ローマ人の物語 (15)

ローマ人の物語 (15)
塩野 七生
新潮社
¥ 3,150

塩野七生が15年間に渡って書き綴ってきた「ローマ人の物語」がついに完結。あれだけ最強の国家であったローマがついに滅亡します。それだけで十分に感慨深いです。この物語には、いろいろな気づきがあり、非常に勉強になりました。

特にローマ初期の哲学が日本人の多神教に非常に近いのはとてもおもしろいなと思いました。その力強さは現代でも十分に通用する、というよりも現代こそ合理的で多様な社会をまとめあげたローマ的哲学が必要とされているのではないかと思いました。

ローマ滅亡の遠因となったキリスト教ですが、それを否定したニーチェがまたローマ哲学に通じることもローマ人の力強さの先進性を示していると思いました。

僕が一つ思ったことは、ビジネスは芸術の一種であって世の中に豊かさ(物質的または心的な)を与えますが、政治はもっと大きな枠組みで人間を規定する、ということです。政治に関わるということは、実は非常に責任が重く、国家や民族や人類の将来がかかっています。僕は正直言って、自分が何ができるか分かりませんが、来るべき時がくれば政治的な何かに関わっていきたいと思いました(※これは政治家になるとかそういう小さな枠組みではありません)。

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