2006年2月アーカイブ

Berkeley
Berkeley posted from フォト蔵

久しぶりのベイエリア。すごい雨で、車が風でぶれるほどです。どうやら今週はずっと雨のようです。あらら。とりあえずバークレーに来ています。携帯電話もチャージしました。

P.S.今日の教訓:レンタカーを予約する時は空港直結のところにしないと取りに行くのがかなり面倒。帰りの時間も読めないのがつらい。ちゃんとマップを確認すべし。

インプレサリオ―成功請負人
ダイヤモンド社
¥ 1,890
通常24時間以内に発送

インプレサリオとは、非常に力のあるプロデューサーという意味。著者は、GAP、NIKEの日本進出、ユニクロの発展に力を貸したCIA Inc.のシー・ユー・チェン。中国人であり、日本で教育を受け、L.A.でチャイナクラブというレストランを大成功させた経験などを持つインプレサリオ。まさに波乱万丈の半生。

先日、出版社の方と話をしていて、「会ってみたい人っていますか?」と聞かれて、名前をあげていったのですが、ほとんどがミュージシャンやアーティスト、スポーツ選手、映画俳優や監督など芸能な分野の方で、「珍しいですね」と言われました。

よく考えると、確かに名経営者と会いたいという気持ちは薄いです。何のために会社をやっているのかと言われれば、どれだけ儲かるかというより、どれだけ多くの人に使ってもらって、「あのサービスの人(会社)」と言われたい気持ちの方が強いです(もちろん、使われる=価値がある=収益があがるということだと思っていますが)。サービスもビジネスも一種の芸術だと思うのです。

そういったこともあって、CIA Inc.のようにアーティスト的な才能を集めて物事をなすスタイルには強い羨望を持ちます。ウノウもそういった集団でありたいものです。

CIA Inc.The Brand Architect Group

日経ビジネス EXPRESS : 【角川春樹氏】刑務所に入って良かった 生涯不良を貫く

――地震を止めるというのは、どういう作業になるんですか。
角川 私の独特のやり方なんだ。45分ぐらいかかったかな。この時は、やれば自分が死ぬということを覚悟のうえでやった。

前半はふむふむとか思って読んでたのですが、後半がなんだかよく分からないインタビューになっちゃってます。

サイバーエージェント、Amebaにマイページ機能--ブログ中心にポータル強化 - CNET Japan

サイバーエージェントは2月15日、総合ポータルサイト「Ameba」をリニューアルし、ユーザーがポータルをカスタマイズできる「Amebaマイページ」の提供を開始した。これにより、ポータルとブログの連携を強化し、ポータル利用促進を進める。

Amebaをよく見てみると、ニュースとかオークションとかミュージックとかできてて、急速にポータル化してます。そして、今回のAmebaマイページ。Start.comとかGoogle Personarized Homepageみたいなドラッグ&ドロップな感じですが、レコメンドでどんどん追加できたりして、よくできてます。

それで、僕がものすごく昔にアメブロで開設したブログが、「昨日の訪問者数0人」で、「総合137568位/900884人中」となっているので、ユーザーは90万人くらいいて、14万くらいがアクティブなのかなと思いました。書いてる人はもうすこし少ないと思いますが。

フォト蔵のAPIをα版公開しました。これに伴って、写真投稿ソフト「貼る蔵」もAPIを使うように変更しています。このようなアップローダなどのアプリケーションを誰でも作ることができるようになります。

他にもいろいろメソッドを作っているようなので、徐々にアップデートされていくと思います。リクエストがあれば、開発日誌のエントリーにコメントを残していただけるとうれしいです。

フォト蔵API(α版)

2週間ほどやりつづけて(と言っても2日に1度くらいですが)、ようやくランクが上から3番目のAAになりました。引き続きがんばります。

P.S.「おいでよ どうぶつの森」は放置されています。。割とおもしろいと思うのですが、時間が。。

梅田さんの新刊。今、インターネット上で起こっていること、ブログ、ロングテール、Google、Web2.0、オープンソースなどなどを非常に平易な文章を使い書かれています。ソーシャル・ブックマークを分かりやすく説明するのは非常に難しいと思うので、すばらしいです。さすが。

ブログを読んでいる身としては結構重複も多いのですが、改めて勉強になりましたし、この時期にまとめて世に出すということにはとても意味があると思いますし、だからこそ爆発的に売れてもいるのでしょうね。

さて、一つ僕がおもしろいなと思ったのは、サンタフェ研究所の複雑系経済学の教授ブライアン・アーサー氏の紹介でした。鉄道のケースが出ていて、それによると鉄道は1947年にバブル崩壊が起こり誰もそれを話題にしなくなったが、1900年には鉄道線路は3万マイルから30万マイルに伸び、米国の西部経済と東部経済を連結させ、米国の時代が築かれたといいます。

そして、ITでも2000年のバブル崩壊後、2030年くらいまでの間に「大規模な構築ステージ」に入ると言っているそうです。この感覚は非常に納得感があって、僕は自分が産業革命に匹敵する革命期に生まれたことにとても感謝しています。

副題の「本当の大変化はこれから始まる」というのは、そういうことなのですね。

CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:情報革命こそが次の十年を牽引する?

メディア・パブ: MySpaceの怒濤,会員が5000万人突破し,トラフィック量でGoogleを抜く

会員数が毎月500万人ペースで急増中で,そのペースは今も続いている。現在の登録会員数は5400万人に達した模様。当然,ページビューもうなぎ登り。comScore Media Metrixによると,2005年12月の総ページビューは176億ページ。これはYahoo!, Time Warner /AOL , Microsoftについで4番手。6番手のGoogleと比べると,2.5倍ものページビューとなる(Alexaの測定では,下図のようにGoogleの方が多い)。

世界最大手SNSのMySpaceの会員数が5400万を突破し、Googleのトラフィックを大きく抜きさっているそうです。Googleのポジションはしばらく安泰だと思いますが、コミュニケーション分野は強力なライバルになっていくでしょうね。インターネットをゲーム的に使いこなす世代にGoogleがフィットしなくなる可能性があります。MixiがYahoo!JAPANを超えるのもそう遠くなさそうです。

ITmedia D Games:ニンテンドーDS、新展開――ブラウザやワンセグ放送に対応

2月15日に開催された「ニンテンドーDS カンファレンス!2006.春」。登壇した任天堂の岩田社長から、ニンテンドーDS本体の出荷台数が600万台を超えたことが発表された。岩田氏によると、これまでのゲーム機史上で最速の達成となったとのこと。また、「おいでよ どうぶつの森」の200万本突破や「マリオカートDS」の100万本突破などを含め、ミリオンセラーとなったタイトルが7タイトルとなり、ニンテンドーDSの普及が加速。2006年末までに1000万台の普及を目指すことなどが語られた。

ブラウザー(Opera)搭載は個人的にはあまり興味がないですが(ビジネス的には興味あり)、ワンセグ対応はすばらしいです(ちなみにワンセグとは地上デジタル放送が、携帯電話とかノートPCのモバイル端末で見られる機能で、4月からNHKと民放7社の放送が開始します)。

テレビなしの生活をしていても、たまにはテレビを見たいことがあります。例えば先週の日曜日の早稲田ラグビーがトヨタを破った試合は見たかった。その後のニュースで余韻に浸りたかったなぁと思います。こんなときにDSでワンセグ観られたらいいですね。

いやはや時代はすごい勢いで変わってます。

ITmediaニュース:ドリコム初値は公開価格4.6倍に高騰

この日の売買高は公募・売り出しの合計2000株を上回る3055株。終値ベースの時価総額は785億4200万円でマザーズ22位。

いやー、すごすぎですね。内藤君、おめでとう!

NEC_0030
NEC_0030 posted from フォト蔵

ウノウのエンジニア勢が集まって最近流行っているらしい開発合宿中。何がでるかな。

ゆめみの片岡さんから献本いただきました。ありがとうございます。

RSSというのは非常に分かりにくい概念ですが、要はそのサイト(ブログ)の「更新データ」ですよね。規格化されているので、それをRSSリーダーで複数のRSSをまとめて読んだり、他のサイトで加工して表示したりしやすくなっています。

と考えると、RSSマーケティングとは、いかにRSS(とその広告)を読ませるかということになってくると思うのですが、正直僕もどうなっていくのか分からないんですよね。個人的にはBloglinesでRSSを読み、ウノウでも数多くのRSSを生成していますが、いったいどのくらいの人々がRSSリーダーを利用することになるのでしょうか。

この本にはいろいろな事例や数字が載っていてとても勉強になりました。しかし、まだまだ混沌としているなぁという印象。RSS(という言葉)を意識させないサービスが出てきたとき本領が発揮されるのかもしれませんね。

RSS周りと言えば、「GoogleがFeed APIを公開予定!さようならRSSリーダー」で紹介されているAPIがどんなものなのかが気になっています。もし公開されたら結構思いもよらぬサービスが出てくるような気がします。

Google Reader API-これが仕様??

ネット企業は技術志向の経営を--梅田望夫氏が語るウェブの進化 - CNET Japan

そういう「深い技術」と「早い技術」がネットの世界にあって、この「深い技術」を極めようという気が、今の日本のネット産業の中に全くないのだろうなということですよね。

利用者としては、いくら「深い技術」と言ったって、それができあがってオープンソース化されればサービスのコンポーネントとして使えばいいじゃないかというのは、正しい考え方の1つではあるのです。

僕としてもこの「深い技術」に対しては非常に問題意識があります。例えば、Googleも最初はリンク・ポピュラリティというアルゴリズムがあって、サービスを開始していったわけですが、ある地点からもう既存のオープンソースソフトウェアでは対応できなくなり、分散ファイルシステム(Google File System)や言語(Sawzall)を開発するに至りました。

このポイントまで到達すると、大手(Yahoo!やMicrosoft)が本気で追いつこうとしても数年でも大きな差が開いてしまっており、技術的優位が確立します。最近Yahoo!デベロッパーネットワークを使って遊んでみたのですが、やはり精度はまだまだと感じましたし、そもそもYahoo!JAPANがなぜ日本でYahoo Publisher's Network(YPN、Yahoo!版AdSense)をやらないのかも根本的に技術力が追いついてないということなのでしょう。

※この他にスーパーノード他の概念で独創的なP2Pテクノロジーを作り上げIP電話の限界を破ったSkypeも「深い技術」ですね。

一方、日本では、はてなやMixi、ライブドアなどがオープンソフトウェアをうまく活用し、負荷分散を行っていることが技術勉強会やセミナーなどでオープンにされていて、すばらしい技術力を持っていることが分かります。ただ、GoogleのようにRDMSから作ってます、というネット企業は聞いたことがありません(もし、あったら是非ご指摘いただければ)。

これからはテクノロジーだけではなく、ビジョンやサービス的要素もかなり重要なファクターになってくるとは思うのですが、サービスであればリアルなサービス業だったり、ゲーム会社などの方が圧倒的なノウハウがあります。

したがって、ウノウのような会社は、「早い技術」だけではなく「深い技術」まで到達し、コアな部分を押さえる戦略が重要なのではないかと考えています。逆に優秀なエンジニアが発見した「深い技術」の方から創造される価値もたくさんあるでしょう。

まぁ普段は、まだまだ「早い技術」すらおぼつかないのですが、常に危機感を持ち、可能ならば「深い技術」を持てるようにチャンスを狙っていこうと思います。

プラスマイナスゼロ スチーム式加湿器
プラスマイナスゼロ スチーム式加湿器 posted from フォト蔵

僕の部屋は、ローテーブルとマットレスしかなくてものすごいシンプルなのですが(テレビもない、最近は本が積まれてる)、最近ここに加湿器が加わりました。あまりの乾燥に耐えられなくて。。いろいろ探したのですが、デザイン性のある加湿器ってほとんどなくて、ちょっと高いのですが、やっぱりよいです。デザインはau info.barとかの深澤直人氏。

Yahoo!ショッピング - プラスマイナスゼロ(0) アロマポット スチーム式加湿器 グリーン
JDN/Gallery/桐山セレクション/深澤直人

P.S.写真はあまりきれいに撮れてなかったので、ヤフーのページ見てください。

梅田さんが「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」という本を出されたということで、出版イベントがあり、ありがたいことに招待していただきました。ちなみに本の方は昨日いただいたので、まだ読んでません。

さて、内容の方は音声ファイルログがあるので参照いただければと思います。

興味深かったのは、「Web2.0企業のEXITで今見えているのは、小さなIPOか、列強による吸収」「10年くらいならないと、Googleの次の会社はでてこない」「だから、長期的に考えるためはてなはVCから調達しない」なんて話があったのですが、僕はそこまで悲観はしてないんですよね。

注意深く見てみると、Googleの弱点も結構あるし、次の企業も見えかかっているように思います。ウノウとしても、小さなEXITをしたければ、いろいろ方法はあるわけですが、あえて大きなところを狙って行きたいものです。

Google、SkypeなどがホットスポットネットワークのFONに出資

2006年末までに世界最大のホットスポットネットワークを構築し、格安のサービスを提供することを目標としているスペインのFONは5日、同社に対してGoogle、Skype、大手ハイテク系ベンチャーキャピタルのSequoia CapitalとIndex Venturesが合計1,800万ユーロ(約25億7,000万円)を出資したと発表した。

自宅の無線LANルーターにFONというソフトウェアをインストールすると、そのアクセスポイントが他のFONのユーザーに使えるようになる、と共に、自分もFONのアクセスポイントが使えるらしい。アイデアはとてもおもしろいですがネットワーク効果が必要なだけに、あまり流行らず終わる可能性もありました。

しかし、今回、Google、Skype、Sequoiaから出資を受けることで一気にスタンダードへの道を駆け上がりそうな勢いです。Googleはシリコンバレーエリアの自治体における無線LANネットワーク計画にも入札をしており、それらがすべてFONに対応する可能性もありそうです。

日本では、アメリカと違って携帯(PHS)ネットワークでのデータ通信が割りに発達しているので、どこまで受け入れられるか分かりませんが、そのうち対決することになるかもしれないですね。もちろんISPからの訴訟などいろいろ大変そうですが。。

ライブドアワイヤレスは何度かチャレンジしているのですが、外にアクセスポイントがあるためか店の中でもかなり感度が悪いと感じます。いまだに一度もまともに使えたことがないのですが、どこにいったら普通に使えるのでしょうか?

FON: WiFi everywhere!

銃・病原菌・鉄』は、過去のヨーロッパの優位がどのように築かれたかをテーマにしていましたが、本書は文明崩壊が過去なぜ起こり続けたのかだけではなく、将来に向けて人類がフォーカスしていかなければいけないことにまで言及しています。

文明崩壊は一般的に、人口が増え、食料やエネルギー消費量が増えることで、環境を破壊し、そのため食糧とエネルギー収量が低下し、社会が混乱・崩壊するというサイクルを描きます。

今、第三世界が先進国と同様の生活水準を目指していますが、現在の先進国の生活の環境侵害量は非常に大きく、現実的に現在の生活を維持することは不可能です。確かによく考えれば当たり前のことなのですが、普段何事もなく毎日過ごしていると忘れがちです。

現在のように世界が一体化してしまうと、地球規模で文明崩壊が起こる可能性があり、それを防ぐためには、これから先進国の人々は、ストックを食いつぶすのではなく、フローだけで持続可能な社会を実現しなければいけません。それには多くの妥協と痛みが伴うことでしょう。

今、僕はインターネット・ベンチャーを立ち上げていて他のことをする余裕もあまりないのですが、大きな視野でどのような貢献ができるかをもっと考えないといけないと思いました。

これはそんなに大げさなことではなくても、第三世界から資源を運び出している企業(例えば、石油採掘企業)へ直接影響力を与える。もしくはそれが不可能でも、そういった企業へ影響力のある企業(例えば、鉱業会社に対してティファニーや、食肉業者に対するマクドナルドなど)へ影響力を与えたりすることでも可能です。

また、自分自身もどこかのタイミングで、世界の持続可能性へもっとフォーカスをしたいと思いました。

昔から電動歯ブラシ派だったのですが、帰国してからなんとなく手の歯ブラシに慣れてしまっていました。ふと思い立って購入してみると、なぜすぐ買わなかったんだろうと後悔。時間も短縮できるし、健康のためにも歯ブラシは電動に限ります。

後、最近はこのドルツ式というのが流行りみたいですが、確かにものすごいつるつるになった感じがします。普通の電動歯ブラシより断然気持ちいいです。

Web 2.0 Innovation Map

アメリカのWeb2.0サービスをプロットしたマップ(英語)。かなりおもしろいです。でもドメイン情報(Whois)を元にしているため、違ってるのも結構あるみたいです。誰か日本版もやってくれないかな。

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