2009年1月アーカイブ

アラビアのロレンスアラビアのロレンス (1962)

【監督】デヴィッド・リーン
【出演】ピーター・オトゥール / アレック・ギネス / オマー・シャリフ / アンソニー・クイン / ジャック・ホーキンス / アーサー・ケネディ / クロード・レインズ / ホセ・ファーラー / アンソニー・クエイル / ドナルド・ウォルフィット / マイケル・レイ


★★★☆ [70点]「どうしようもない感が伝わってきます」

新宿テアトルタイムズスクウェアにてリバイバル上映中。かなり前にビデオで観た時は最初の方で飽きてしまって、やたら長い映画だなという印象のみ。

よくよく観てみると、確かに今となっては前半はかなり冗長だと思いましたが、後半は、登りつめて持ち上げられた人間の苦悩が伝わってきて、奥深い作品だと思いました。また、戦争ものなのですが、白人にしてもアラブ人にしてもとにかく野蛮で、本当にどうしようもない感がうまく描かれています。

映像についても、とにかく雄大。これすべてロケと考えるととてつもなく製作費かかったんでしょうね。どれも構図が完璧で、砂漠での肌感覚が伝わってきます。暑い上に、周りは砂漠で逃げ場はなく、野蛮な人たちに囲まれて、口八丁手八丁で時には人を殺しながらも切り抜けなければならないという。。

とはいえ、現代から観るとやはり長いです。207分とか、ほんと腰も痛くなるし、音楽だけのオープニングとか勘弁して欲しいところです。ただ、これほど大画面に適した映画もないので、映画館で観られる間に観に行くのはいいと思います。2月13日金曜まで


Posted by suadd on 2009/01/29 with 映画生活

僕はポイントとかで得するのを「見逃す」のは嫌なのですが、会員カード類は原則的に作らないようにして、クレジットカードとか電子マネーは厳選したものをオートマチックに溜めるようにしてますが、このご時世移り変わりが激しいので、定期的に見直すようにしてます。

それで、今回見つけたのがこのK-Powerカードというクレジットカードです。これはUFJカードが出していて普通にVISA/Masterが使えるのですが、すごく不思議な還元方式になっています。概要としては、

  • クレジットカードの利用によってポイントが溜まる
  • 10万円固定のリボ払い「楽ペイ」を指定しておくとポイントが2倍溜まる(ちなみに、毎回店頭でリボ払いでと言わなくても自動でリボ払いになるが10万円以上にならなければ金利なしというシステムです)
  • ケータイ電話の料金からポイント数によって10%〜50%が「キャッシュバック」される

となります。やや複雑なので「K-Powerカード最高還元率6.67%の秘密」辺りをご覧になって欲しいのですが、僕の場合で言うと、ケータイ電話代が確実に1万5000円以上(ドコモ、iPhone、イーモバイル)になり、このカードの利用合計を月10万円以下で抑えると、2.67%〜6.67%の還元率となります。

これは他のカードでは考えられない還元率ですが、さらにいいのはポイントで還元されるのではく、キャッシュバックであるという点で、端数など気にしなくていいのが素晴らしい。

唯一気をつけなければいけないのは、10万円以上だとリボ払いになってしまって全然お得でなくなってしまう点ですが、僕の場合、固定で落ちるもの+本などライトな買物+Edyチャージで10万円行くことはないので、明細でチェックすればよいという使い方にしてます。万が一、超えてしまった場合は、一括返済の電話をすればよいようです。

このカードは超お得だと思いますよ!

K-Powerカード-UFJカード


闇金融を営むウシジマを中心に様々な人間模様を描いた漫画。全体的に淡々とコミカルに、人がどうやって落ちていくかをじっくり描いていて、それが逆にリアルで暗い気持ちにさせられるという構造。

僕はインターネットという大好きな分野があり、その分野でそれなりに知識をつけて、楽しく仕事をしているので、日々自分は非常に幸せだと思ってます。しかし、もしそういったものがなかったらと想像すると、人生に楽しみを見いだせず、ギャンブルなどで一線を越えて落ちて行くのは可能性としてありえると思っていて、この作品の中の主人公たちのどうしようもない心情を考えると胸が苦しくなります。

確かにそれは、精神的な弱さもあると思いますが、それだけではない人生に対する意義の見いだし方への方法論が確立されていない問題は歴然としてあると考えます。

この数十年間、いわゆるサラリーマンという万人が受け入れられる人生観がありましたが、高度成長期が終わりバブルが崩壊して以後、そういった時代は終了していて、自らが自らの人生の意義を見つけなければいけない時代に突入しています。

しかし、現在それを見いだすための教育や方法論は確立されておらず、多くの人が「自分探し」と言われる意義付けに対して、自ら到達しなければならないという厳しいことになっています。

モデルケースがない以上、一つの方法論はないと思いますが、もっと明確に自分の好きなことをとにかくやってみること、そしてその「損切り」の見極め方を示唆するようような仕組みがあってもいいのではないかというのが自分の考えです。

話は逸れましたが、もちろんこの作品はダメダメな主人公たちをモデルにしているわけですが、こういったドロドロとした可能性があることを直視してこれからの世の中は成り立っていく必要があるのではないかと思います。


宗教学者の著者が日本の新宗教を10取り上げ、創始者の生い立ちから誕生、その宗教の特徴、なぜ信者を獲得していったのか、現在の状態までを詳細に解説した本。正直、各新宗教は名前は聞いても、内容まではほとんど知らなかったので、非常に勉強になりました。特に創価学会の特徴、二代目戸田氏から三代目池田氏への移り変わりとその違い、公明党と創価学会の関係、日蓮正宗との関係、創価大学とそのエリート養成システムについて知ることができたのがよかったです。

それからもう一つ重要なことが、本書でなぜ日本人が自らを無宗教と思うのかについて「明治に入って、宗教という概念が欧米から導入され、神道と仏教とが二つの宗教に分離されたにもかかわらず、日本人は、片方の宗教を選択できなかったため」としており、さらに「近代の日本社会において、新宗教ということが問題にされるようになるのも、無宗教という意識が広まったことと関係している。国民の多くは、自分は特定の宗教を信仰していないと考え、特定の宗教に入信して、活動している人間を特別視するようになった」としています。

僕も無宗教だと考えていましたが、最近肉親を立て続けに失い感じるのは、やはり最後は葬式をして、お坊さんにお経をあげてもらうことを必要とするし(そうしないとしたらとてつもなく失礼な話だと思う)、一方で初詣もすれば、すべてのものに対して小さな神、いわゆる八百万の神というのも存在するように感じるということ。つまりは、仏教と神道を「信じている」と感じています。

恐らくほとんどの日本人が無宗教といっても、それではあなたは肉親が亡くなっても火葬だけで骨は捨てて済ませられ、神社で神頼みで賽銭を投げ入れたことがないのかと問われればそれはちょっと、となるのではないでしょうか。

無自覚なのは、二つの宗教がミックスされていて選べないからというのはかなり納得感がありました。仏教と神道というのはいずれも多神教ですし、どちらも信じるということはありだと思います。だから、宗教と問われれば、自分は無宗教ですなどと言わず仏教と神道です、と言えばいいのではないでしょうか。
※そもそも宗教を問うことがそもそも一神教的な思考であることは否定できませんが。確かにそういう意味での宗教と言われると違和感があるのも確かです。

そう考えるとまさに、新宗教を特別視するのもまさに自分が信じているものへ無自覚だからだと思います。よく考えたら、欧米人だって、キリスト教やイスラム教を信じているわけですから、とある日本人が新宗教に入信するのも不思議なことではないのかもしれません。

しかし、一方でこの本にあるような生々しい内部の出来事を考えると、新しい宗教だからこそ慎重に選んだ方がいいのではないかなと思います。僕は仏教と神道で十分ですが(苦笑)。自分のルーツを考える契機にもなりますし、オススメです。


普段、日本人が見聞きするアメリカとは別のアメリカをニヒルな視点で紹介するエッセー。タイトルのように、ニューヨークの場所を知らない、中絶絶対反対、ゲイに反対しながらゲイの政治家、選挙におけるひどいネガティブキャンペーン、イラクの傭兵アウトソース会社、CIAの拷問、崩壊している医療制度、FOXのひどい世論操作などなど、目を覆いたくなるばかり。

それでも、著者は「希望がないわけではない」と言います。なぜかは読んでのお楽しみということで。後、著者は映画評論家なので、いろいろな映画が紹介されていて、観てみようかなと思ったものを抜粋してます。

・グアンタナモへの道
パキスタン系イギリス人がアルカイダのゲリラと疑われ、キューバにあるグアンタナモ基地で2年間拷問された事件を、彼ら自身のインタビューと再現フィルムで描いたイギリス映画
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
・ウォルマート/激安の代償
ウォルマートの元従業員や管理職たちへのインタビューを元に低価格の実体を暴いたドキュメンタリー
シッコ

ウノウからのお知らせ: 「映画生活」の事業譲渡につきまして

基本合意書は交わしていたのですが、本日正式な契約書を締結しましたので、ようやく決定事項として考えられるようになりました。

映画生活」は1999年、僕が大学生のときに映画好きが高じて個人サイトとして始めました。はじめはいろいろなところに点在していた試写会募集の情報を集めたサイトおよびメルマガとして。しばらくして、作品単位でレビューを投稿できるクチコミサイトに。

当時は映画クチコミサイト自体ほとんどなかったから映画生活はどんどんページビューを伸ばしていきました。僕はフリーでいろいろなサイトを作るのを受託しながらも、趣味で映画生活を続けていました。今みたいにAdSenseのような仕組みもなかったから、ほとんど収入もありませんでした。

そんな中、2003年にDVDの大手卸会社さんとお会いする機会があり、「DVD生活」というサイトを作ってDVD販売を開始することになり、このタイミングで映画生活を会社のものにして、事業化しました。DVD市場は急速に伸びていて、販売額もいい時では月商1,000万になりました。

その間、アメリカに1年間住んだりしながら、帰国して、ウノウを株式会社にして、「フォト蔵」など他メディアも作りながらも、本格的に映画生活自体の事業化にも取り組みました。

映画館のスケジュール情報を拡充し、映画Wiki機能を作り、ケータイサイトもできました。僕のプログラミング能力は本当にひどくて、中身はぐちゃぐちゃだったのですが、ウノウの優秀なエンジニアによって、映画生活は作り替えられ、見た目もきれいなサイトになりました。映画業界でも長く続けられている老舗サイトとして認識してもらって、少しづつ映画の広告も入るようになりました。

しかし、そうはいってもあくまでクチコミサイトとしての限界がありました。そんな中でぴあさんとお話を進め、双方の強みを生かして、日本最高の映画サイトを作るべくサイト統合をするのがよいだろうという判断をしました。

譲渡ということになるので、僕としてはもちろん寂しさもあります。しかし、この統合により、映画生活がもっとよいサイトになり、映画ファンにもっとよい体験をしてもらえるのではかいかと思ってワクワクしています。

今後もウノウは開発面で協力していきますので、僕も微力ながら今までの経験を生かして、素晴らしい映画サイトを作っていきたいと思います。きっとそれがみんなにとってよいことであり、日本の映画産業の発展に少しでも寄与できると信じています。

迷惑な進化--病気の遺伝子はどこから来たのか
シャロン モアレム
日本放送出版協会
¥ 1,890


進化医学研究の博士である著者が糖尿病やアルツハイマー病、ソラマメ中毒など分かりやすい例を使いながら、なぜ進化の過程でそういった迷惑な遺伝子が受け継がれているのかを中心に最新の進化医学の本。

分かりやすい文章で書かれていながら、研究に裏付けされた斬新な説が語られており、非常におもしろいです。例えば、寒冷期を行きのびるため体内の糖度をあげるための性質が今となっては糖尿病のもとになっているとか、患者の血を抜く瀉血(しゃけつ)は迷信ではなくそれなりの効果があるから行われてきたとか。確定していることだけではなく、人類がなぜ毛がなく、二本足歩行で、皮下脂肪があるのかについて、実は人類は昔水の中および水辺に棲んでいたという水生類人猿説などまだ説の域をでない物も積極的に紹介してあり、最新の進化医学をかいま見ることができます。

<抜粋>
・あなたの祖先がノルウェーのイヌイットの漁師など、ひじょうに寒冷な地域に住んでいた人だったなら(中略)寒さで手や足の毛細血管が閉じはじめて、しばらくすると、あなたの体は短時間だけ欠陥を開いて暖かい血液を手足に送りこみ、ふたたび欠陥を引き締める。(中略)イヌイットの漁師は、零度以下になっている手の表面温度をほんの数分で10度にまで高めることができる。
・(アメリカアマガエルは)冬のあいだずっと体を完全に凍らせて、仮死状態になっている。だが、冬眠をする哺乳類が厚い皮下脂肪で体温と栄養を保ちながら深い眠りにつくのとちがい、このカエルは完全に冷えきっている。
・ALDH2-2変異型はなぜアジア人に多くて、ヨーロッパ人には皆無なのだろうか。その答えは飲料水にある。人類が町や都市に集まって住むようになると、飲むための水と汚れを流すための水の問題が発生する。(中略)それぞれの文明はそれぞれの解決策に行き着いた。ヨーロッパでは発酵を利用した。(中略)一方、地球の別の場所では涌かした水で茶を飲むという方法がとられた。煮沸消毒だ。ヨーロッパではアルコールを解毒する遺伝子をもっていなければおそろしく不利だったがアジアではそうでもなかったため、アジアのALDH2-2保有者は生き延びて子孫を増やしたというわけだ。
・成人の体内に棲みつく「よそ者」微生物の細胞は、哺乳類としての人間を形作っている細胞の10倍も多いのだ。よそ者を全部かき集めると100種を超え、重さにして1キロ半、数にして10兆から100兆個となる。
・胃潰瘍の原因のひとつは感染症だというのはいまなら常識だが、10年前までの科学界ではだれも信じていなかった。現在の僕たちが疑ってもいない症状の原因が、じつは感染症だったと近い将来に見出されることは大いにありうる。(中略)トキソプラズマが統合失調症を引き起こすという説を裏付けるような実験結果が出てきた。トキソプラズマに感染したマウスに統合失調症の治療薬をあたえると、マウスの行動に変化が見られるというのだ。※注:トキソプラズマは世界人口のおよそ半数が感染しているという説がある

越境者 松田優作
松田 美智子
新潮社
¥ 1,680


松田優作の最初の妻から見た松田優作伝。したがって、一方的な見方ではあるとは思います。しかし、松田優作について、その人となりを浮き彫りにしていて、非常に興味深く、おもしろかったです。また当時の芸能界や昭和な雰囲気も伝わってきて、すごくよかったです。

松田優作 - Wikipedia

阿佐田哲也の麻雀秘伝帳
阿佐田 哲也
青春出版社
¥ 1,470


麻雀放浪記」などの阿佐田哲也著。積み込みの仕方、思った通りの数を出すサイコロの振り方、すり替え、コンビ技、握り込み、死角の使い方など、あらゆる麻雀の裏技を詳細に解説してあります。

先日、ふらりと麻雀をやりたくなったので、10人くらい土曜の昼間に雀荘に集まってやったのですが、やっぱり楽しいわけです(まぁ勝ったというのもあると思いますけど、、)。でも、そんな素人からすると、ここまでの技をよく思いつくなぁというのが本音。麻雀独特の配牌やドラの決まり方などから逆算して積み込む技など完全に芸術の域に達しています。

ギャンブラーというと、なんとかして楽して儲けようとしているチンピラという感じですが、麻雀のプロ(阿佐田哲也的には玄人(ばいにん))は、毎日何時間もトレーニングをしたり、嫌われないように努めて明るくしたりしていて、その情熱は尋常ではありません。

僕は世界のどこに行ってもカジノがあれば必ず行くのですが、確かにあのサイクルの速い、ひりひりとする非日常的な感覚は非常におもしろいと思ってます。もちろんビジネスでもそういったシーンはあって、ビジネスの方がうまくいった時の喜びは圧倒的に大きいと思います。それは金銭的な大きさもありますが、人に役に立っているというのが大きいのではないでしょうか。でも、その頻度は非常に少ない。ギャンブルは、数秒から数分で浮き沈みを経験できるのが特徴だと思います。

とはいえ、あくまで遊び。日本ではパチンコを年に数回やるくらいで、競馬も宝くじもやらないですけどね。でも、こういう賭け事に全身全霊で挑む話は非常におもしろいです。麻雀好きにはたまらない本です。

<抜粋>
・全部裏返しにしておいて、模牌だけで積む。"ロッケン"といって、小指と親指の間に六枚の牌をはさむ。六枚という数がどの積み込みにも重要な数なのである。いちいち数えているようではおそくなるから、すっと六枚はさめるように、指にその感覚を教えこまなければならない。すると、不自然な手の動きをずいぶんとなくすことができるのである。こうして数時間、汗を流す。このトレーニングは玄人ならば1日も欠かせない。この点に関してはみな勤勉である。
・素人はどうか。ふだんは、ふとっ腹のように見える人でも、賭という状況のなかでは、陰険になり、こまかく文句をいいはじめる。さらに喜怒哀楽をはっきり表情に出す。極度の緊張感が、自分をかくせなくなる。


JALの内情をモデルにしたドキュメンタリータッチの小説。組合で首相フライトのストップも辞さぬ形で交渉した元委員長恩地を主人公に、その後、中東やアフリカをたらい回しにされるアフリカ編、御巣鷹山へのジャンボジェット墜落事件を中心とした御巣鷹山編、その事件により国から会長が送り込まれ恩地も会長室付け部長となる会長室編で構成されている。

組合員差別、キックバックなどによる汚職、豪遊、愛人などなどの腐敗っぷりがすごくて、目も当てられない感じ。これが事実なら本当に酷い。しかし、いろいろと異論反論もあるようなので鵜呑みにはしない方がいいかもしれません。それぞれのモデルについては、Wikipediaに詳しく書いてありますが、中曽根、金丸など大物政治家も出てきます。

小説としては、非常におもしろくて、一気に読んでしまいました。が、作者も言うように事実と創作を織り交ぜる「小説的技法」については、疑問はかなりあります。ほとんどの人物にモデルがいるようで、極悪人のように書かれてしまっている人物についてはかわいそうだなと思います。一方で、主人公たちは清貧な善人として描かれていますが、例えば、組合交渉でごり押しを繰り返すシーンなどは個人的には本当に正しいのだろうかとも思いました。

基本的に山崎豊子作品は、善悪がかなりはっきりしており、善人はすべて善人、悪人はとことん極悪人というように描かれています。これがすべて創作ならば構わないとも思いますが、個人的には、人は清濁併せ持っていると思っているので、実在の人物を極悪人に仕立てられているのを見るとかわいそうだなと思ってしまいます。

とはいえ、航空業界って(誇張があるにせよ)こういうところだったんだなというのも分かり、目から鱗な感じでした。また高度成長期の大企業の内幕という意味では、読売新聞の正力氏を描いた「巨怪伝 正力松太郎と影武者たちの一世紀」、その後の渡辺氏を描いた「渡邊恒雄 メディアと権力」なども合わせると、どの会社でも権力闘争に明け暮れている人々がいるのだなと思い、大企業って怖いなと思いました。合わせて読むとおもしろいかもしれません。





15巻にも及んだ「ローマ人の物語」が完結してしまって、残念に思っていたところその後の地中海世界を描いた作品が登場。ローマ滅亡後から近代までというのに非常に興味があったので、待ってましたという感じでした。

上巻はとにかくアフリカのイスラム教徒サラセン人にやられっぱなしになります。地中海の制海権がなくなり、首長公認の海賊行為が横行し、沿岸地域は壊滅的な打撃を受けることになります。街は襲撃を受け、金銭はもちろん、無差別に殺され、成人男子は奴隷として連れ去られる。完全に無法状態、暗黒時代です。

そんな中で勃興する海洋都市国家アマルフィ、ピサ、ジェノヴァ、ヴェネチアなど。そして、十字軍と奴隷解放運動。下巻ではもう少し巻き返すのかな、というところで終わり。下巻が楽しみです。

なお、特に「ローマ人の物語」を読んでなくても問題ないと思います。

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

昨年は公私にいろいろなことがあって落ち着かない年でした。
実は、今もあまり落ち着きませんが。。
しばらくは、いけるところまでノンストップでやっていきたいと思います。

そして、落ち着いたら(少し休んで)じっくりやることを
やっていくつもりです。

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