2008年5月アーカイブ

個人的にはなぜか3年連続3回目のソウル。今回は(ほぼ)純粋に旅行で、某社取締役が支援のためソウル滞在のところを6人で直撃してきました。3万円で金曜日夜発&月曜早朝着という弾丸ツアーに、韓国在住の友達に付き合ってもらって、ノンストップで遊びまくり。

ソウル中をタクシーで駆け巡りながら、魚市場で魚(ヒラメがメイン)を買って食べるとか、知られざる鳥一羽使った鍋料理とか、超巨大な韓国版健康ランドのサウナとか、絶対観光じゃ無理なところから、ロッテワールド、カジノなど定番まで網羅。スケジュールがすごいことになってました。

楽しかったです、、、と締めようとしたところで、事件発生。空港についてみたら、なんと月曜早朝便が霧で欠航。翌日フライトに強制的に振替え。怒号が飛び交う中、月曜有給取ってた組だったので、希望者の少ない夜20時の便をチョイスして、もう一日遊ぶことに。最高級ホテル(パレスホテル)もJAL持ちで、なかなか快適。月曜はミョンドンとかを適当に散策してました。

楽しかったです、、、と締めようとしたところで、(また)事件発生。空港についてみたら、なんと月曜20時便が機器トラブルで欠航。翌日フライトに強制的に振替え(ここまでほぼ同じ)。二回連続で欠航ってどんだけレアケースだよって話です。仕方がないので翌日昼便に。ホテルはミリオンソウルヒルトンで、カジノ付き。明け方までカジノ三昧でした。ホテルとしては、パレスホテルよりグレードアップした感じで超快適でした(苦笑)。

火曜日は、ほとんど寝ながら帰国して、夕方から仕事+会食で締め。まさしく伝説となったソウル旅行。他にもおもしろいことたくさんあったんですが、多すぎて書けない。。現地でアテンドしてくれたタクオさん他、本当にありがとうございました。一緒に行った方、おつかれさまでした。

写真はこちらへ〜

そして世界に不確定性がもたらされた」のコメントで教えていただいた本書は、ハイゼンベルクの量子力学のさらに先、相対性理論と量子力学を統一する(と言われている)超ひも理論およびM理論についての、ドラマを丁寧に描いています。「そして〜」に比べると、難しくて頭を捻っても分からない部分も多いですが、それは超ひも理論が未だに発展途上の物理学であり、そのものが難解であることに起因しています。

この本を読んで、アインシュタインがなぜハイゼンベルクの量子力学に強硬に反論したのかがとてもよく分かりましたし、それすら統一しようとする超ひも理論およびM理論の美しさに目を見張りました。世界が「ひも」でできてるとか、世界は実は11次元であるとか、宇宙がたくさんあるとか、非常に衝撃的ですが、この本を読んだ後ではそうなんだなぁと納得しています。

また、この本は超ひも理論の第一人者でもあるブライアングリーン教授によって書かれていますが、本人からして自分が生きている間に統一できるのかも分からないし、本当にこれが最後の統一理論なのかも分からないし、そもそもそんなものはないのかもしれないと語っています。しかし、こういう天才のおかげでだんだん人の叡智というのは高まって来たのだなと思いました。

世界をもっと知りたい方にオススメします。

P.S.これからソウルに行って来まーす!

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R0010495 posted by (C)Shintaro

Facebookのデベロッパー向けイベントが東京ではじめて行われるということで、行って参りました。どうも当日は若干23歳のCEO Zuckerbergも来日記者会見して、日本語版ローンチのニュースがあったということもあってか(残念ながらデベロッパー・イベントには欠席)、イベントは会場のキャパを超えて大盛況でした。Facebookの方もこんなに人が来るなんて思ってなかったんでしょうね。

前半はFacebook幹部によるFacebook自体の説明、後半は5人のFacebook Apps作者によるプレゼンになってました。前半は英語のみという(日本的には)マッチョなプレゼンでした。内容はおさらいでしたが、一般的にFacebookが知られているわけではないので、よかったと思います。後半は逆にディープな話で、エンジニアでないとよく分からない話も多かったと思いますが、個人的には非常に勉強になりました。先端を行くデベロッパーの方(ほとんど個人で作ったエンジニア)と出会えたのもよかったです(うち1名はウノウ元社員だったのもうれしかった)。

昨日から今日にかけていろんな人からフレンドリクエストをもらったりして、日本語版ローンチはうまく行ったんじゃないでしょうか。PCのSNSは日本では盛り上がりに欠けるので、盛り上がってくれればいいなと思います。

最近は、フォト蔵も好調にPVを伸ばしています。Facebook AppsのデベロッパーはSlideやRockYouなど写真共有系から始まったベンチャーがメジャーなデベロッパーになっています。FacebookやOpenSocialなどにも積極的に考えて行きたいと思います。楽しみになってきましたね。

P.S.僕のFacebook Profileはこちらです。知り合いの方、ぜひ追加してください。

マネックス証券創業者の松本大氏の仕事術本。さくっと読めますが、身につまされる話が多くて非常におもしろく勉強になりました(下部に抜粋しておきます)。松本氏は超一流のビジネスマンであると思います。

一方で、新しいものを生み出す例としてあげられていたのが、アービトラージ(裁定取引)と元上司の立ち上げたLTCMというのにはちょっとがっくりしました。マネックス証券の理念でもある「日本の資本市場をよくする」、というのはアービトラージ的な意味であり、「何かを創造する」とはだいぶ違うのだろうなと思いました。「ビジネスとアートとは、対極の関係にあると私は思います」とも書かれています。

個人的には、アービトラージではないアートとビジネスの狭間を考えて行きたいと思いました。

<抜粋>
・(何か新しいことをやる時にメールで意見をもらうようにしたが、徐々に少なくなってきたので、期限を作るようにした。しかし、それでも来なくなってしまった。また、あるMTGが閉鎖的で見えづらいという意見があり、議事録をメールで送るようにした。しばらくすると書いてある内容と重複する質問が来るようになった)これを社員の怠慢と位置づけるつもりは、まったくありません。ニーチェ曰く「人間は慣れる動物である」だからです(中略)常にメンテナンスを繰り返し、コミュニケーションを維持できるよう、普段の努力、工夫を積み重ね、次の手を考え続ける必要があります。まさに「コミュニケーションに王道なし」なのです。
・会議で心がけているのは、会議を終わった後の意見は聞かないということです(中略)そうしないと、いつでも後から言えるとか、皆の前で発言するのは恥ずかしいとか、誰も会議で発言しなくなってしまうからです。
・野茂選手や中田選手が経験したであろう苦労を考えれば、やはり先駆者である2人の価値は、後の人たちとは、比べるべくもないほどに光っています。
・誰も無駄な仕事をしているとは思いたくありませんし、会社のことをきちんと思っているひとほど、自分の今している仕事に責任感を強く持って望むので、すべての仕事を取りこぼしなく遂行しようという気持ちが強く働くはずです。でも、それではいけません。自ら積極的に無駄な仕事を見つけ、ストップさせなければならないのです。

ヤクルトvs中日ドラゴンズ
ヤクルトvs中日ドラゴンズ posted by (C)Shintaro

急遽思い立って、神宮球場で野球を観ながら呑む企画を立ててみました。名古屋出身でうすーい中日ファンなので、ヤクルトvs中日戦をチョイス。各自適当に当日チケットを買って外野席に集まるというゆるーい企画ながら、20名くらいの方にお集りいただきましてありがとうございました(外野自由席が売れてしまうことはほぼないらしい)。

試合の方は、ピンチとチャンスが多い試合で負けましたがよかったです(えー、もちろんピンチの方が多くて負けた訳ですが)。数年ぶりに野球を球場で観たのですが、手軽な割に盛り上がるし、おもしろかったので、またやりたいなと思います。

ニコニコVIERA!? キャズム会議 第2回 『ネット対応テレビとCGM動画が紡ぐ未来とは』 - キャズムを超えろ!

「ネットと家電のキャズムを超えろ!会議」、略してキャズム会議の第2回は健康家電をテーマにすると言ってましたが諸般の事情により健康家電は第3回のテーマとし、『CGM動画とネット対応テレビが紡ぐ未来とは』と題し第2回を開催することになりました。

今週金曜、僕も参加します(実は和蓮氏のネット家電ベンチャーには少し関わっています)。もうそろそろ定員に達してしまうらしいので、お申し込みはお早めに。聴衆としての参加予定者も豪華とのことです(笑)。楽しみ、楽しみ。

参加できない方は(できる方も)、mixiのコミュニティへどうぞ。

TechCrunch Japanese アーカイブ ヤフー、Safari対応検索プラグイン「Inquisitor」を買収

ヤフーがSafari対応検索プラグイン「Inquisitor」を買収した。これは"ウェブ対応のSpotlight"の異名をとる製品で、このプラグインを導入するとタイプ入力する端からリアルタイムでおすすめリンクとブックマークが出てきて、ブラウザに標準搭載の検索エンジンがいっそう使い良くなる。

InquisitorYahoo.png基本的にインストールしない主義なんですが、とりあえずテストで試してみたら劇的に便利です。ブックマークバーも最低限しか登録しておかないので「Amazon」「mixi」なんかに行く場合は、Safariの右上の検索ボックスで検索してからクリックしてたんですが、このプラグインを入れると(右側のキャプチャのように)ワードを入力された瞬間に検索結果を表示してくれますので、ワンクリック省略できるようになります。基本的にアプリケーションもSpotlight(Ctrl+Space)で検索して選択してる人なので、違和感まったくありません(Macユーザーがよく使ってるQuicksilverは使いません)。ちなみに最初は米Yahoo!の検索エンジンになっていますが、変更できます。ただし、Yahoo!JAPANはないんですが、さすがに米Yahoo!が買収したんだからそのうち対応するんじゃないかなと思います。

ああでもデフォルト派としては、、、でも、プラグインだからよいかな。

Inquisitor 3. Spotlight for the web.

黒瀬 昇次郎
致知出版社
¥ 1,890

笹川良一といえば、日本船舶振興会会長としてCMで「一日一善」「戸締まり用心、火の用心」と呼びかけていた謎のおじいさんという印象しかなく、競艇という性質上怪しいものを感じていました。おそらく多くの人はそうなんじゃないかと思います。

しかし、この本によるとそれはまったくの誤解であり、本人は超天才型の投資家・実業家であり、戦前と戦後にそれぞれ数百億づつは稼ぎ、さまざまな援助の呼びかけに応じて、死ぬまでにすべてを使い切った聖人であったと言います。実際、日本船舶振興会は天然痘根絶、ハンセン病根絶、緑の革命などに多大な貢献をし、それ以外も合わせて年間拠出金はロックフェラーなどの財団を上回り民間最大だそうです。

また、戦前には戦争反対を説いて回り、一方で戦後はA戦犯として巣鴨プリズンに進んで入り、ソ連を批判し、国民を飢えさせないためなら命をささげる、やましいことは一切ないと豪語し、他の収監者を心から支え、家族を私費でかくまったという。それにより「ヒーローであった」と称され、そのお礼状は8000通近くに及んだらしい。もちろん本人は無罪放免されている。

どうやら、日教組や労組批判を繰り返すなどして、朝日新聞などから批判を浴び世間的なイメージが歪曲されているようです。ちなみに、日本船舶振興会を蓄財に使っているのではないか、という批判に対しては、金なら(昔から)いくらでもあるからそんなことをする必要はない、と言っており、本人としては当然すぎて弁明する必要もないと思っていたのが、世間はそう取らなかった、ということらしいです。そういった批判にも、本人は「そのうち分かる」と言って寿命を迎えたらしい。

文章はやや冗長ではありますが、スケールがあまりにも大きくて、気持ちのいいエピソード満載で非常におもしろいです。笹川良一が再評価される日はいつになるのか分かりませんが、個人的には非常にかっこよくて、こんな風に生きていきたいなと思いました。

笹川良一 - Wikipedia

内容が2005年くらいまでの取材を元に書かれているので、少し古いのですが、それでもアリババという会社がどんな会社なのかがとてもよく分かりました。アリババというのは、主に中国企業が商品情報を掲載し、世界中から注文を受け付けられるようになっている世界最大のB2Bマーケットプレイスです。ソフトバンクなどから出資を受けており、Yahoo!中国部門の買収によりYahoo!も株主となっています(Yahoo!が出資し、そのお金でYahoo!中国部門を完全に買収?)。

一方、C2Cオークションでも「淘宝網(タイパオ)」を展開し、eBay傘下のeBay易趣のシェアを上回っています。また、中国市場というのは、本当によく分からなくて、多くの外国資本が失敗を繰り返していますが、アリババのような土着の企業の強さの根源が分かった気がしました。

この辺りまでが本書で描かれていますが、その後も香港市場に上場し、累計登録ユーザーが2760万名を超え、2007年度の売上は350億円を超え、純利益も145億円を超えているようです。時価総額は上場時には3兆円に迫っていましたが、現在は1兆1049億円となっています。

非常におもしろい企業なのでこれからも注目して行きたいと思います。

企業と世界をつなぐ、最大級トレードサイト - アリババ

ユーゴスラビアで起きたボスニア・ヘルツェゴビナ(以下、ボスニア)とセルビアの戦いの中で、ボスニア側がPR会社をうまく活用して国際社会を見方につけていく様子を綿密な取材を元に追ったドキュメンタリー。NHKで放映された番組の追跡取材モノのようです。PR会社が「民族浄化」「強制収容所」などのバズワードやインタビューや公開書簡などによって、新聞、TV、議会をうまく活用し、要人をシンパにしてセルビア側を追い込んでいく様が生き生きと描かれています。PRの破壊力がすさまじく、使いようによっては非常に怖いことになるなと思いました。PRの世界の最前線を知ることができる良書です。

少し前に書いた「フェルマーの最終定理」が数学の人間ドラマだとしたら、この本は物理の人間ドラマ。ハイゼンベルクが量子力学および不確定性原理を確立するまでのドラマになっています。登場人物は、アインシュタイン、ボーア、ゾンマーフェルト、プランク、シュレーディンガーなど。言葉としては明確なのですが、「シュレーディンガーの猫」などの「思考実験」が何度も出てきて頭を使いますが、話としてはドラマになっていて非常におもしろいです。なぜ世の中が不確定だということが明確に理解できたのもよかったです。

しかし、この手の本を読むと、急にフェルマーとかアインシュタインとかが人間味を帯びて登場してきて、非常におもしろいなと思います。他にもこういうジャンルの本がないでしょうかね。

不確定性原理 - Wikipedia

LinkedIn Grows 319% to Facebook's Measly 98% Growth | CenterNetworks

LinkedIn shows growth at 319% while Facebook only grew 98% and MySpace barely grew at 9%. I'd suggest that Facebook and MySpace have the market nearly tapped so their growth will be slower than LinkedIn. Buzznet also grew nicely at 49%.

誰かが紹介してくれるかなと思ってたら誰も紹介してくれなかったようなので(苦笑)。

Nielsenによると昨年から今年にかけてFacebookは2倍になったが、実はLinkedInは4倍以上に成長したらしいです。確かに、Facebookは先端的で非常におもしろいんですが、LinkedInもいろいろリンク申請やらメールやらが来るようになっている印象があります。ビジネス系の連絡を取りたかったり、人探しをしたいならやっぱりLinkedInが便利ということかなと思います。ニッチながらも大きい分野でおもしろいですね。

linkedin2008a.jpg

いわゆるライフハック系の本です。サクっと読めますが、なるほどと思える点も多くてよかったです。

<抜粋>
・従業員は閑散期に仕事を最適化するので、繁忙期に対応できず人がどんどん増える
・Googleでも新規事業投資は1割(ワクワクする仕事)
・ランチは仕事が片付けたタイミングで食べろ(25分は仕事のペースが戻らない)
・時給8000円以上ならタクシーを使った方が得
・銀行からは借りられるときに借りておけ
・経理の不正は小さなところから始まる。釣り銭が合わないとか。
・本読む前に著者プロフィールを読め
・時間に多くのデッドラインを引くことによって。その時間内にどこまでできるか優先順位を考えるようになる

自宅にお茶を常備している方は多いと思いますが、スーパーで買ったりすると持ち帰りが面倒ですよね。僕はいつもネットで買ってます。ただ、まとめ買いしないと送料無料にならなかったりで苦労してました。

でも、先ほどなんとAmazonでお茶が買えることに気付きました! しかも1500円で送料無料(もっと安いやつもありますが、送料無料にならず、何か買うついでだったらいいかも)。これはいいですねー。

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