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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (2009)

【監督】庵野秀明 / 摩砂雪 / 鶴巻和哉

★★★★ [80点]「面白くて、目が離せない」

実に日本的な儀式的で観念的なコミュニケーションと、どこに向かうのか分からないストーリーで新しい設定がどんどん明らかになるわけですが、それがクオリティの高い映像(特に戦闘シーン)と音楽とともに繰り出され、なんだかよく分からないけれども圧倒される作品です。

四部作の2作目なので正当な評価はできませんが、とりあえず面白くて、目が離せないという意味で十分成功していると思います。また、クオリティという意味ではTVシリーズからの異常な作り込みは健在で(というより数段パワーアップしている)、それだけでも十分観る価値はありです。


Posted by suadd on 2009/07/21 with 映画生活

see also ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 - suadd blog

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 (2007)

【監督】鶴巻和哉 / 摩砂雪


★★★★ [80点]「今まで観なかったことを後悔」

(注:これは1作目のレビューです)
なぜか観る機会がなかったのですが、さすがに観ないと思って借りてきました。

結論から言うと、これはすごい作品です。TV版のリメイク的要素が強いので、さすがに急ぎ足な感じはありますし、3部作(4部?)だけあって序章な感じもありますが、やはりストーリーというか世界観がすごくよくできているので、非常におもしろいです。

特に当時はできなかったであろう3DでモデリングされたCGがすごくよくできていて、しかし、それを感じさせずに溶け込ませているので新鮮な映像になっています。

これだけのクオリティをほぼ自主映画の形で実現し、興行収入20億をあげてしまう庵野秀明氏の才能に震撼せざるを得ない作品です。「ヱヴァンゲリヲン」は日本の誇るアニメの頂点の1つなので観ておいて損はないと思います。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を早く観に行かねば。。


Posted by suadd on 2009/06/28 with 映画生活
スピード・レーサースピード・レーサー (2008)

【監督】アンディ・ウォシャウスキー / ラリー・ウォシャウスキー
【出演】エミール・ハーシュ / クリスティナ・リッチ / マシュー・フォックス / スーザン・サランドン / ジョン・グッドマン / キック・ガリー / ポーリー・リット / ロジャー・アラム / ピ(RAIN) / 真田広之 / リチャード・ラウンドトゥリー / スコット・ポーター / ベンノ・フユルマン / ニコラス・エリア / アリエル・ウィンター / クリスチャン・オリヴァー / モーリッツ・ブライブトロイ

★★★☆ [70点]「見逃してた!」

マトリックス」のウォシャウスキー兄弟の新作。なぜ今まで見逃してたのか後悔しました。。基本的には実写なのですが、レースシーンなどはアニメーションになっていますが、実写の方もカラフルな色使いで楽しいのですが、レースシーンが、ものすごいスピード感があって、斬新で楽しい。これでストーリーがよければ言うことないのですが。。「マトリックス」のように映像とストーリーがつりあってくれてれば、名作になったとは思うのですが。

Posted by suadd on 2009/05/20 with 映画生活
グラン・トリノ (2008)

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】クリント・イーストウッド / コリー・ハードリクト / ブライアン・ヘイリー / ブライアン・ホウ / ジェラルディン・ヒューズ / ドリーマ・ウォーカー / ビー・ヴァン

★★★★☆ [90点]「2連続すごい」

チェンジリング」で傑作を作ったクリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」でまたもや映画生活の満足度ランキング1位になっていて、ちょっとびっくり。これは観に行かねば。

主人公はクリント・イーストウッド監督自ら演じるウォルト。帰還兵であり、元フォードの工場工で、国粋主義で差別的発言を繰り返す頑固老人で、妻を亡くしてぶらぶら暮らしている。そんな中、ギャングにそそのかされ隣に住むモン族の少年がウォルトの持つ1972年製グラン・トリノを盗もうとするが、、、そこからウォルトとモン族の交流が始まっていくストーリー。

ウォルトの偏見はひどいのですが、非常にウィットに富んでいて、ギャングにもひるまない勇気と知恵を持つ反面もあり、交流が進むにつれ、だんだん微笑ましくなってきます。一つ一つの会話が非常にクオリティが高くおもしろくて、映画館でもくすくす笑い声が聞こえてました。

すごくよくできてる作品だなぁと思っていたら、クライマックスに向けて緊迫していって、、、これ以上書けませんが、とにかくよくできたストーリーで、「チェンジリング」といい心のヒダまで精密に演出してしまうクリント・イーストウッドがますます高みにのぼっていくのが確認できる傑作になってます。


Posted by suadd on 2009/05/09 with 映画生活


P.S.僕の知る限り、映画生活で同じ監督が1位と2位を独占するのは初めてなんじゃないかと思います。すごいですねぇ。

スラムドッグ$ミリオネア (2008)

【監督】ダニー・ボイル
【出演】デーヴ・パテル / マドゥール・ミタル / フリーダ・ピント / アニル・カプール / イルファン・カーン

★★★★ [80点]「独特の色彩感覚と音楽がいいです」

個人的には「チェンジリング」がすごく素晴らしかったので、それを差し置いてアカデミー作品賞を受賞した本作がどんなものだろうと思って、観ました。

確かに、「トレイスポッティング」のダニー・ボイル監督だけあって、独特の色彩感覚にばっちりとはまった音楽が素晴らしい。ストーリーもクイズ$ミリオネアをバックにミステリー調で刺激的だし、欠点はほぼなし。インドの雑多な風景とストーリーと音楽に身を任せていると、不思議な浮遊感のある作品でした。感覚的にはブラジルのスラムを描いた傑作「シティ・オブ・ゴッド」に似てるかも。

ただ、個人的には2008年は、「ダークナイト」「チェンジリング」が圧倒的に素晴らしかったかなと思います。


Posted by suadd on 2009/05/02 with 映画生活
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2008)

【監督】デヴィッド・フィンチャー
【出演】ブラッド・ピット / ケイト・ブランシェット / ティルダ・スウィントン / ジェイソン・フレミング / イライアス・コティーズ / ジュリア・オーモンド / エル・ファニング / タラジ・P・ヘンソン

★★☆ [50点]「もっとおもしろくできたと思う」

生まれつき老人でどんどん若返って行く主人公の一生を描いた作品。なにしろデイビット・フィンチャー監督&ブラッド・ピットと言えば、傑作「ファイト・クラブ」のコンビなので、超期待して観に行きました。

基本的には、悪くないのだけど、ちょっと話が冗長。167分は長過ぎる。また、ブラッド・ピットが老人から若者まで演じたり、ケイト・ブランシェットが若い頃を演じたりしてますが、なんだか映像が不自然に感じてしまうのもいまいち。

逆回しの人生の中で、あっと驚くようなことがあればよかったのですが、意外に普通。もう少しなんとかしたら、もっといい作品になったんじゃないかなぁと思います。


Posted by suadd on 2009/03/14 with 映画生活


P.S.雨が降ったりやんだりの中、久しぶりにヨセミテはてなとフットサルしました。やっぱりおもしろいなぁ。でも体のキレは悪くて、1得点のみ。今回も助っ人には定評のあるウノウは強かったですw

はてなvsヨセミテvsウノウ
はてなvsヨセミテvsウノウ posted by (C)Shintaro

チェンジリング (2008)

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】アンジェリーナ・ジョリー / ジョン・マルコヴィッチ / ジェフリー・ドノヴァン / コルム・フィオール / ジェイソン・バトラー・ハーナー / エイミー・ライアン / マイケル・ケリー

★★★★☆ [90点]「どこ切ってもスゴいです、、」

複数の映画業界関係者からスゴいよと聞かされていたのですが、これは確かにスゴい。まず実話なのに、ストーリーが完璧。はじめは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のようなひたすらブルーな展開なのかと思いましたが、そうでなく、しかも、実話というわけあって、ものすごいリアル。なのに展開が全然読めないので、2時間22分があっという間です。ネタばれになってしまうので、あまり詳しく書けないですが、母の強さ、がとても印象的です。何度も鳥肌が立ち、涙しました。

また、無駄のない映像や音楽も素晴らしく、クリンスト・イーストウッドがここに来て、ここまでの作品を撮ったのは本当に尊敬します。また、アンジェリーナ・ジョリーをはじめとする俳優勢の控えめな演技もまた素晴らしい。傑作と呼んでいいと思います。


Posted by suadd on 2009/03/06 with 映画生活


P.S.映画生活でも「おくりびと」を抑えて一位になってますね。しかし、これがアカデミー賞1冠も取れないとは。。受賞作品がどんだけおもしろいか期待です。

007/慰めの報酬 (2008)

【監督】マーク・フォースター
【出演】ダニエル・クレイグ / オルガ・キュリレンコ / マチュー・アマルリック / ジュディ・デンチ / ジェフリー・ライト

★★★☆ [70点]「前作超えならず」

アクションシーンはおもしろいのだけど、ストーリーがいまいち読めない、というか納得感がない。あまり考えないで観るのがいいのかもしれませんが、前作「カジノ・ロワイヤル」はストーリーもおもしろかったので、、後、アクションシーンもスピード感があっていいのですが、何をやっているのか分かりづらいのは問題がありますね。

Posted by suadd on 2009/03/02 with 映画生活


P.S.ここのところ出かけていることが多くて、なかなかブログを書く時間がありません。。ネタはあるんですが。しかも、風邪っぽくて絶不調。。

アラビアのロレンスアラビアのロレンス (1962)

【監督】デヴィッド・リーン
【出演】ピーター・オトゥール / アレック・ギネス / オマー・シャリフ / アンソニー・クイン / ジャック・ホーキンス / アーサー・ケネディ / クロード・レインズ / ホセ・ファーラー / アンソニー・クエイル / ドナルド・ウォルフィット / マイケル・レイ


★★★☆ [70点]「どうしようもない感が伝わってきます」

新宿テアトルタイムズスクウェアにてリバイバル上映中。かなり前にビデオで観た時は最初の方で飽きてしまって、やたら長い映画だなという印象のみ。

よくよく観てみると、確かに今となっては前半はかなり冗長だと思いましたが、後半は、登りつめて持ち上げられた人間の苦悩が伝わってきて、奥深い作品だと思いました。また、戦争ものなのですが、白人にしてもアラブ人にしてもとにかく野蛮で、本当にどうしようもない感がうまく描かれています。

映像についても、とにかく雄大。これすべてロケと考えるととてつもなく製作費かかったんでしょうね。どれも構図が完璧で、砂漠での肌感覚が伝わってきます。暑い上に、周りは砂漠で逃げ場はなく、野蛮な人たちに囲まれて、口八丁手八丁で時には人を殺しながらも切り抜けなければならないという。。

とはいえ、現代から観るとやはり長いです。207分とか、ほんと腰も痛くなるし、音楽だけのオープニングとか勘弁して欲しいところです。ただ、これほど大画面に適した映画もないので、映画館で観られる間に観に行くのはいいと思います。2月13日金曜まで


Posted by suadd on 2009/01/29 with 映画生活

続いて、映画のまとめ。今年は劇場では20本弱しか観てないのですが、あまり豊作な年ではなかったと思います。ただ「ダークナイト」はすべてを吹き飛ばす傑作。これが観れただけで幸せな一年だったと思います。

  1. ダークナイト - suadd blog
    全米で歴代興行成績2位(1位はタイタニック)なのに、日本では不発のバットマンの2作目。この映画は、本当にクオリティが高くて、アクション、ストーリー、演技、音楽のどれもが素晴らしい。長いのにまったくダレずに、緊迫しっぱなし。傑作中の傑作。DVDも出てますので、是非ご覧ください。
  2. アメリカン・ギャングスター - suadd blog
    こちらも暗めの作品ですが、マフィアものとしてクオリティ高し。実話を元にしていて、妙にリアルなのがいいです。
  3. ぼくの大切なともだち - suadd blog
    友達とは何かをテーマにしたフランスのコメディ。コメディなのに、かなり痛々しくて、面白いんだけど笑えない、笑えるんだけど心から楽しめない。そんな作品。人間関係を見つめるいい機会になるんじゃないかなと思います。

see also: 2007年の映画 - suadd blog

ダークナイト 特別版 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 3,980
パコと魔法の絵本 (2008)

【監督】中島哲也
【出演】役所広司 / アヤカ・ウィルソン / 妻夫木聡 / 土屋アンナ / 阿部サダヲ / 加瀬亮 / 小池栄子 / 劇団ひとり / 山内圭哉 / 國村隼 / 上川隆也

★★★☆ [70点]「最初からテンション高すぎ?」

映像センスが秀逸。特にCGと現実世界の劇を見事に融合しているシーンは非常に緻密。「チャーリーとチョコレート工場」なんかを遥かに凌駕していて、日本人的なハイセンスを感じました。

ストーリーとしては、結構周りからはすすり泣きが聞こえてきましたが、個人的にはコメディでのハイテンションとシリアスなシーンの切り替えがうまくいかず、いまいち乗れませんでした。導入部分の阿部サダヲがいきなりハイテンションすぎて、引いてしまったのが、尾を引いてしまったのかもしれません。回想元シーンは意味も含めてどのくらいの存在価値があったのかなと思いました。まぁ単純にファンタジーが苦手というのもあると思いますが。。

全体としては、非常にはよくできた映画で特に女性はハマれるんじゃないかなと思います。


Posted by suadd on 2008/09/29 with 映画生活
デトロイト・メタル・シティ (2008)

【監督】李闘士男
【出演】松山ケンイチ / 加藤ローサ / 秋山竜次 / 細田よしひこ / 松雪泰子 / 大倉孝二 / 岡田義徳 / 鈴木一真 / 高橋一生 / 美波 / 大地洋輔 / 大谷ノブ彦 / 宮崎美子 / ジーン・シモンズ

★★★ [60点]「よくできているのだけども」

漫画デトロイト・メタル・シティ(DMC)がなぜおもしろいのか? 特定の20代、30代男性からするとメタルやヘビメタというのは、まさに青春の1ページだったと思うし、今ではその色褪せた記憶が恥ずかしく思っているのも共通だからではないかと思います。まさに僕もその一人なので、DMCには爆笑しました。だから、単なるギャグ漫画の域を超えて多くの人に支持されるし、映画化までされるんでしょうね。

映画については、まぁこちらも「20世紀少年」と似ていて、かなりがんばってよく錬られて作られているとは思いますが、やはり漫画のおもしろさにはかなわない感じでしょうか。でも、本当に松山ケンイチも加藤ローサも松雪泰子もかなりよかったと思うんですけども。


Posted by suadd on 2008/09/22 with 映画生活
20世紀少年 (2008)

【監督】堤幸彦
【出演】唐沢寿明 / 豊川悦司 / 常盤貴子 / 香川照之 / 石塚英彦 / 宇梶剛士 / 宮迫博之 / 生瀬勝久 / 小日向文世 / 佐々木蔵之介 / 藤井隆 / 山田花子 / 片瀬那奈 / 池脇千鶴 / タカアンドトシ / オリエンタルラジオ / 藤井フミヤ / 竹中直人 / 森山未來 / 津田寛治 / 徳井優 / 石橋保 / 布川敏和 / 入江雅人 / 竹内都子 / 洞口依子 / 遠藤憲一 / 光石研 / 佐野史郎 / ベンガル / 石井トミコ / 竜雷太 / 吉行和子 / 石橋蓮司 / 中村嘉葎雄 / 黒木瞳

★★★ [60点]「三部まで出てから観た方がよさげ」

あの長大な物語をどう映像化するのだろうなと思っていたのですが、思った以上にうまくできているのではないでしょうか。ストーリーも整理されて、限りなく分かりやすくはなっているとは思います。が、大きな物語を三分割しているわけなので、登場人物が多すぎるし、伏線が貼れるだけ貼られて本作だけでは意味不明のシーンが多数だし、クライマックスもかなりしんどい。原作を読んでいないとかなり中途半端な印象を受けると思います。正直言って、三部まで出てから一気に観た方がよいと思いました。

P.S.漫画について
20巻くらいしか読んでいなかったので、途中から最後まで読み直してみました。僕は世代としては少し後になりますが、日本の高度成長時代と現代を繋ぐ非常に素晴らしい作品だと思います。

まず、少年時代に書いた「よげんの書」の恐ろしい空想が現実になるというプロットが秀逸。小さい頃の記憶が非常にあやふやだったり、大人になってそれぞれが様々な人生を送っていたり、でも昔の性格を色濃く残していたり。そして、ものすごい数の人物が登場しながら、それぞれがキャラだっていて、イマジネーションに彩られた出来事の数々。

「ともだち」が結局誰なのかについても、賛否両論いろいろあるようですが、僕は非常に納得感があり、物語としての完成度は非常に高いと思います。これは傑作といってよいと思います。


Posted by suadd on 2008/09/09 with 映画生活
レミーのおいしいレストランレミーのおいしいレストラン (2007)

【監督】ブラッド・バード

★★★ [60点]「悪くない、、が」

アニメーションであれだけ料理がおいしそうなのは素晴らしい。ストーリーも練り込まれてあってよくできているのだけども、いまいちスケールが小さい感じです。ピクサーには「モンスターズ・インク」のような傑作をもう一度期待してしまいます。

Posted by suadd on 2008/08/28 with 映画生活
セックス・アンド・ザ・シティ (2008)

【監督】マイケル・パトリック・キング
【出演】サラ・ジェシカ・パーカー / キム・キャトラル / クリスティン・デイヴィス / シンシア・ニクソン / クリス・ノース / デヴィッド・エイゲンバーグ / エヴァン・ハンドラー / ジェイソン・ルイス / ジェニファー・ハドソン

★★★ [60点]「おもしろいにはおもしろいのですが。。」

※テレビ版未見
ストーリーに気付きやカタルシスがあるわけではなく、一歩進んでまた一歩戻るといった典型的なソープドラマ。スタイリッシュな音楽や主人公たちのライフスタイルを楽しむ作品で、キャラクターや背景の設定が非常によくできていると思います。5年という月日を考えれば、テレビ版が流行ったのはよく分かります。

個人的には、最近のヒップホップな米国音楽シーンがあまり肌に合わないのと、40代とは思えない稚拙な言動が気になります。これが20代ならぜんぜんOKなんですが、個人的には(男だからというのも大きいと思いますが)付き合いきれない感じです。まぁ笑えるし、特にファッションは観るべきものがあってよいと思うのですが、映画なのにカタルシスがまったくないのはどうか。日本のテレビドラマの映画版の方がよほどよくできてます。

映画として観た場合には、「プラダを着た悪魔」の方が断然よく出来ているかなと思います。


Posted by suadd on 2008/08/27 with 映画生活


P.S.最近また「ダークナイト」が観たくなってきています。アメリカでは「タイタニック」に次ぐ歴代興収2位の好成績らしいのですが、日本ではいまいちヒットしてないようで、少し残念です。映画生活でも満足度ランキング1位を独走してますし、ほんとよい作品なので、興味ある方はぜひ。

花とアリス花とアリス (2004)

【監督】岩井俊二
【出演】鈴木杏 / 蒼井優 / 郭智博 / 相田翔子 / 阿部寛 / 大沢たかお / 広末涼子 / 平泉成

★★★☆ [70点]「リアル+岩井俊二」

岩井俊二監督作で、元々はネット映画だったそうです。しかし、そんなことは関係なく非常によくできている作品だと思います。少女漫画を映画に映しこんだ感じ。男性への非常に残酷なイベントも女子なんだからしょうがないといった感じなんでしょうね。リアルなところと岩井俊二の世界観がマッチしていて、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。岩井俊二作品が好きな方にはばっちりだと思います。

Posted by suadd on 2008/08/25 with 映画生活
ダークナイト (2008)

【監督】クリストファー・ノーラン
【出演】クリスチャン・ベイル / マイケル・ケイン / ヒース・レジャー / マギー・ギレンホール / ゲイリー・オールドマン / モーガン・フリーマン / エリック・ロバーツ / アーロン・エッカート

★★★★☆ [90点]「評判に違わぬ名作」

バットマンの新作。評判が非常によく、全米で4週連続一位で、興行収入が過去歴代3位(タイタニックを超えるかもとの噂)につけるなど絶好調。ジョーカー役のヒース・レジャー(ブロークバック・マウンテンなど)が出演後急死したのも話題を集めています。

どれだけすごいのかと様子見だったのですが、結論から言えば、これ本当に名作でした。

何がすごいって、文句なしにヒース・レジャーの悪役ジョーカー。本当に演技かと思えるほどのサイコっぷりで、自由をうばってナイフを突きつけてから、なんだかよく分からない理屈でしゃべり続けるのが恐怖。何度も何度もそういうシーンが出てきて、究極の選択を迫り続けるジョーカー。その間緊迫したキーンという音楽が流れていて、もう手にあせ握りっぱなし。

2時間32分と長尺なのですが、長いとはまったく思わせないで、まず冒頭の容赦のない銀行強盗シーンから始まって、えっそうなるの? の連続で、クライマックスまで一気に駆け抜ける感じ。ところどころのアクションシーンもよくできてるし、勧善懲悪でないので誰が何するか分からないのが、またストーリーを非常に濃くしています。

その他、細かい部分までものすごく作り込んであって、とにかく緻密かつスケールのでかい作品に出会ったなぁという感じがします。ぜひ劇場で観ることをおすすめしますが、「バットマン ビギンズ」を観てからの方がよいかもしれません。後、お子さんには観せない方がいいかも。


Posted by suadd on 2008/08/12 with 映画生活
崖の上のポニョ (2008)

【監督】宮崎駿

★★★ [60点]「5歳の視点から観た世界」

宮崎駿の自由奔放なイマジネーションは健在。ストーリー、アニメーション、音楽すべてにおいてクオリティが高く、よくできたファンタジーです。特に5歳の少年の描写がリアルで、ディティールも素晴らしくよくできてると思います。

しかし、少年や少女(金魚だが)の無垢な愛情を絶対視するようなストーリー展開、および、現実とファンタジーが混在しているのはともかく大人までもが浸ってしまっている世界観には、あまり同意できません。それならば、「ととろ」や「千と千尋」のように明確に分かれている方がよかった、と個人的には思います。

とはいえ、実際のところ子供自身からすると、世の中には不思議なことだらけで、大人がそれに同意しているかどうかは、関係のないことであるのも確かであり、そういった意味では、これはまさに5歳の視点から見た「ありうる世界」の一つを心地よく描いた夢の世界だという見方もできます。また、ある意味、大御所でありながら、従来の宮崎映画の形を壊すこと自体が凄いようにも思えます。

後は、個人の趣味趣向の違いなのかもしれません。


Posted by suadd on 2008/07/22 with 映画生活
ザ・マジックアワー (2008)

【監督】三谷幸喜
【出演】佐藤浩市 / 妻夫木聡 / 深津絵里 / 綾瀬はるか / 西田敏行 / 小日向文世 / 寺島進 / 戸田恵子 / 伊吹吾郎 / 寺脇康文 / 谷原章介 / 中井貴一 / 鈴木京香 / 香川照之 / 天海祐希 / 唐沢寿明 / 甲本雅裕 / 梶原善 / 近藤芳正

★★★ [60点]「いつもの感じです」

過去の三谷幸喜ものが好きならお薦め。いつもと大きく違わず、劇団的な似たようなコメディが続く感じです。個人的にはどはまりではないのですが、稀にすごく笑えるシーンもあるので、ないがしろにはできないです。

Posted by suadd on 2008/07/13 with 映画生活
ぼくの大切なともだち (2006)

【監督】パトリス・ルコント
【出演】ダニエル・オートゥイユ / ダニー・ブーン / ジュリー・ガイエ

★★★★ [80点]「友達って何?」

君には友達がいないと宣告され、そんなことはないという証明のために期限に友達を連れてくるべく、友達探しに走り回るというコメディタッチのフランス映画。

友達って何なんだろうとすごく考えさせられます。自分に友達がいないとも思わないけれども、そう思っている人ほど、逆に友達ができない主人公とその周りの人々の一つ一つのセリフとシニカルな笑いが胸に突き刺さるんじゃないかと思います。

基本的にはフランス映画らしいのですが、後半のストーリー展開が劇的です。ネタバレになるので詳しく書きませんが、収束度合いが独特で、非常に斬新だと思いました。これだけでも観る価値ありです。


Posted by suadd on 2008/07/10 with 映画生活

P.S.現在、短館上映中です。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 (2008)

【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【出演】ハリソン・フォード / シャイア・ラブーフ / レイ・ウィンストン / カレン・アレン / ケイト・ブランシェット / ジョン・ハート / ジム・ブロードベント

★★★☆ [70点]「最強のポップコーン・ムービー」

ジェットコースターのようによくできたアクションシーンの連続で息つく間もない感じ。よくあれだけのシーンを詰め込んだものです。ストーリーは薄いですが、この作品にそれを求めても仕方ないので、これはこれでいいのではないでしょうか。最強のポップコーン・ムービーです。

Posted by suadd on 2008/06/19 with 映画生活

マフィアが警察に送り込んだスパイ、警察がマフィアに送り込んだ潜入警官、そこにマフィアのボス、潜入警官のボス、精神科医などが複雑に絡み合う人間ドラマ。三部作ありますが、それぞれの時間軸が重なりあっているという観たことない構成。マフィアと警察、マフィア同士、警察内部同士の緊迫したシーンと激しいアクション。さらに、一部二部で明かされなかった謎が、三部ですっきり明かされるようになっています。最後まで観るとストーリーの広がりと緻密さに驚愕すること間違いなしです。

この作品では、トニー・レオン、アンディー・ラウ、ケリー・チャンなど香港の超大物が共演していますが、脇役勢もとにかくうまい。特にマフィアのボスのサム(エリック・ツァン)、潜入警官のボスのウォン(アンソニー・ウォン)が渋すぎます。ミュージックもいいし、ほんと奇跡の三部作です。

ちなみに、アカデミー賞作品賞受賞作の「ディパーテッド」はこの作品のリメイクですが、個人的には「インファナル・アフェア」がほとんどすべてにおいて凌駕していると思います。

P.S.僕はIII公開時にI、IIを観てから観に行って素晴らしいと思っていたのですが、今回DVDで三部作パックが出ているというので、改めてじっくり観てみました。

インファナル・アフェア@映画生活ー驚異の87点
インファナル・アフェア:: OFFICIAL SITE

トランスフォーマートランスフォーマー (2007)

【監督】マイケル・ベイ
【出演】シャイア・ラブーフ / ミーガン・フォックス / ジョシュ・デュアメル / ジョン・ヴォイト / ジョン・タートゥーロ / レイチェル・テイラー / アンソニー・アンダーソン / タイリース・ギブソン / ケヴィン・ダン

★★★ [60点]「アクションとCGと前半は最高」

マイケルベイ&スピルバーグということで、アクションとCGは観たことないくらいものすごいです。ストーリーも前半はスピーディーで、笑いもあってよいと思いました。が、仲間が登場する辺りから、キャラが多くなりすぎて、だんだん追うのが大変に。こんなにたくさんキャラを出すならもっときちんと描写しないと。。

Posted by suadd on 2008/04/13 with 映画生活
ザ・グレート・ディベーターズ(原題) (2007)

【監督】デンゼル・ワシントン
【出演】デンゼル・ワシントン / フォレスト・ウィッテカー

★★★☆ [70点]「リアルな黒人差別の残る時代の再現」

未だ色濃く黒人差別が残る時代に、黒人だけのディベートチームが大活躍するという内容。一色触発状態の差別シーンや、黒人のリンチなど緊張感があって気持ち悪いのですが、これが現実だったんだろうなと思いました。それだけに、ラストシーンはかなり感動的。ストーリーは冗長なところもありますが、デンゼル・ワシントンなど名優盛りだくさんですし、基本的にとてもよい映画だと思います。

Posted by suadd on 2008/04/09 with 映画生活

※日本での上映は未定のようです。

ライラの冒険 黄金の羅針盤 (2007)

【監督】クリス・ワイツ
【出演】ニコール・キッドマン / ダコタ・ブルー・リチャーズ / サム・エリオット / ダニエル・クレイグ / エヴァ・グリーン

★★☆ [50点]「子供向けファンタジー」

魂がダエモンというペットになって自分の周りについている世界(ジョジョのスタンドみたいな感じか)で繰り広げられるファンタジー。ライラという少女は特に特別なスキルを持つわけではないですが、勇気だけですべてを乗り切っていきます。正直言って、ヒーロー願望を叶えるよくある子供向けファンタジーという感じで、個人的にはこういうのは好きではありません。この作品はGAGA(USEN)が社運をかけて出しているっぽいのですが、興行成績的にはどうなんでしょうね。

Posted by suadd on 2008/04/06 with 映画生活
奇跡のシンフォニー (2007)

【監督】カーステン・シェリダン
【出演】フレディ・ハイモア / ケリー・ラッセル / ジョナサン・リス=マイヤーズ / テレンス・ハワード / ロビン・ウィリアムズ / ウィリアム・サドラー

★★★ [60点]「シンフォニーは素晴らしいが、、」

日本では6月公開みたいで、飛行機で観ました。親のいない子供が実は天才ミュージシャンで、徐々にその才能を開花させていく、一方で、ミュージシャンの両親(別れている)もそれぞれの思惑で。。という内容。

基本的に音楽が素晴らしく単純に感動できるのですが、ストーリーがあまりにも稚拙で突っ込みどころが満載です。両親の出会いとか子供がいきなりギターを引き始めるところとかとか。普通「満載」といっても、満載ではないですが、この作品の場合はリアルに満載。

しかし、かなり評価は高いようで、米iTunesのランキングでもトップになってました。確かに音楽シーンは素晴らしい、しかしもう少しなんとかして欲しいところです。


Posted by suadd on 2008/03/29 with 映画生活
ノーカントリー (2007)

【監督】ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン
【出演】トミー・リー・ジョーンズ / ハビエル・バルデム / ジョシュ・ブローリン / ウディ・ハレルソン / ケリー・マクドナルド / テス・ハーパー

★★★ [60点]「コーエン兄弟がアカデミー賞という奇跡」

あのコーエン兄弟がアカデミー賞撮ったということで、初日に観てきました。コーエン兄弟には「ミラーズ・クロッシング」「ファーゴ」のような緻密なサスペンス・ストーリーものと、「オー・ブラザー!」「レディ・キラーズ」のようにブラック・コメディなスタイルがあると思っていて、「ノーカントリー」は前者かなと思っていたら、かなり後者よりの物語でした。個人的には、「ミラーズ・クロッシング」が最高傑作だと思っているので、ちょっと残念。さらに、ブラック・コメディ系としても格別出来がよいとは思えない感じが。。これで、コーエン兄弟に初めて触れる日本人にはかなり厳しい印象を持つのではないでしょうか。日本人には「ファーゴ」「ミラーズ・クロッシング」の方がおもしろいと思います。

Posted by suadd on 2008/03/20 with 映画生活
ジャンパー (2007)

【監督】ダグ・リーマン
【出演】ヘイデン・クリステンセン / サミュエル・L・ジャクソン / ダイアン・レイン / ジェイミー・ベル / レイチェル・ビルソン / トム・ハルス / マイケル・ルーカー

★★ [40点]「うーむ」

「ボーン・アイデンティティ」のダグ・リーマン監督作品ということで、観たのですが、荒いストーリーがまずい。主人公のテレポートできる能力はいいのですが、いまいち特性がつかめないし、登場人物のキャラもよく分からないので、最後までよく分からない展開が続きます。映像はかっこいいですが、うーむ。

Posted by suadd on 2008/03/17 with 映画生活
アメリカン・ギャングスター (2007)

【監督】リドリー・スコット
【出演】デンゼル・ワシントン / ラッセル・クロウ / キューバ・グッディング・Jr / キウェテル・イジョフォー / カーラ・グギーノ / ジョシュ・ブローリン

★★★★ [80点]「黒人マフィアという異色作」

NYハーレムを舞台に、黒人マフィアが麻薬売買のし上がっていく主人公を中心に、イタリア系マフィアや警官との抗争を描いた映画作品。実話を元にしていることもあって、ディティールがやたらにリアル。リドリー・スコットの重厚な演出と、デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという渋めの俳優陣がいい感じでマッチしてます。個人的に「ゴッドファーザー」「スカーフェイス」「インファナル・アフェア」とかのマフィアものは大好きなので、かなりはまりました。おもしろかったです。

Posted by suadd on 2008/03/06 with 映画生活

「マトリックス」「〜リローデッド」「〜レボリューションズ」「アニマトリックス」が入って2,281円は安いですねぇ。とりあえず見直す&プレゼント用に購入(いくつかはDVD持ってますが。。)。ちなみに、「マトリックス」観たことがないという方はこれを機に絶対に観た方がよいと思います。

マトリックス @ 映画生活

電脳コイル (1) 限定版
バンダイビジュアル
¥ 6,510

「電脳コイル」は、一部で話題になっているNHKで放映されたアニメで、「電脳メガネ」と言われるメガネをかけると、現実の空間に仮想的な物質が見えるようになる世界でのお話です。こういった技術をAR(Augmented Reality:拡張現実感)といいます。

この考え方がおもしろいのは、「セカンドライフ」にしても「マトリックス」にしても、仮想世界の中と現実世界の中は基本的に別ものですが、ARでは現実の世界をまさに拡張する可能性を持っているところです。

アニメでは、触ることができない電脳ペットやバージョンの古い空間、様々な効果を持ったミニプログラム(ウィルス?)「メタタグ」、ウィルスやバグを修復するサッチーという巨大マシン、電脳メガネを開発するメガマス社などARによって考えられる可能性がアニメーションを使って想像力豊かに表現されます。

「攻殻機動隊」も一種のARでしたが、「電脳コイル」は脳直結とかではなくてメガネを使うことでもっと身近にARを感じさせてくれたところがおもしろいと思います。しかも、技術的にも研究としてはかなり進んでいて、近い将来AR的な世界が実現しそうなところも話題の一躍を担っています。例えば「 『攻殻機動隊』『電脳メガネ』どころではない拡張現実感技術の現在 | 王様の箱庭」では以下のビデオが紹介されています。

そんなわけで、全26話と長いですが、近未来について想像力をいたく刺激されるので、興味のある方は是非。

調子に乗って、今年よかった映画を3本だけ。

  1. ブラッド・ダイヤモンド: suadd blog
    興行収入10億円と振るわなかったみたいですが、間違いなく名作。もっと評価されてもいいと思います。エドワード・ズウィック監督は「ラスト・サムライ」も撮っていて、重厚感のあるストーリーを殺さずにスムーズに観せるのは本当にうまいです。

  2. ボーン・アルティメイタム: suadd blog
    ボーンシリーズ自体が日本ではイマイチ浸透率が低いのですが、シリーズ独自の世界観が確立されていて、素晴らしいです。スタイリッシュな映像とストーリー&アクション・サスペンスという意味では「インファナル・アフェア」シリーズに通ずるところがあるかなと思います。ボーン好きな人は是非。

  3. ALWAYS 続・三丁目の夕日: suadd blog
    ALWAYS 三丁目の夕日」があまりにも素晴らしかったために、どうしても比べてしまいますが、よく練られたストーリーと俳優勢は突出していたと思います。

ボーン・アルティメイタム (2007)

【監督】ポール・グリーングラス
【出演】デヴィッド・ストラザーン / ジュリア・スタイルズ / マット・デイモン / パディ・コンシダイン / エドガー・ラミレス / ジョーン・アレン

★★★★☆ [90点]「ノンストップ感がたまらない」

「ボーン」シリーズはすごく好きなシリーズなので、速攻観に行きましたよ。最初の音楽だけで痺れましたが、今回は最初から最後までノンストップなスピード感が素晴らしい。

今年だと「ダイ・ハード4.0」もおもしろかったけど、それよりもっと綿密な奥行きがあり、単なるハリウッド映画を超越しています。

観たことない人は、是非「ボーン・アイデンティティー」と「ボーン・スプレマシー」を観てから、観に行ってください。


Posted by suadd on 2007/11/19 with 映画生活
ALWAYS 続・三丁目の夕日ALWAYS 続・三丁目の夕日 (2007)

【監督】山崎貴
【出演】手塚理美 / 吹石一恵 / 堤真一 / 小雪 / もたいまさこ / 三浦友和 / 薬師丸ひろこ / 吉岡秀隆 / 堀北真希 / 貫地谷しほり / 渡辺いっけい / 平田満 / 須賀健太 / マギー / 温水洋一 / ピエール瀧 / 上川隆也 / 小日向文世

★★★★☆ [90点]「前作と比べなければ」

前作に比べるとインパクトは小さいと思いますが、それは始めて観たときのかつてないノスタルジー感の衝撃がないからだと思います。

単体として観れば、練り込まれた脚本は泣けるし、質のよい俳優陣はほとんど奇跡的です。安心して観られる良質な作品でした。


Posted by suadd on 2007/11/11 with 映画生活

前作レビュー:ALWAYS 三丁目の夕日: suadd blog

ヘアスプレー (2007)

【監督】アダム・シャンクマン
【出演】クイーン・ラティファ / ジョン・トラヴォルタ / クリストファー・ウォーケン / ザック・エフロン / ミシェル・ファイファー / ブリタニー・スノウ / ニッキー・ブロンスキー

★★★☆ [70点]「なかなかいい感じ」

同じスタッフの「シカゴ」はいまいち乗れませんでしたが、「ヘアスプレー」はオリジナルの陽気な楽曲が素晴らしい出来。ストーリーもよくできてるし、オーディションで選ばれた主演も、トラボルタが女性役として出てる豪華な脇役陣も、よかったです。

Posted by suadd on 2007/10/31 with 映画生活

昨日1〜3巻までがレンタル開始されました。上のBOXは全12巻がまとまったやつですが、これは11月22日発売らしいです。つまりレンタルでちまちま観てくしかないわけで、今まで全部BOXで一気に観てきたので結構辛いです。英語版でも買おうかな。

さて、内容はまだ序盤ですが、相変わらず衝撃の展開が多くておもしろいですよ。ネタバレになってしまうので書けませんが。。

時をかける少女時をかける少女 (2006)

【監督】細田守


★★★★ [80点]「製作者の気持ちがこもってる」

筒井康隆の「時をかける少女」は原田知世主演で映画化されているらしいですが、これはその20年後を描いた一応オリジナルの脚本作品。その名の通り主人公が「タイムリープ」で時を戻していくうちにどんどんトラブルになっていって、、、というストーリー。

コミカルな部分もシリアスな部分も非常によく出来てますし、青春のからりとした空気感、時をかける疾走感が感じられて素晴らしいと思います。

映像のクオリティも高く、いいものを作ろうという製作者の気持ちが感じられてよかったです。オススメ。


Posted by suadd on 2007/09/05 with 映画生活

P.S.映画生活投稿レビューをブログに貼り付けられるようになったということで。

華麗なる一族 DVD-BOX
ビクターエンタテインメント
¥ 23,940

今さらですが、「白い巨塔」に続く山崎豊子原作ものということで。「白い巨塔」と同じくとにかくよく出来た重厚なストーリーが素晴らしかったと思います。特に終盤のどんでん返しが非常によかったです。

映像も音楽もよいのですが、モデル系の役者がいまいちなのと(キムタクはムラがあるし)、たまに予算の都合からか陳腐な絵などが出てくるのが残念ですが、全体としては、最終回で30%超えたのも納得の出来だと思います。

ニュージーランドの片田舎に住む老人バート(アンソニー・ホプキンス)がはるばるアメリカまで船で出かけていき、レースで世界最速を目指す実話を元にした作品。

ロードムービーっぽい作りで、各地で会う人々とのふれあいがとにかく爽やかで気持ちいいんです。こんなに右も左も分からないトボケたおじいさんがアメリカで悪い人に会わないか心配で観ていたのですが、バートはいつでも楽天的に振る舞い、それに周りの人が自然と手を差し伸べるという構図。

とても優しい気持ちになれる良作です。80点。

世界最速のインディアン @ 映画生活

オーシャンズ13

オーシャンズ13

★★★☆[70点](0-100点)

オーシャンズ・シリーズは、結構複雑なストーリーが隠されているのだけども、最初はあまり考えずに役者通しの軽快なやりとりと気持ちいい音楽に身を任せるのがいいと思います。痛快でおもしろかったです。

ただ、やっぱりシリーズだと「オーシャンズ11」が最高の出来かな。

Posted by shintaro on 2007/08/21 with 映画生活

P.S.キムタク版「華麗なる一族」を観始めました。かなりおもしろいですね。

夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国

★★★☆[70点](0-100点)

映画生活で非常に評価が高いので、期待して観に行ったのですが、前半と後半が分かれていてかつ戦争モノということで、「ライフ・イズ・ビューティフル」に似てますね。個人的にこういう構成の作品は分断されているみたいで好きではないのです。

戦争の悲惨さなどのメッセージ性は高く評価できると思いますし、役者が実力派揃いで全般的に素晴らしかったと思います。

Posted by shintaro on 2007/08/17 with 映画生活

16ブロック

16ブロック

★★★☆[70点](0-100点)

NY市警の刑事ジャック(ブルース・ウィルス)がある犯罪者を16ブロック先の裁判所に届ける間にトラブルに巻き込まれていくというシンプルな内容ながら、かなりスリリングで派手なアクションもあります。しかも、結構人間ドラマが練り込まれてあって、奥行きがあります。「フォーン・ブース」みたいな感じかなと思って、サスペンスを楽しもうと思ってたので、うっかり感動しました。いや「フォーン・ブース」もいい映画ですけどね。

Posted by shintaro on 2007/08/15 with 映画生活

16ブロック
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
¥ 1,980

ダイ・ハード4.0

ダイ・ハード4.0

★★★★[80点](0-100点)

正統派のアクション映画という感じで、スピーディーで派手でおもしろい。ありえない展開ばっかりなんだけども、ストレートだから許せてしまう。最後なんて○○に××してしまったのが最高に笑えた。スカっとするには最適な一本です。

Posted by shintaro on 2007/07/28 with 映画生活

白い巨塔 DVD-BOX 第一部
ポニーキャニオン
¥ 19,950
白い巨塔 DVD-BOX 第二部
ポニーキャニオン
¥ 26,250

フジテレビの唐沢寿明版の方です。僕はめったにTVではTVドラマは観ないのですが、アメリカに住んでいた時にたまたま日本語チャンネルでやっててちらほら観ていました。が、しっかり観てなかったので、思い立って観てみました。

そしたら、やっぱりおもしろかったです。ストーリーが骨太なだけでなく、演技が誰も彼もがうまいのが素晴らしいですね。そして、ラストが泣ける。名作。ただし、ものすごい長いので要注意です。

NANA2

NANA2

★★★[60点](0-100点)

「NANA」の完結編。漫画の方でも映画「NANA」で終わる辺りまでがとても素晴らしかったので、この作品はあまり満足度は高くないですが、作品としては漫画を忠実に再現していると思います。宮崎あおいに交代して登板した、市川由衣はちょっと力不足感が否めませんが。。

Posted by shintaro on 2007/07/02 with 映画生活

キサラギ

キサラギ

★★★★[80点](0-100点)

映画生活で非常に評判がよかったので、サクっと観てきました。

「密室劇」という珍しい映画ですが、ものすごくシナリオが練り込まれており、まったく飽きないでラストまで引き込まれました。ワンシチュエーションなので、演劇っぽい雰囲気で、一体感があって素晴らしかったと思います。よくできたミステリーを読んでいるような感覚かも。おもしろかったです。

Posted by shintaro on 2007/07/02 with 映画生活

300 <スリーハンドレッド>

300 <スリーハンドレッド>

★★☆[50点](0-100点)

荒くセピア調にした肉体美と背景CGの組み合わせによる映像は観るべきものがありますが、いかんせんストーリーが単調で、延々と戦闘シーンが続くのはつらいものがあります。しかし、目を見張ったのがエンド・ムービー。スタイリッシュでかっこよすぎる。これだけでも観られてよかったなと思います。

Posted by shintaro on 2007/06/05 with 映画生活

Dolls ドールズ@映画生活 70点

北野武作品。理屈で観ると訳が分かりませんが、ファンタジーとして観れば、きれいな映像、きれいなストーリーでセンチメンタルでよい作品だと思います。菅野美穂の演技が圧巻。

Dolls [ドールズ]
バンダイビジュアル
¥ 5,250

Miss Potter (2006) 80点

ピーターラビットの生みの親Beatrix Potterの生涯を描いた作品で、日本未公開みたいです。あまり期待せず飛行機の暇つぶしで観たのですが、これがかなりよかったです。Beatrix Potter演じるレニー・ゼルウィガーは、「ブリジット・ジョーンズの日記」のイメージが強すぎてあまり好きではなかったのですが、この作品でははまり役。イギリスの古臭い貴族社会の中で作家として、くるくると表情を変えながら生きていく様がとてもすばらしいです。ストーリーも(実話とはいえ)よく練られており、気持ちいい物語でとてもよかった。

個人的にはピーターラビットはあまり馴染みがないのですが、馴染みのある方ならなおさら楽しめると思います。

最近観た映画の件。

ブラッド・ダイヤモンド@映画生活 90点
アフリカのダイヤモンドをめぐる物語で、「ラスト・サムライ」のエドワード・ズウィック監督、ディカプリオ主演の超大作。ストーリー、映像ともにスケールがでかく、とにかくよく出来ていて、文句なしに名作です。泣けます。

ドリームガールズ@映画生活 80点
黒人音楽がメジャーでなかった時代に上り詰めたミュージシャンたちとマネージャー、作曲家たちの群像劇。ストーリーが非常にできており、特にラストが秀逸。音楽ももちろん素晴らしいです。途中ミュージカルなシーンがあるのですが、劇中後半からいきなり登場するのでかなりとまどいました。最初からやるか、最後までやらないかのどちらかにして欲しかったです。

ホリデイ@映画生活 60点
女性が見たら確実に楽しめると思いますが、個人的にはイマイチでした。特にラストがほうりっ放しなところがマズい。ただし、ジャック・ブラックが最高だったので、それだけでも観る価値はあったかなとも思います。

The Good Shepherd (2006) 70点
ロバート・デニーロ監督、マッド・デイモン主演作品。日本ではまだ公開時期未定みたいですが、そのうち公開されるんじゃないでしょうか。内容としては、ある男の大学生からCIAの要職につくまでの物語。興味深い話であるものの、ストーリーの構成があまりよくないです。特に最初の辺りが非常に分かりづらい。一つ一つの話は結構おもしろいのですが。。惜しいです。

不都合な真実@映画生活

アル・ゴアによる地球温暖化に対するプレゼンテーション映画。この映画だけを見ると事態は非常に深刻であり、すぐさまCO2削減のための活動をしないといけない、という気にさせます。映画生活のレビューでも非常に満足度(評価)は高くなっています。

一方、こういった主張は一方向から見るのは危険と思いますので、ネットで検索すると田中宇氏による地球温暖化のエセ科学という記事が見つかりました。これによると、「不都合な真実」の根拠となっている国連の「気候変動に関する国際パネル(IPCC)」のレポートに政治的な恣意性が混じっているのではないか、と述べています。

例えば、映画中では6m海面が上昇するとしていますが、最新のIPCCの調査では38.5cmに減っています。他にも南極圏の氷は8%増えているにも関わらず、報告書の総論では温暖化と二酸化炭素の関係は「異論がない」とされています。もちろん作品中でもそういった部分には触れられていません。

個人的には、人類が地球に与えるインパクトはできるだけ小さくした方がよいと思うので、ハイブリッドカーや省エネ家電を選んだり、できるだけ自転車や歩くことを選択することには異論はありませんが、個人としてどこまで信じるかは慎重にした方がよいと思いました。

プリズン・ブレイク コレクターズ BOX1
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 10,290

観終わりましたー。「24」ばりの緊張感はあるのですが、アクションは刑務所内だけに地味さを隠せません。でも、ストーリーはよく出来てます。並行して「LOST」も観てるのですが、こちらの方がおもしろいと思います(途中までしか観てませんが)。

24 -TWENTY FOUR- シーズン5 DVDコレクターズ・ボックス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 25,200

梅田さんもちょうど観たところみたいですけど、僕もこつこつ観ていて、本日24時間経過。僕はシーズン4(の最後の方)が一番おもしろかったんですが、シーズン5は最初から最後までおもしろいですね。ほんとよくできてて、かなり爽快感があってよかったです。おかげでまた着信音がCTUのになりました(笑)。

24 -TWENTY FOUR- シーズン3 DVDコレクターズ・ボックス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 19,360
通常24時間以内に発送

1,2はアメリカで観て、3もDVDを買ったのですが、日本ではリージョンコードの問題で観られなかったので放置されてました。改めて買うことで、いまさらですが、ようやく観られました。

さて、やっぱりストーリーがよくできてるなぁと思います。毎時間の59分にクライマックスを持っていくので、次が気になってしょうがない。24時間で終わると分かっているのでなおさらですが、今回もきれいに収まったなぁという感じでした。人によってはラストは気持ち悪いと思いますけど。

メイキングで、複数のシナリオライターが頭を絞っていることが分かりますが、日本のドラマも大御所に頼るのではなくこういうタイプのドラマがあってもいいんじゃないかなと思います(必ずしもこっちの方がいいというわけではないですが)。

THE3名様
ポニーキャニオン
¥ 2,298
通常24時間以内に発送

なんとなく観る前からおもしろいんだろうなぁと思っていたんですが、予想通りつぼにはまりました。ファミレスで3人のフリーター(佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史)がだらだらとトークするだけなんですが、ほんとくだらなくておもしろい。売れてるのも分かりますねー。よかったらレンタル屋さんで手にとって見てください。

キング・コング
キング・コング

★★★☆[70点](0-100点)

「キング・コング」と言えば、エンパイアステートビルに登って飛行機と戦うシーンくらいしか知らなかったので、ドクロ島に探検するアドベンチャーものだとはまったく知りませんでした。

ピーター・ジャクソンの「ロード・オブ・ザ・リング」はストーリーが難解でまいりましたが、こちらはシンプルによくできたストーリーでおもしろいです。そして、SFXは相変わらず。キング・コングが暴れまわっているシーンはものすごい密度が濃くて、まだまだCGの可能性を感じさせるものでした。

主演男優が、ブラック・ジャックなのはうれしかったです。「スクール・オブ・ロック」での狂信的な演技が印象的でしたが、今回も独特の存在感を醸し出しています。すばらしい俳優です。

少々長いのが難点ですが、映画としては完成度は非常に高いと思いました。

Posted by shintaro on 2005/12/26 with 映画生活

ALWAYS 三丁目の夕日
ALWAYS 三丁目の夕日

★★★★☆[90点](0-100点)

少々ベタではありますが、オーバーリアクションでお約束に笑えるし、純朴でがんばっている人たちの純情さに泣けるし、とにかく脚本がよくできています。

戦争後10数年後の昭和が舞台ですが、体験もしてないはずなのに、最初のシーンだけで、ノスタルジックに引き込まれてしまって、こういうところにCGを使う発想を誰もしなかったのが不思議なくらいです。

俳優陣もすばらしくて、吉岡秀隆、堤真一などなどベテランがよかったのは想定内として、堀北真希がかなりうまかったのが印象的でした。ちょっと注目しておく必要があるように思います。

どこをとってもバランスも取れているし、日本人にしか撮れない素晴らしい作品だと思います。見て損はない傑作です。

Posted by shintaro on 2005/12/26 with 映画生活

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