、全額会社負担の年金、葬儀費用の補助、教育補助、スポーツ施設、無料のコンサート・講演・娯楽、それに1日2パイントまでの無料のギネス

そして、代々に渡って有能な経営者を輩出することで、数々の革新を起こし、世界最大のビール会社にのしあがっていきます。成功物語として非常におもしろいです。

一方で、古代においてはビールは水よりも安全なことから宗教とも密接に関わりあいがあり生活に密着しており、エジプトのファラオの墓には必ずビール桶がおかれ、ピルグリム・ファーザーズがアメリカに上陸した際にはほとんど裸のインディアンが「ビールは無いか?」と英語で訊ねられた、というようなエピソードも描かれています。

本当に知らなかったことばかりで、非常におもしろかったです。おすすめ。

<抜粋>
・世界中で毎日消費されるギネスは1000万杯以上。年間約20億パイント
・1920年台のギネスの従業員が保証されていたもの。歯科を含む医療サービス、マッサージ、読書室、一部会社負担の食事、全額会社負担の年金、葬儀費用の補助、教育補助、スポーツ施設、無料のコンサート・講演・娯楽、それに1日2パイントまでの無料のギネス
・(ほとんど裸のインディアンがピルグリム・ファーザーズがアメリカに上陸した際に)「ようこそ!」 きれいで、完璧な英語だった。さらに驚くべきことに、男は、またまたピルグリム・ファーザーズたち自身の言葉で流暢に訊ねた。 「ビールは無いか?」 そう、ビールである。 これは事実である。
・ピルグリム・ファーザーズが最初に建設した恒久的な建物が醸造所だったことは、その物語におけるビールの重要性を証明している。
・エジプト人から見れば健康と福祉にとってビールは不可欠であったから、紀元前3000年にはすでに『死者の書』の中で、死後の世界への旅の必需品としてビールがあげられている。エジプトのファラオの墓に必ずビールの桶を考古学者たちが発見するのは、このためだ。
・(注:ルター)「私は木曜日に結婚することになった。……カタリナと私は貴殿にトルガウ産最高のビールを一樽送ってくれるよう、お願いする。贈られたビールが旨くない場合には、貴殿に全部飲んでいただくことになろう」
・(注:建築家レンの墓の銘板)「これを読む人よ、かれの記念碑を求めるならば、周囲を見回されよ」
・ダブリンに進出した時、アーサーは34歳である。ドクター・プライスの秘書兼助手として八年間働いていた。継母の旅籠で三年間ビールを造っていた。さらにリーシュリップの自分の醸造所を五年近く経営している。
・しかしながら、前任者が夢にも思わなかった規模にまで会社を拡大するのに、エドワード・セシルがいかにその天才を発揮したとしても、こんにちまでその名が残っているのは、それが理由ではない。そうではなく、偉大な企業家のご多分に漏れず、エドワード・セシルが後世に残す遺産となったのは富を生みだしたことではなく、生みだした富による慈善事業なのだ。
・かの言いふるされたことが真実ならば、企業というものはそれが生み出す文化によって評価されなければならない。そう、文化だ。文化とは「成長を促進するもの」であり、「そこから触発されるふるまいと考え方」を意味する。
・19世紀の後期、ダブリンは不浄の街だった。病と悪徳にまみれた不潔な沼だった。ダブリンの伝染病の罹患率はヨーロッパ諸都市の中で最悪だっただけでなく、死亡率もまた最高だった。
・世界最大のチョコレート会社の創設者ジョン・カドベイリィは1801年イングランドのバーミンガムに生まれた。(中略)カドベイリィはアルコールこそが自分たちの世代にとって神の苔であると信じた。クェーカーであるカドベリィはアルコールの摂取は道徳に反すると主張していたが、泥酔が時代の疫病神であり、後には貧困と悪徳しか残さないことを見て、ますますこのことを確信した。(中略)ジンやウィスキーを飲むことであれほどたくさんの人間の一生がめちゃめちゃになっているのだから、「チョコレートを飲む」ことは代わりになるはずだとカドベリィは信じたのだ。
・禁酒法は後世、アメリカの歴史史上最も愚かしい製作の一つであり、これに続く何世代にもわたって道徳と法律をめぐる議論の的とされることになる。世間での支持も小さかった。1926年に行われたある投票ではアメリカ人のうち禁酒政策とその法的根拠となった憲法修正18条を支持する者はわずか19パーセントにすぎないことが明らかとなった。
・最初のきっかけは1951年、アイルランドのウェクスフォド州に狩猟に出かけた時だった。サー・ヒューはイングランドの猟鳥で一番速く飛ぶ鳥は何かをめぐって友人の一人と議論になった。胸黒か、はたまた雷鳥だろうか。ところがこの問題の答えを教えてくれる本はどこにも無かった。
・ビーヴァーははじめ、この本をアイルランドと連合王国のパブ向けのプロモーションに使うつもりだった。経費はビールの売上でまかなえるだろうから、タダで配る計画だったのだ。 本は『ギネス・ブック・オブ・レコード』と名付けられた。1954年に単なる宣材として発行されたこの本は、翌年、英国のベストセラーのトップに踊りでた。(中略)より重要なことは、この本によってギネスの名前が、その伝説的なビールの評判だけでは浸透しなかった国々や世代にまで知られるようになったことだろう。
・1986年、まだ50歳にもなっていなかったベンジャミンは会長職を辞し、社長のタイトルを受けることにした。かくてギネス社の歴史上初めて、会長職が一族以外の人間に任されることになった。(中略)1983年、ギネスの純資産は2億5000万ポンドだった。わずか四年後、この数字は四倍の10億ポンドを超えていた。ギネス社は世界最大の企業の一つとなり、会長職の責任の大きさは、それを天職と心得たわけではなく、単に家業として受け継いだだけの人間には重すぎるものになっていた。

世界一周その42ーケニアのサファリの動物たちはとてもキレイ

ヨハネスブルグからはケニアのナイロビに飛びます。ナイロビに来たのはサファリに行きたかったから。早速宿でいろいろ聞いてみるともう少し安くなりそうな予感。そしたら旅行会社に電話してくれて迎えに来てもらえることに。宿はナイロビのダウンタウンからは車で30分くらい離れていたので、いい機会だと思って行くことに。

交渉の末、少しだけ安くしてもらって契約。その後、旅行会社のひとに少し街中を案内してもらいます。ナイロビはヨハネスブルグほどではないものの超危険都市のひとつ。しかし、中心部はビジネス街になっており、スーツ姿のひとも多くあまり危険な感じはしません。まぁ少し離れるとだいぶヤバいらしいので、ランチと少し買物するくらいで日の明るいうちに宿まで送ってもらいました。

ナイロビ市内。結構普通な雰囲気なんだけども。。
ナイロビ市内。結構普通な雰囲気なんだけども。。 posted by (C)suadd

郊外にある安宿Jungle Junction。キャンプサイトもあって気持ちいい
郊外にある安宿Jungle Junction。キャンプサイトもあって気持ちいい posted by (C)suadd

翌日から早速、サファリツアーとして一番有名なマサイマラ国立保護区へ。しかし、いきなり車が故障したりして、キャンプ場までなかなかたどり着けません。まぁアフリカはそういうものなんだろうという諦め。とはいえぎりぎり日没までに到着して、サファリへ行くことができました。翌日は丸一日、3日目はナクル湖へ移動。4日目はナクル湖国立公園とナイバシャ湖へ行きました。

サファリへ行く最中、車が壊れた時に撮った一枚
サファリへ行く最中、車が壊れた時に撮った一枚 posted by (C)suadd

キャンプ場は、キャンプとはいえ温水シャワーやトイレもついている半固定式のテント。食事は皆でダイニングで食べる感じなのですが、いろんな旅行会社が相乗りしているようで、いろいろな国の人が集まってきていて、かなりおもしろかったです。

もっとプライベートだったり、快適なツアーもたくさんあるようですが、いろいろトラブルもありつつも、基本的には親身になってなんとか解決しようとしてくれて、悪くなかったと思います。

肝心の動物たちですが、いろいろなひとと話しても、結構運がよかったらしくほとんどメインの動物を観ることができたようで、ラッキーでした。サイだけが少し遠目にしか見ることができなかったのですが、他はほぼほぼ見ることができたので。

印象的だったのは、動物たちがすごくキレイなことです。動物園なんかで観ると薄汚れてたり匂いがしますが、野生の動物たちは水浴びもちゃんとしているのか清潔だし、毛並みも美しいのです。

ゾウ。大迫力、野生のゾウはキレイでした
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ハゲタカ。不気味です、漁ってました
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後、保護区内では、当然狩る側と狩られる側がいたりするわけです。実際、ヌーやシマウマの死がいをハゲタカが漁っていたりするのは何度見たか分からないくらいです。だけれども、一方では、ヌーやシマウマたちは大量にいて悠然と草を食べたりしています。この不思議な調和を感じられたのが、すごくよかったです。

ちょっと写真が多いですがどうぞ。

ヒョウ。観られるのはラッキーらしい
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意外に可愛いハイエナ
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シマウマと虹
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チーター。これもレア動物
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ダチョウの求婚。ちなみに追いかけてる方がメス
ダチョウの求婚。ちなみに追いかけてる方がメス posted by (C)suadd

ヌーはもう山ほどいます
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バッファロー。こちらも山ほどいます
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キリン。ナクル湖で
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イボイノシシ。キュート
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ナクル湖
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サイ。遠目にしか観られず
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ライオン。寝起きにギロって観られたとこ
ライオン。寝起きにギロって観られたとこ posted by (C)suadd

ライオン夫婦。最後の最後に出会えて感激しました
ライオン夫婦。最後の最後に出会えて感激しました posted by (C)suadd

次は、エジプトへ向かいます。

<TIPS>
・ケニアは赤道直下の国ですが、ナイロビやマサイマラは標高があるため割りと涼しいです。夜は長袖でないとかなり寒いです。逆に昼は半袖でも暑いくらいですが、カラッとしているので日陰ではそう暑くありません。
・アフリカと言えば、マラリアや黄熱病など風土病が気になりますが、マラリア以外は予防接種で大体防ぐことができます。マラリアは予防注射ができないので、飲み薬があります。僕は、予防接種はひと通りしていきましたが、マラリアについては、一応蚊に気をつければ大丈夫なのと(大体、宿には蚊帳があります)、ナイロビやマサイマラのような標高の高いエリアでは蚊の種類が違う場合が多く噛まれたとしてもマラリアに感染する恐れは低い、ということで飲み薬は持っていきませんでした。(が、この結果は潜伏期間を経ないと分かりません)
・サファリツアーはBigtime Safarisというところを利用しました。ネット上で評判が悪いPlanet Safarisの方が安かったのですが、結局、Planetのひとも一緒のキャンプ場を使い、同じグループになったりして結局同じだったのかもしれません。とはいえ、決定的なトラブル(車が完全に動かなくなった、とか)の時の対応の良し悪しもあるかと思うので分かりませんが。参考までに書くと3泊4日ツアー(宿泊、入園料、食事など全部込み)で430ドルでした。
・サファリツアーでどんな動物が見られるかは本当に運です。サファリで話した限りでは、結構メジャーな動物でも見てないひともいれば、ライオンを何度も見たひともいました。また、狩りや交尾は僕は一度も見ることができませんでした。よって、できる限り長くいて、辛抱強くドライバーに希望を伝える、くらいしかできません。

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世界一周その41ー世界一危険な都市ヨハネスブルグをやりすごす

世界一の危険都市と言われるヨハネスブルグ。行くかどうかかなり迷ったのですが、どうしてもアパルトヘイトの象徴であるソウェトという旧強制黒人居住地区に行ってみたくて、立ち寄ることにしました。

ヨハネスブルグのガイドラインを読んだりして相当警戒してたので、郊外のホテルに滞在。翌日、ヨハネスブルグのダウンタウンとソウェトのツアーに参加しました。

ヨハネスブルグのダウンタウンでは、カールトン展望台というところに行き、50階から街を一望します。上から見ているとひともたくさん歩いているし、普通の都市に見えるのですが、危険なエリアは車で通り抜けることすらできません。

カールトン展望台から。手前辺りが超危険エリア
カールトン展望台から。手前辺りが超危険エリア posted by (C)suadd

市内。賑わっていて危険な感じしない
市内。この辺りは賑わっていて危険な感じしない posted by (C)suadd

市内2。割りと大丈夫なエリア
市内2。割りと大丈夫なエリア posted by (C)suadd

アフリカ博物館。貴重そうな石がいっぱい
アフリカ博物館。貴重そうな石がいっぱい posted by (C)suadd

ソウェトのタウンシップツアーでは、ケープタウンのツアーのように現地の方の家に入って話を伺う感じではなく、解説付きで街をドライブし、マンデラハウスというネルソンマンデラ元大統領の元家を訪れたりする感じ。

ソウェト。賑わっている
ソウェト。賑わっている posted by (C)suadd

ソウェト。画一的な家は政府によるもの
ソウェト。画一的な家は政府によるもの posted by (C)suadd

ソウェトにはバラックも立ち並ぶ
ソウェトにはバラックも立ち並ぶ posted by (C)suadd

マンデラハウス。ネルソンマンデラの拘束前の姿とその後
マンデラハウス。ネルソンマンデラの拘束前の姿とその後 posted by (C)suadd

最後は、アパルトヘイト博物館に行き終了。外ももっと出歩いてみたかったのですが、安全第一ということで2泊のみ。次は、ケニアの首都ナイロビに飛びます。

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世界一周その40ージンバブエでヴィクトリアの滝へ

南米のイグアスの滝が素晴らしかったので、三大滝のひとつヴィクトリアの滝もやはり見に行っておきたい。ということで、ケープタウンからジンバブエのヴィクトリアフォールズという街に行きます。

ヴィクトリアフォールズの街は非常に小さくて、ほんとにワンブロックという感じで、街中には野生動物が闊歩しています。そこから滝の国立公園までは徒歩10分ほどです。国立公園の入口からすでに滝の音が聞こえてきており、期待感を煽らせます。

ヴィクトリアフォールズ市内、普通にサルがいる
ヴィクトリアフォールズ市内、普通にサルがいる posted by (C)suadd

周辺はサルとか猪?とかが普通に闊歩しています
周辺はサルとか猪?とかが普通に闊歩しています posted by (C)suadd

イグアスの滝は公園に入ってからかなり歩かないと滝まで到達できないのですが、ヴィクトリアの滝は5分も歩けば滝にたどり着きます。奥側がザンビアで、間に崖があって、奥側から滝が盛大に流れ落ちています。後は、写真で。

ヴィクトリアの滝。メインの滝
ヴィクトリアの滝。メインの滝 posted by (C)suadd

1メートル先は崖。奥と右側奥はザンビア
1メートル先は崖。奥と右側奥はザンビア posted by (C)suadd

ザンビアとの国境の橋に向かう道
ザンビアとの国境の橋に向かう道 posted by (C)suadd

国境の橋ではバンジージャンプもできます
国境の橋ではバンジージャンプもできます posted by (C)suadd

遠くからでも水しぶきがすごい
遠くからでも水しぶきがすごい posted by (C)suadd

個人的な感想としては、イグアスの滝の方が滝壺側(つまり窪んでいる側)が広いため、滝壺側に下りて滝を見たり、滝壺にダイブするボートツアーなどもあったり(詳細は過去記事へ)と結構バラエティに飛んでいます。対して、ヴィクトリアの滝は滝壺が一直線に横に伸びていて、かつ水量が凄まじいため滝壺に入ることができません。

また横に長いので、小雨が強くなったり弱くなったりする中、散策しながら目まぐるしく変わる滝の様子を楽しむ、というスタイルになります。

イグアスの滝の方が圧倒的に広く、街からも離れているので、ヴィクトリアの滝の方が、体力面では楽です。個人的にはどちらか選べと言われたら地球がズレてる感がより味わえるイグアスの滝をオススメしますが、アフリカに行くならぜひ押さえて置きたいスポットだと思います。

話が変わりますが、ジンバブエといえばハイパーインフレ。ジンバブエドルの価値がものすごい勢いで下がり、ビリオン(10億)ジンバブエドルから、果てはトリリオン(兆)ジンバブエドル紙幣までもが登場し、通貨が崩壊しています。現在は、USドルと南アフリカランドが併用されており、ジンバブエドルは紙屑となっています(小銭はボツワナの通貨が使われているようです)。

しかし、高額紙幣はいいお土産になるため、街を歩いているといろいろなひとがジンバブエドルを売りに来ます。僕も50トリリオン(兆)ジンバブエドルを含んだセットを10ドルでゲット。50ドルから値切ったんですが、たぶん確実にボラれてます(苦笑)。

50トリリオン(兆)ジンバブエドル。現在は使われていない
50トリリオン(兆)ジンバブエドル。現在は使われていない posted by (C)suadd

ザンビアとは鉄道も通ってます
ザンビアとは鉄道も通ってます posted by (C)suadd

次は世界一の危険都市と言われるヨハネスブルグに向かいます。

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世界一周その39ー喜望峰を見にケープタウンへ

南アフリカのケープタウンまでは直行便が少なくヨハネスブルグ経由になることが多いのですが、ドバイからは直行便が出ているのでこれを利用します。時間にして9時間。意外に遠い南アフリカです。

港周辺は洗練されています
港周辺は洗練されています posted by (C)suadd

市内メインの通り。警察が50m置きにいるので割に安心
市内メインの通り。警察が50m置きにいるので割に安心 posted by (C)suadd

クロコダイル、ダチョウなどの串ステーキ。あまり美味しくはない
クロコダイル、ダチョウなどの串ステーキ。あまり美味しくはない posted by (C)suadd

ケープタウンに来た理由はひとつで喜望峰に行くため。ケープタウンから南に続く半島に喜望峰はありますが、全体が国立公園になっていてレンタカーやバスなどで行くよりもツアーを利用する方が他の見どころにも行けるため一般的です。

ツアーは美しい湾の街でボートに乗ってアザラシを見たり、南アフリカにしかいないアフリカペンギンの繁殖地に行ったり、国立公園でサイクリングしたり、結構盛りだくさんな内容。ガイドも適切でおもしろかったです。

アフリカペンギン。絶滅寸前のため繁殖させてます
アフリカペンギン。絶滅寸前のため繁殖させてます posted by (C)suadd

喜望峰周辺は国立公園。サイクリングしました
喜望峰周辺は国立公園。サイクリングしました posted by (C)suadd

喜望峰自然保護区。ダチョウとかバブーン(サル)とか色々います
喜望峰自然保護区。ダチョウとかバブーン(サル)とか色々います posted by (C)suadd

そしてついに喜望峰へ。まぁなんてことないポイントなのですが、ここがアフリカの西南端で、大航海時代に数々の船が乗り越えていったのかと思うと、感慨もひとしおです。この日は天気も非常によく気持ちのいい風が吹き抜けていて素晴らしい景色でした。

喜望峰。50mくらい登ったところ
喜望峰。50mくらい登ったところ posted by (C)suadd

ケープタウンをケープポイントから望む
ケープタウンをケープポイントから望む posted by (C)suadd

ケープタウンには他にも見どころがあります。港の周りは整備されていてすごく洗練されているし、アパルトヘイトにより隔離されていた黒人居住区を廻るタウンシップや、ケープタウンのすぐ背後にそびえ立っているテーブル・マウンテンなど。テーブル・マウンテンは1,000メートル以上あるだけあってものすごい景色が観ることができます。

旧強制黒人居住区ランガ。室内で話を伺う
旧強制黒人居住区ランガ。室内で話を伺う posted by (C)suadd

旧強制黒人居住区ランガの風景
旧強制黒人居住区ランガの風景 posted by (C)suadd

テーブル・マウンテンからケープタウンを一望
テーブル・マウンテンからケープタウンを一望 posted by (C)suadd

テーブル・マウンテンから。奥真ん中の黒くなっている部分が喜望峰のある辺り
テーブル・マウンテンから。奥真ん中の黒くなっている部分が喜望峰のある辺り posted by (C)suadd

治安はあまりよくないようですが、市内は警察が50メーター間隔くらいでいるので、割りと夜出歩いても危険は感じませんでした。思ったより見どころの多いし、真冬なのに快適で普通にいい街だと思いました。

次は、ジンバブエのヴィクトリアの滝に向かいます。

<TIPS>
・ワイン好きな方には、ワインツアーなどもよさそうです
・テーブル・マウンテンには3,4時間かけて歩いて登ることもできます
・8月のケープタウンは真冬なので夜はかなり冷え込みますが(2度という日もありました)、昼は20度くらいまであがるので非常に過ごしやすいです

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世界一周その38ーアラブ圏の中心、人工巨大都市ドバイ

アンマンからケープタウンへの直行便がなかったこともありトランジットのため2泊だけドバイへ。ドバイは仕事でも来れそうだし、あまり期待していなかったのですが、非常に興味深い街でした。

ブルジュ・アル・アラブ。人工島の上に立つ
ブルジュ・アル・アラブ。人工島の上に立つ posted by (C)suadd

ブルジュ・アル・アラブ内。まさに豪華絢爛
ブルジュ・アル・アラブ内。まさに豪華絢爛 posted by (C)suadd

本当に何もなかったところに油田が発見され発展してきたわけですが、油田が他の国ほど豊富でなかったこともあり、もともと単なる砂漠だったところに、人工の島やビーチ、ホテルを作り観光客を集め、ビルをバンバン建てインフラを整備し、かつフリーゾーンという無税エリアを設けて企業を誘致することで、まさに中東の中心地となっています。

世界最大の人工島パームアイランドをナビで
世界最大の人工島パームアイランドをナビで posted by (C)suadd

パーム・アイランドからアトランティス・ザ・パーム。宮殿のよう
パーム・アイランドからアトランティス・ザ・パーム。宮殿のよう posted by (C)suadd

しかし、滞在したのが8月だということもあり自然環境が非常に厳しい。気温は平気で40度を超え、ホテルの前でタクシー待ちをするだけで汗が吹き出してくるほどで、外を歩くということがほぼ困難です。日中はもちろんのこと夜でも気温が落ちないので、非常に蒸し暑く、本当にこんなところでどうやって昔は暮らしてたのかまったく想像もつきません。まぁ人間は慣れるのかもしれませんけども。

運良く現地の方と知り合い、ひたすらいろんなところに連れていってもらいましたが、そのすべてが最近10年にできたものばかり。世界で一番高いビル「ブルジュ・ハリーファ」、世界で一番大きいショッピングモール「ドバイ・モール」、世界最大の超巨大な人工島「パーム・アイランド」、はては室内スキー場まであります。

世界最大のモール「ドバイ・モール」。水族館まである(外から観る分には無料)
世界最大のモール「ドバイ・モール」。水族館まである(外から観る分には無料) posted by (C)suadd

スキー・ドバイ。リフトが見えます
スキー・ドバイ。リフトが見えます posted by (C)suadd

聞くと、現地人はほとんど働かなくても生活が保証されるので国民しかなれない公的サービスの質は低く(注:そうでもないという意見もありました)、ホテルやレストラン、モール、建築現場なんかで働いているひとのほとんどは外国人だそうです。多いのは近郊のアラブ諸国か、インド、パキスタン、フィリピンなどの英語圏。ドバイの人口は220万あるが、外国人労働者が8割を超えています。

ほとんどどうやって国が成立しているのか想像がつかないですが、先代の王と現王は、オイルマネーだけでは続かないことを見越して、計画的に観光地化したり、無税化して企業の誘致を図ってきてます。いろいろ問題もあると聞いてますが、ものすごい勢いで開発されているのを見ると、一応は成功しているように見えます。

世界一のビル「バージュ・ハリファ」を直下から
世界一のビル「バージュ・ハリファ」を直下から posted by (C)suadd

バージュ・ハリファから見ると他のビルがミニチュア
バージュ・ハリファから見ると他のビルがミニチュア posted by (C)suadd

まだまだアジア人は非常に少ないらしいので、事実上アラブ圏の中心になっていることを考えると、まだまだポテンシャルは非常に高そうです。

今後も要注意な国です。次は、ついにアフリカ。南アフリカのケープタウンに向かいます。

<TIPS>
・英語が普通に通じます
・ドバイには意外なことにカジノがありません。理由は、イスラム教ではギャンブルが禁止されているから。一時期、カジノ運営会社がカジノ免許が出るということで進出しようとしたが頓挫したらしい。
・ラマダン中、日中もレストランはしまっていますが、マクドナルドやスターバックスはテイクアウトだけできる場合もあります。ただし、人前で飲んだり食べたりするのは厳禁。タバコもNGです。ただし、ホテルの中だけは治外法権的になんでもあります。僕はタクシーでうっかりペットボトルの水飲んで、注意されました。

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世界一周その37ー本場ラマダン中のヨルダン/アンマン

パリからヨルダンの首都アンマンへ。

当初ここから中東を廻ってからアフリカへ入ろうと思っていたのですが、8月はものすごい暑そうなのでいろいろ調べた結果まず南アフリカのケープタウンまで行ってそこから北上することにしました。なので、中東は、アンマンからドバイで数日トランジットしてアフリカ入りし、またアフリカ後に戻ってきます。

アンマンは思ったより全然都会。

アンマンのメインストリート、キングファイサル、栄えてます
アンマンのメインストリート、キングファイサル、栄えてます posted by (C)suadd

アンマンのマーケット
アンマンのマーケット posted by (C)suadd

なのですが、ちょうどラマダン(断食)の最中ということで日中レストランがまったくやっていません。トルコではラマダンでも全然問題なかったのでなんとかなるかなと思ったのですが、やはり中東中の中東、スターバックスでさえ日中はやっていないという。まさかのランチ難民になったので、コンビニでパン買って食べてました。

見どころはあまりなくて、ローマ劇場とヘラクレス神殿の跡くらい。

ローマ劇場、ヨーロッパ/中東のあらゆる所にあります
ローマ劇場、ヨーロッパ/中東のあらゆる所にあります posted by (C)suadd

ヘラクレス神殿は丘の上にあるので、アンマンの街が一望でき、荒涼とした大地に砂色の家がびっしりと立ち並んでいるのが分かります。

ヘラクレス神殿跡、丘の上にあります
ヘラクレス神殿跡、丘の上にあります posted by (C)suadd

アンマン市街
アンマン市街 posted by (C)suadd

後、8月なので猛烈に暑いのかと思ったらそうでもなく、日本と気温はあまり変わらないくらいですが、カラッとしているのでそれなりに過ごしやすいです。日が沈むと風が気持よくて、ラマダンで日中行動が制限されたひとびとが街に繰り出して来て、賑わいを見せます。

12時過ぎても賑わっているスターバックス
12時過ぎても賑わっているスターバックス posted by (C)suadd

ひと通り見てしまったので、アンマンには戻ってこないかもしれません。次はドバイに向かいます。

<TIPS>
・通貨はヨルダン・ディナール(JOD)。1JODが110円くらいなので割りと計算しやすい。
・アンマンのクィーンアリア国際空港でOrangeのSIMカード購入。3JOD(約330円)でSIMカードを購入して、5JOD(約550円)でプリペイドカードを買ってチャージ。最初なんだかよく分からず使えなかったのですが、数時間後には使えるようになってました。基本的にOrangeの店員にやってもらう方がよいと思います。
・クィーンアリア国際空港から各地へのタクシーは固定料金で通常に乗るより安いらしい。市内までは20JOD(約2200円)で固定(夜だったから少し高かったからかも)。空港までは23JODくらいしました。でも場所によると思います。基本的にメーターなのでボラれることはあまりないと思います。

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世界一周その36ーモン・サン・ミシェルとパリで伝統について

アウシュヴィッツ/クラクフからいったんパリに飛んだ後、モン・サン・ミシェルへ。

かっこよすぎるモン・サン・ミシェル
かっこよすぎるモン・サン・ミシェル posted by (C)suadd

モン・サン・ミシェルは、修道院と小さな街なのですが、周りが1本の道を除いて海に囲まれていて非常に独特なかっこいい景観になっています。特に夕暮れから夜にかけて非常に幻想的です。

夜のモン・サン・ミシェルも素晴らしい
夜のモン・サン・ミシェルも素晴らしい posted by (C)suadd

モン・サン・ミシェル内の街は端から端まで5分かからないほどです。ホテルは意外にもバスタブもあって水量も十分だし、WiFiも普通に繋がるので、ほとんど孤島であることを忘れてしまいそうです。レストランも割りとレベルは高いようでした。

城内は非常に狭い
城内は非常に狭い posted by (C)suadd

モン・サン・ミシェル名物のオムレツ
モン・サン・ミシェル名物のオムレツ posted by (C)suadd

パリから電車とバスを乗り継いで4〜6時間はかかりますが、来たかいは十分ありました。

パリに戻ってからは、普通に観光。ヴェルサイユ宮殿もサンラザール駅から電車で30分ほどと近いです(ちょっと歩きますが)。

あまりにも広大なヴェルサイユ宮殿
あまりにも広大なヴェルサイユ宮殿 posted by (C)suadd

マリー・アントワネットの離宮
マリー・アントワネットの離宮 posted by (C)suadd

宮殿の鏡の間。こういう豪華絢爛な部屋がひたすら続きます
宮殿の鏡の間。こういう豪華絢爛な部屋がひたすら続きます posted by (C)suadd

フランスの個人的な感想としては、やはり中世からのヨーロッパの中心というだけあって、文化的に非常に厚みがあるということでしょうか。建物はどれも重厚だし、街ゆくひともおしゃれなひとが多いし、見どころも多いし、手頃で美味しいレストランも多い。ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿も歴史的背景を含めて、フランスの重厚さを感じました。

今回、オリンピックの男子サッカー3位決定戦と女子サッカー決勝があったので、パリに住む日本人の方々とパブで観ました。いずれも残念な結果ではありましたが、来ていたのは、料理人、画家、服飾デザイナー、美容師、写真家などなど芸術系の仕事の方が多かったです。なぜパリなのかというと、伝統があってレベルが高いし、政府も含めて世間の理解もあってマーケットもある、ということのようです。

五輪サッカー女子決勝をパブで観る
五輪サッカー女子決勝をパブで観る posted by (C)suadd

ほとんどの国が、アメリカを筆頭にして経済的成長を求めて努力している中で、文化や伝統を大切にしようとしている姿勢は新鮮に感じました。

凱旋門をシャンゼリゼ通りから
凱旋門をシャンゼリゼ通りから posted by (C)suadd

僕は、経済的なものはある程度のところまで世界中が到達できると思っています。実際のところは邪魔が入ってなかなか進まないわけですが、100年後を考えたら各国はある程度均一な所得水準に落ち着いてくるでしょう。

パリの賑わい
パリの賑わい posted by (C)suadd

ルーブル美術館。透明なピラミッドが印象的
ルーブル美術館。透明なピラミッドが印象的 posted by (C)suadd

そうなった時に、大事になることというのは、結局のところ文化であったり、伝統であったり、その地域のオリジナルなものだと思います。それだけが差異ということになるから。

そうやって考えていくと、結局経済的に少し前進するようなことをやることよりも、よりオリジナルなものを生み出すことをやりたいなと、僕自身は思っています。

エッフェル塔
エッフェル塔 posted by (C)suadd

だから、このフランスの文化や伝統に対する姿勢というのが、どのような結果を生み出していくのかはこれからもウォッチしていきたいと思いました。

この後はいよいよ中東、ヨルダンの首都アンマン

<TIPS>
・モン・サン・ミシェルまではツアーで行くと楽なのですが、自分で行こうとすると割りと大変です。手順としては、パリのモンパルナス駅からTGVで2時間40分ほど(もう少し速い便もある)かけてレンヌという街に行き、そこからバスで1時間40分ほどかかります。
・パリーレンヌのTGVは値段がかなり変動するようです。基本的には早く取った方が安いようです。が、1,2日前でも運がよければ40ユーロなどで出ていたりもします。ホームページは何種類かあって分かりづらいのですが、本家のTGV-europeが一番安くて制限が少ないようです(例えば日本だと直前だと予約できない)。プリントアウトか窓口で受け取りができます。
・レンヌーモン・サン・ミシェルのバスは基本的にチケットオフィスでチケットを購入すればよいですが(予約しなくてもよい)、人数が多いと立ちになってしまいます。なので列には早く並んだ方がよいです。
・ヴェルサイユへの行き方は複数ありますが、僕はサンラザール駅からにしました。片道4ユーロで30分おきに運行されているようです。
・ヴェルサイユ宮殿の王宮の方は午前中はすごく混むようなので、午前中に庭園の方をみて、午後に王宮をみるとよいと思います。またチケットは自動券売機があるのでそちらに直行すると早く買えます。インフォメーションセンターで日本語のマップがもらえます。
・パリの地下鉄は乗り換えでかなり階段が多いので、荷物が多いとつらいです。ただ、1.7ユーロと安いので慣れると使い勝手はよいです。
・8月のヨーロッパは暑くもなく寒くもなく湿気もなく天気もよく非常に快適でした。

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世界一周その35ーアウシュヴィッツ強制収容所で涙する

ベルリンの壁を買い付けた後は、アウシュヴィッツに向かいます。

まず、アウシュヴィッツへの基点となるポーランドのクラクフという街まで飛びます。クラクフは小さい街なのかと思いきや、クラクフ中央駅には巨大モールがついているし、城壁に囲まれた街の中央にはこれまた巨大な広場があり、夜遅くまで活気に溢れていました。

クラクフ中央広場。夜遅くまで人通りが多い
クラクフ中央広場。夜遅くまで人通りが多い posted by (C)suadd

クラクフ中央広場の教会
クラクフ中央広場の教会 posted by (C)suadd

名物であるビゴス(Bigos)という煮込み料理と、ピエロギ(Pierogi)という水餃子を食べてみたのですが、ピエロギはまぁまぁながら、ビゴスがあまりにもしょっぱい。たまたまな可能性もありますが、まったく口に合いませんでした。。ただ、なぜか街中に何件もあったケバブ屋のケバブはかなり美味しかったです。

クラクフからアウシュヴィッツ強制収容所まではバスで1時間40分ほど。アウシュヴィッツは無料で一人でも観光可能なのですが、ネットで調べたところ、日本人の方で唯一公認ガイドをされている中谷剛さんという方がいたので、メールしてみたところ案内のある日だったのでせっかくなのでツアーに参加させていただきました。

入口。ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)とある
入口。ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)とある posted by (C)suadd

収容所では、収容された人々から、管理人を選抜し、お互いに監視させ、さらにガス室での死体処理までさせていたという。収容所自体の建設もさせていたのですが、最後の方は収容できなくなり、健康で働けそうな人々以外はそのままガス室送りになったという。

アウシュヴィッツ第二収容所は非常に広大
アウシュヴィッツ第二収容所は非常に広大 posted by (C)suadd

ガス室。右上にある穴から毒ガスを入れた
ガス室。右上にある穴から毒ガスを入れた posted by (C)suadd

なぜそんなひどいことを、と思うのですが、当時のドイツでは不況から生まれた思想により、優秀であるアーリア人繁栄のために、(ナチスが決めた)劣等種族を排斥することが正当化されていました。しかも、収容所のオペレーションの多くはユダヤ人自身によってされていたので、管理するナチス側も直接手を下すわけではなく、罪悪感を持たずにすんだ、というわけです。

例えば、財産を全て持ってこさせ、それを分類し、ベルリンに到着する頃には、元々の財産が、金何グラム、ダイヤモンド何グラムなどと単なる記号化されていました。

ガス室の隣にある焼却施設。ユダヤ人自身に焼かせたという
ガス室の隣にある焼却施設。ユダヤ人自身に焼かせたという posted by (C)suadd

この日はとても天気がよく、汗ばむくらいだったのですが、膨大に積まれた衣類やカバン、眼鏡、靴などを観る度に鳥肌が立ちました。さらに、マットレスと布地に加工するために死体から刈り取られた髪の毛や膨大な量の子どもの靴には涙せざるをえませんでした。

発見された大量の子供の靴たち。もちろんすべてではない
発見された大量の子供の靴たち。もちろんすべてではない posted by (C)suadd

条件さえ整えば、こういうことが起こりうるということを教えてくれ考えさせてくれる貴重な施設だと思いました。行くのはそれなりに大変ですが、クラクフもとても雰囲気があってコストも高くない街ですし、ヨーロッパまでいけば格安航空会社ですぐなので、ぜひ多くの方に足を運んでもらいたいところです。

祈りの行進をするユダヤの方
祈りの行進をするユダヤの方 posted by (C)suadd

この後はパリに向かいます

<TIPS>
・クラクフでは(ドイツと違って)無料WiFiがたくさん飛んでいます。クラクフ空港にもありました。
・アウシュヴィッツ行きのバスは混むと1時間40分立ちになるので気をつけましょう。20〜30分前には行った方がよいと思います。

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世界一周その34ーベルリンの壁を買いに

ミュンヘンからの寝台列車で爆睡したおかげで朝から結構元気だったのですが、夕方まで雨が降っていたので、とりあえず街中をぐるっと回るバスで市内の把握に努めます。さすがに、ミュンヘンよりは大きくて、かつ電車網が東京並に発達しています。

さらに旅行者用のベルリンウェルカムカードというのを20〜30ユーロ位(日数やエリアによって料金は変動)で購入すると、電車もバスも乗り放題になります。特に電車は改札がないため街中とシームレスに繋がっており、乗り換えもスムーズで大変使い勝手が良いです。改札があるとそのためのスペースやらが必要になるわけで、結構合理的なのかもなと思いました。

それから翌日含めて、いろいろなところに観光に。カイザー・ヴィルヘルム記念教会の外壁は改修中でしたが、隣にある八角形の臨時の(?)教会がかなり斬新でよかったです。

カイザー・ヴィルヘルム記念教会内部
カイザー・ヴィルヘルム記念教会内部 posted by (C)suadd

カイザー・ヴィルヘルム記念教会横の臨時教会内部
カイザー・ヴィルヘルム記念教会横の臨時教会内部 posted by (C)suadd

ベルリン大聖堂、前の公園が気持ちいい
ベルリン大聖堂、前の公園が気持ちいい posted by (C)suadd

アレクサンダー広場
アレクサンダー広場 posted by (C)suadd

ユダヤ博物館とか壁博物館とかも行ったのですが、パネル型の展示形式で量が膨大なので、観るのに異常に時間がかかります。特に壁博物館は日本語音声ガイドもないので結構きつかったです。まぁ僕は今回の主目的であるオリジナルのベルリンの壁を壁博物館で購入できて大満足でした。

壁博物館、膨大なパネル
壁博物館、膨大なパネル posted by (C)suadd

ベルリンの壁のオブジェ、思ったより薄い
ベルリンの壁のオブジェ、思ったより薄い posted by (C)suadd

それから、ヨーロッパで観られるうちにと思って「ダークナイト ライジング」観ました。IMAX版はドイツ語吹替版しかないというのでやむなく通常スクリーンで。ストーリーは英語力不足のためあまり理解できてないと思いますが、映像と音楽だけでも十分楽しめました。英語版は当然、ドイツ語字幕なんだろうと思ったのですが、字幕なしでした。ほとんどの上映が英語版だったので、ドイツの多くのひとが英語が完璧にできるってことですね、素晴らしいです。

ソニーセンター、映画観ました
ソニーセンター、映画観ました posted by (C)suadd

ミュンヘンでも思ったのは、とにかく街の至るところで工事をしているということです。景気がいいという話を聞かないのですが、まだまだ勢いがあるということなんでしょうか。また、田園風景がとにかく美しいのが印象的。それからビールとソーセージがとにかく美味しい。美味しすぎるので毎日食べてましたが1週間程度では全然飽きないくらい美味しかったです。

統一ドイツの象徴、ブランデンブルグ門
統一ドイツの象徴、ブランデンブルグ門 posted by (C)suadd

さて、アウシュヴィッツに行くためにポーランドへ向かいます

<TIPS>
・ドイツの公共エリアではほとんど無料WiFiが飛んでいません。スターバックスにはありました。後、バス停にWALL WiFiみたいなのがあるんですが、一度も繋げませんでした。SIMは30〜35ユーロくらいで1ヶ月有効のものが購入可能、数日単位のものはない(少なくともVodafoneとO2では)。
・ベルリンの壁のカケラはいろいろなところで売っているのですが、本物かよく分かりませんでした。壁博物館のものはオリジナルだと言ってました。小さいカケラが何個か詰まったものが、7.5ユーロ。
・ベルリン/テーゲル空港は非常に近くて、ローカルバスで30分かかりませんでした。無料WiFiあり。

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世界一周その33ービールの街ミュンヘンとドイツ田園風景

前回お伝えしたとおり空港を間違えるというミスにより、ミュンヘンに赴任している大学の先輩とは会えず。。痛恨。とはいえどうしようもないので、気を取り直してミュンヘン観光。ロンドンに比べるとコンパクトだし、待ちゆく人にブロンド率が急にあがってます。基本ドイツ語ですが、英語もほとんど通じるようです。

ミュンヘンの街中、割りとのどか
ミュンヘンの街中、割りとのどか posted by (C)suadd

ミュンヘン市内
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オクトーバーフェストの会場
オクトーバーフェストの会場 posted by (C)suadd

ミュンヘンに来たらせっかくなのでディズニーランドの眠れる森の美女の城の元になったとも言われるノイシュヴァンシュタイン城に行ってみます。自力でもいけるようですが、ツアーの方が他のスポットにも行けるし、当然楽に回れるし、丸1日で49ユーロとそんなに高くないのでツアーを選択。

リンダーホーフ城、美しい...
リンダーホーフ城、美しい… posted by (C)suadd

ノイシュヴァンシュタイン城内は割りとコンパクトなんですが、豪華で、色使いとか洞窟部屋とかルートヴィヒ2世の趣味が全開に表現されていて素晴らしかったです(撮影禁止)。しかし、建設中に移り住んで半年後には完成を見ぬまま死んでしまったという悲しい城です。

ノイシュヴァンシュタイン城
ノイシュヴァンシュタイン城 posted by (C)suadd

個人的には、城そのものよりもそこから見える景色が本当に素晴らしかったです。イメージするヨーロッパの美しい田園風景そのまま。パラグライダーなんかも飛んでて、気持ちよさそうでした。

ノイシュヴァンシュタイン城からの美しい田園風景
ノイシュヴァンシュタイン城からの美しい田園風景 posted by (C)suadd

この日は18時半に帰ってきて、オススメされたレストランに行ってみたのですが、完全にビアガーデン。暑くもなく寒くもなく最高の環境。ミュンヘンではオクトーバーフェストが有名ですが、混み合う時期に行かなくても、いくらでもビールとソーセージを堪能することができます。

Augustiner Keller。ビアガーデンです、完全に
Augustiner Keller。ビアガーデンです、完全に posted by (C)suadd

その後、寝台列車へ乗り込みます。ミュンヘンからベルリンまでの夜行列車は2等でも134ユーロにベッドで60ユーロと正直言って飛行機の方が安いくらいです。しかも二人部屋で2畳分くらいなのでかなり狭い。荷物とかもあるので、もうぎゅうぎゅうという感じです。結構揺れるのでひとによっては寝られないかもしれません。ま、個人的にはビールでいい感じに酔っ払っていたので、そのまま爆睡して朝を迎えましたが。

ドイツの寝台列車、2畳2段ベッド
ドイツの寝台列車、2畳2段ベッド posted by (C)suadd

そんな感じで、ドイツの首都ベルリンに到着しました。

<TIPS>
・ミュンヘン空港からミュンヘン中央駅までは電車で1本、1時間弱で非常に便利。ただ空港出たところでは案内がシャトルバスしかなくて、ちょっと迷いました。隣のモールの地下に駅があります。
・ミュンヘン中央駅南口のバーガーキングでは無料WiFiが利用可能
・ノイヴァンシュタイン城ツアーはミュンヘン中央駅のインフォメーションセンターで購入可能。参加者が多いので、当日は8時くらいからバスがどんどん出ていく仕組みのようです。ガイドのおじさんがすごくおもしろくて、ひたすらギャグをかませてきてみんな楽しんでました。
・ミュンヘンの最後にサンドストーム(?)に遭いました。急に土砂降りの雨が降ってきて、夏だというのにヒョウまで降ってきてました。ガイドのおじさんが今夜はサンドストームが来るので気をつけてと言っていたので、砂嵐でも来るのかなと思っていたのですが、土砂降りの雨。。おかげで水浸しになりました。こういうものですか、ドイツ?

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世界一周その32ーオリンピックでにぎわうロンドンへ

前回半周最後に往復でたまたまロンドン帰りのチケットを取ったところ、偶然にもオリンピックの開会式の日だったので、せっかくなので、そのままにしてイスタンブールからオリンピック開催中のロンドンへ。日本で応募した観戦の抽選は全部外れたんですが、とりあえず開会式をパブリックビューイングで観て、ゲームはパブとかで観られればいいかなという程度の考えで。

開会式のパブリックビューイングはいろいろなところでやっていたようですが、ロンドンに赴任中の大学の先輩とハイドパークへ。イメージ的には夏フェスに近い感じ。007から始まって世界的にポピュラーなイギリス産のアーティストや俳優が出まくってて、大盛り上がりでした。日本でこれをやるのは難しそうで、イギリスらしさが出ていてとてもよかったです。途中入場シーンのところは別途にアーティストが登場してライブやってました。

パブリックビューイング@ハイドパーク
パブリックビューイング@ハイドパーク posted by (C)suadd

翌日からは、いろいろ歩き回って観光スポットをめぐったり、大英博物館に行ってみたり。初日にバスの乗り方を教えてもらったので、どこへでもすんなり行くことができてよかったです。また、オリンピック期間中ということもありホテルなどはかなり高騰しているし、どこも人で賑わっていたものの、ボランティアの案内人もたくさんいて、なんでも大体スムーズでした。特に街にはあらゆる所にマップが設置してあって、どこまで何分で行けるというのがすごく分かりやすくなっています。こういうの東京でもやればいいのになと思いました。

レスター・スクエア、大体どこもこれくらい混んでた
レスター・スクエア、大体どこもこれくらい混んでた posted by (C)suadd

新しい名所、ロンドン・アイ
新しい名所、ロンドン・アイ posted by (C)suadd

夜のビッグ・ベン(英国国会議事堂)
夜のビッグ・ベン(英国国会議事堂) posted by (C)suadd

大英博物館は、まさに世界各国の芸術展といった感じ。よくぞここまでというくらい各国の古代芸術品が収集されています。特に、エジプト文明辺りは壁ごとごっそりと何部屋にも渡って展示されています。持ってくるの大変だったろうに。。確かに誰かが収集していなければ略奪されていただけ、というのも一理ありますが、それにしてもイギリス人の収集癖には凄まじいものがあるなと思いました。

大英博物館、エジプト文明の壁たち
大英博物館、エジプト文明の壁たち posted by (C)suadd

誤算だったのは、男子サッカー日本戦とか柔道はテレビでやってなくて、パブで観るとかはできなかったことでしょうか。まぁイギリス人が活躍してるわけではないからよく考えたら当たり前なんですが。ただ、ほとんどの種目はBBCのウェブサイトで無料ストリーミングで観れたのでよかったです(イギリス国内限定ですが)。盛り上がりながら観たいなら、会場にいかないとダメですね。

それから、ロンドンで起業し、Quipperという教育スマフォアプリを展開するDeNA創業者の一人の渡辺さんにお会いできて、ロンドンの起業事情について知れたのはすごくよかったです。個人的に、かなり盛り上がってしまい、遅くまで飲んでしまい失礼してしまいました(渡辺さん、ありがとうございました!)。

渡辺さんが世界で一番美味しいと太鼓判を押す北京ダック
渡辺さんが世界で一番美味しいと太鼓判を押す北京ダック posted by (C)suadd

次はミュンヘンの予定だったのですが、思いっきり空港を勘違いしてしまったのは本当に失敗しました。EasyJetの格安チケットだったので無理かと思ったのですが、50ポンドで夕方のチケットに交換してもらいました。しかし、それまで10時間ほど時間を持て余しましたが。。

今回の後半の世界半周では、本当にいろいろなものを置き忘れたり(幸いにしてほとんどのものは出てきていますが)、少し調べれば分かることで時間を無駄にしたりしています。あまりにもうっかりしているので、猛省しているところです。

そして、なんとかミュンヘンへ

<TIPS>
・大英博物館でオススメされたアステカ文明は素晴らしかった。コーティングされた芸術品は繊細な色合いなのですが、ガウディの造作物に同じような色合いや質感のコーティングのものがあり、それを思い出しました。

大英博物館、アステカ文明
大英博物館、アステカ文明 posted by (C)suadd

・この時期のロンドンは暑くもなく、寒くもなく、夜21時くらいでも全然明るくて、最高でした。時折雨が降ったりしましたが、すぐにやみました。
・バスは地下鉄に比べて安いし、大体どこにでも1本でいけるという素晴らしいシステムになっています。しかも、2階建てなので、2階の最前列に陣取ると街を眺めることもできて気持ちいいです。バス停のマップの見方を覚えると行動範囲が広がると思います。
・『ダークナイト・ライジング』をIMAXで観ようと思ったのですが、ほとんど日中のものは平日にも関わらず売り切れてました。ヨーロッパにいる間にIMAXを探そうと思います。

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世界一周その31ーイスタンブール再び

パムッカレからどこへ行こうかなと思ったのですが、いくつかやりたいこともあったし、イスタンブールの感じがとても好きになっていたので、いったん戻ることにしました。トルコ航空のサイトみたら、スペシャルオファーで4000円くらいになってたというのもあり。まぁ夜行バスだと2000円くらいなんですが、この価格差なら飛行機でいいかなと。

とはいえ戻ってからも、普通にヴァレンス水道橋とか新市街側を見に行ってみたり、

ヴァレンス水道橋
ヴァレンス水道橋 posted by (C)suadd

新市街
新市街 posted by (C)suadd

ガラタ搭からブルーモスク
ガラタ搭からブルーモスク posted by (C)suadd

ボスポラス海峡クルーズで黒海の方まで行ってみたり、ハマムで垢すりとマッサージしてみたり、

ドルマバフチェ宮殿をクルーズから
ドルマバフチェ宮殿をクルーズから posted by (C)suadd

アナドル・カヴァウの砦から、奥が黒海
アナドル・カヴァウの砦から、奥が黒海 posted by (C)suadd

ケバブとかサバサンド食べたり、結構のんびりでしたが。

船上のサバサンド屋
船上のサバサンド屋 posted by (C)suadd

以前だったらこんだけ時間があったらあそこにも行けたなぁとか思ったりしたのですが、今はまぁまた来ればいいやって思うようになりました。まぁいつ来れるかなんで分からないんですが、のんびり街をふらふらするのも旅のひとつですしね。

ラマダンということもあって、夜、ブルーモスク前やガラタ橋の辺りは、たくさんのひとで溢れかえってました。昼はかなり暑いのですが、夜は気温も下がって風が気持ちいい。そうやってぼーっとしていると、外国人をひっかけてやろうという詐欺師たちがひっきりなしに話しかけてきます。

夜のブルーモスク
夜のブルーモスク posted by (C)suadd

「日本人と韓国人と中国人はワシからしたら区別がつかないけど、どうなんだ」とか「(僕がゲーム作ってたというと)オレもゲーム作りたいから学校に行きたいと思ってる」とかまぁどうでもいい会話してました。最後は必ずビール飲みに行こうってなるんですが、ホテルで用事あるからと行って逃げてました。

スィルゲジ地区、遅くまで賑やか
スィルゲジ地区、遅くまで賑やか posted by (C)suadd

そんなわけで、オリンピック開会式に間に合うようにロンドンへ飛びます。

<TIPS>
・パムッカレから最寄りのデニズリ空港まではシャトルで40〜50分くらいと結構遠いし、30トルコリラもしました(交渉次第でもっと安くなりますが、やむを得ない事情により)。
・サバサンドは、小舟の上で焼いていて、売り子が柵の向こう側で売っています。しかも、ちょくちょく場所が移動するようなのでお見逃しなく。5トルコリラ、かなり美味しいです。
・滞在したのはちょうどラマダンが始まった頃だったのですが、ホテルのハマムが22時以降のみと言われた以外はほとんど何の影響も感じませんでした。まぁ観光スポットばかりだからだと思いますが。
・イスタンブールのトルコ航空ラウンジは二回目なんですが、かなり使いよいラウンジだと思います。ご飯はキョフテからビザからデザートまでなんでもあってかなり美味しいし、荷物を預けるロッカーもあり、もちろんネットも電源もあります。

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世界一周その30ー無造作すぎる世界遺産ヒエラポリス-パムッカレ

カッパドキア/ギョレメからはパムッカレまでは夜行バスの直行便が出ており、割りと楽ちん。20時位に出て朝6時に着きます。バスは意外に快適で、水やコーヒー、パンケーキのサービスもあり、個別TVも着いています。3時間おきくらいに道の駅のようなところで止まるので、トイレや空腹に悩むこともありません。約10時間乗って、2000円弱。安い。

パムッカレは本当に小さな村でどこのホテルをとっても歩いて行けます。そして、その目前にいきなり噂の石灰棚がどどんと唐突に存在しています。石灰棚は本当に不思議で、温泉水が石灰を押し流して縁で固まるので、このような形になるようです。全体に常に水が流れているのが実に不思議です。

パムッカレの石灰棚
パムッカレの石灰棚 posted by (C)suadd

夕方のパムッカレ石灰棚
夕方のパムッカレ石灰棚 posted by (C)suadd

パムッカレ石灰棚、ここは人が入れないところ
パムッカレ石灰棚、ここは人が入れないところ posted by (C)suadd

しかも、その世界遺産の中に浸かれてしまうというのがすごい。深いところは結構深いので、欧米人中心にみんな水着で来て浸かっています。そんなに熱くないので、温水プールみたいな感じで。どうやら石灰棚の上にある温泉(日本人的感覚としては温水プール)で着替えて、浸かりに来ているようです。浸かってないひとの方が少数派です。

石灰棚で温泉する人たち
石灰棚で温泉する人たち posted by (C)suadd

さらに石灰棚の上にはヒエラポリスという古代都市の遺跡もあります。円形劇場などは非常に状態がよくて、座ってぼーっとしていると当時の情景が浮かんできます。その他は結構崩れたりしているのですが、何か手当てをされるわけでもなく道端にゴロゴロと遺跡が転がっています。たぶん土から発掘されたものだとは思うんですが。。かなりダイナミックです。

ヒエラポリスの円形劇場
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ヒエラポリス、遺跡がゴロゴロ
ヒエラポリス、遺跡がゴロゴロ posted by (C)suadd

パムッカレは、石灰棚にしてもヒエラポリスにしても世界遺産なのに無造作すぎておもしろかったです。恐らくどっかのタイミングで入ったりできなくなっちゃうような気もしますので、早目に行っておく方がいいんじゃないかなと思いました。

後、パムッカレ村にはたくさんのホテルがありますが、プールやハマムがついているホテルも多くあり、しかもかなりリーズナブルです。正直言って、石灰棚とヒエラポリスは3,4時間もあればひと通り観られるのですが、昼はホテルでのんびりするのは悪くないと思います。特に夏の日中はほとんどリゾートのような暑さなので。。

パムッカレの夕日
パムッカレの夕日 posted by (C)suadd

というわけで、いったんイスタンブールに戻ります

<TIPS>
・地球の歩き方などだとカッパドキアからパムッカレに行くにはデニズリに行ってからバスでというようなことが書いてあるのですが、現在は直行の夜行バスが出ています(少なくともギョレメからは)。チケットは45トルコリラ(2000円弱)程度。20時に出て6時半くらいにつきました。
・一部ホームページでは、デニズリからイスタンブールは夜行列車が快適というようなことが書いてあるのですが、現在は運休しているようです
・石灰棚+ヒエラポリスへのチケットは1回使いきり20トルコリラです。パムッカレ村側からあがるとものすごい坂道を登る感じになるので、ヒエラポリスの北門側まで行って、そこからヒエラポリスをまず観て、温泉に行き、それから降るのがベストだと思います。さらに言えば、夕方17時くらいから行って、ヒエラポリスを観て、温泉に行き、石灰棚で20時過ぎくらいから石灰棚で夕日を観るのがベストだと思います。昼はめちゃくちゃ暑いので。。

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世界一周その29ー気球からカッパドキア

イスタンブールからカッパドキアまではバスで行こうかと思っていたのですが、飛行機を調べたらトルコ航空でも1万円程度で行けそうだったので、無理せず大人力を発揮します(ちなみに格安航空会社だと3000円程度でもありそう)。ホテルも前日にとったにも関わらず、迎えを手配してくれて素晴らしいホスピタリティ。

ホテルはいわゆる洞窟ホテル、せっかくなので。しかし、この辺(ギョレメ)には洞窟ホテルが山ほどあるようです。カッパドキアの辺りには石がニョキニョキと立っていますが、これは全体が浸食されて固い部分だけが残ったかららしいです。しかし、その石もすごく固いというわけではないので、昔から人は石を削って家にしてました。

洞窟ホテル
洞窟ホテル posted by (C)suadd

カッパドキアもイスタンブールと同じく暑いのですが、石の中はすごくひんやりとして涼しい。合理的に考えて、そりゃ掘るでしょうという感じ。

ツアーは、エリアごとにレッドツアー、グリーンツアーなどと分かれていて基本的にどこのツアー会社でも内容はあまり変わらないっぽい。着いたのが夜遅かったので、ホテルに頼んでブッキングしてもらったので少し高めについたかもしれませんが、ガイドさんが結構よかったので、そのまま次のツアーも頼んでしまいました。

ウチヒサール城
ウチヒサール城 posted by (C)suadd

パシャバー地区のゼルベの谷
パシャバー地区のゼルベの谷 posted by (C)suadd

デリンクユ地下都市、広いところは広い
デリンクユ地下都市、広いところは広い posted by (C)suadd

しかし、なんといってもハイライトは気球ツアー。朝4時半から気球に乗って日の出を見つつ、カッパドキアの雄大な自然を堪能しました。暑くも寒くもなく風もなかったので超快適でした。気球ツアーがカッパドキアの売りになっているだけあって、無数の気球がほぼ同時に離陸し、その無数の気球自体がカッパドキアの不思議な景観と重なって、さらに幻想的な景色になるという好循環が形成されています(笑)。素晴らしかったです。

気球、実はかなりでかい
気球、実はかなりでかい posted by (C)suadd

出発直後の無数の気球
出発直後の無数の気球 posted by (C)suadd

気球、高いところから
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気球、日の出後
気球、日の出後 posted by (C)suadd

気球、鳩の谷、かな?
気球、鳩の谷、かな? posted by (C)suadd

後、その後なんとなく入ったレストランで、ポッタリー・ケバブというのをなんとなく頼んでみたのですが、これが大当たり。素焼きの壺の中にシチューのような感じで肉が煮こんであり、周囲を刀でトントンと叩いていくと上部が取れます。それをご飯やパンにつけて食べます。調べたらカッパドキア名物だそうで、翌日も食べに行ったくらい、ほんと美味しかったです。

ポッタリー・ケバブ
ポッタリー・ケバブ posted by (C)suadd

そんな感じで、割りとのんびりしつつ噂の石灰棚パムッカレに向かいます。

<TIPS>
・カッパドキアまではカイセリとネシュヴィルという二つの空港が使えます。そこそこなホテルでは送迎サービスを15トルコリラくらいで用意してくれるようです。カイセリの方だと格安航空会社が乗り入れており、イスタンブールから3000円くらいで飛べるようです。バスならもっと安く行けます。
・気球ツアーはなぜかユーロ払いで150ユーロ。他もそれより少し高いくらいでした(たぶん)。
・ギョレメは非常に小さい街で端から端まで歩いても10分足らず。バス停(オトガル)も郊外でなくど真ん中にあります。ネシュヴィルは通過しただけですが、ショッピングモールなどもあり結構大きな街のようです。

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