TechCrunch Japanese アーカイブ YCombinatorのベンチャーキャピタリストPaul Grahamインタビュー
Paul: 私がスタートアップのファウンダーに言っているのは、最初からビジネスモデルにあまり重点を置くな、ということだ。出だしで一番大切な仕事は、何であれ人々が求めるもの作り出すことだ。それができなければいくら巧妙なビジネスモデルを考え出しても役に立たない。(中略)率直に言って、私は投資家ということになってはいるが、私が一番興奮させられる相手は、必ずしも一番金を儲ける相手ではない。私が興奮するのは悪し き独占を打ち砕くようなものだ。たとえば私が共同的なソーシャルニュースを気にいっているのは、それが大金を稼ぎそうだからではなくて―稼ぐかもしれないが―オールドメディアがいかにだらしない仕事をしてきたか証明してくれるからだ。
まだたいていの人はスタートアップがどれほど強力な社会的力になりうるか理解していない。企業化されなければ決して実現できないような種類の変化が いろいろある。私の夢のひとつは、レコード会社をやっつけるようなスタートアップに投資することだ。だいたい自分の顧客を裁判に訴えなきゃならないような ビジネスモデルは破綻している。新しいビジネスモデルがある、どこかにあるはずなんだ。私の考えでは悪い奴らをやっつける方法は政治的な道ではなく(少な くともそれだけではなく)、古いモデルにとって代わるような新しいモデルを発明することだと思う。
このインタビューは素晴らしいのでたくさんの人に読んで欲しいです。「まだたいていの人はスタートアップがどれほど強力な社会的力になりうるか理解していない」なんて最高の台詞ですね。Yahoo!もGoogleも誰も知らないスタートアップだったということを、皆すっかり忘れてしまっています。まず「何かスゴイもの」ですね。
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