2008年3月アーカイブ

奇跡のシンフォニー (2007)

【監督】カーステン・シェリダン
【出演】フレディ・ハイモア / ケリー・ラッセル / ジョナサン・リス=マイヤーズ / テレンス・ハワード / ロビン・ウィリアムズ / ウィリアム・サドラー

★★★ [60点]「シンフォニーは素晴らしいが、、」

日本では6月公開みたいで、飛行機で観ました。親のいない子供が実は天才ミュージシャンで、徐々にその才能を開花させていく、一方で、ミュージシャンの両親(別れている)もそれぞれの思惑で。。という内容。

基本的に音楽が素晴らしく単純に感動できるのですが、ストーリーがあまりにも稚拙で突っ込みどころが満載です。両親の出会いとか子供がいきなりギターを引き始めるところとかとか。普通「満載」といっても、満載ではないですが、この作品の場合はリアルに満載。

しかし、かなり評価は高いようで、米iTunesのランキングでもトップになってました。確かに音楽シーンは素晴らしい、しかしもう少しなんとかして欲しいところです。


Posted by suadd on 2008/03/29 with 映画生活

News Corp.とNBCの動画共有サイト「Hulu」は日本では使えないわけですが、シリコンバレーで、ちょっと話題にのぼっていたので覗いてみました。

これは、映画「THE USUAL SUSPECTS」ですが、YouTubeみたいにまるごと1本貼付けられます。ところどころに30秒ほどのCMが挿入されていますが、かなりの高画質で普通に観られます。日本からのアクセスだと弾かれて何も見えないかも。

ラインナップは、映画はちょっと古めですがメジャー作が、テレビは、「Heroes」「24 Season 6」などかなり新しいものまで、そして、NBAなどのスポーツ番組もあり、すべて無料なのがすごいインパクト。すごい世の中になったものですねぇ。

なぜここまでテレビ業界が必死なのか? アメリカでは新聞社が軒並みレイオフに追い込まれるほど業績が悪化してしまい、テレビ業界はその轍を踏まないようにしようとしているみたいですね。結局のところ、尻に火が付いているかどうかが分かれ道なんでしょうねね。

TechCrunch Japanese Hulu、プライベート・ベータ開始—第一印象は良好

以前にもご紹介した共著本が発売されます。よろしければどーぞ。僕はと言えば、そんな記念すべき日にシリコンバレーに来ていまして、フライトまでに届かなかったのでまだ読めてないんですが。。。

シリコンバレーは、突き抜けるような晴天の中、やっぱり花粉がなくて、快適です(苦笑)。天気はやっぱり最高ですねぇ。本当だったら円高のメリットがあるはずなんですが、普通にアメリカの銀行に預けてあるお金を使うので。。。とはいえ、1ドル=100円というのは庶民には分かりやすいです。

P.S.入管ではグリーンカードを持っているのに米国に住んでいないことで、別室でさんざん絞られまして、次回ドキュメントなしで来たら剥奪して5年間は入れないぞと脅されました。怖い、怖い。

「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー
角川書店
¥ 1,680

正直言って、タイトルに惹かれなかったので、読んでいなかったのですが、相当な名著。個人より集団の方が正確な判断を下せるという事実が研究結果や事実から明らかにされています。通常の認識だと、優れた個人の方が正しい判断をできそうだし、それによって会社のCEOが膨大な報酬を得たりしているわけですが、実際はその真逆という衝撃。もちろんそのためには多様性などの条件があってすべてが適用とは言えないわけですが、それらは回避可能なものも多く、「予測市場」などの可能性には目を見張るものがあります。タイトルはいまいちですが、未来を考える上で重要な一冊だと思います。

シリコンバレーの著名人の名言を集めて、「ウェブ進化論」の梅田さんがコメントした本。一つ一つの言葉がポジティブで読んでいて力が湧いてきます。いい言葉がたくさんありますが、よかったものを一つだけ。

でも、グーグルが大成功したから「ゲームは終わり」だなんて、それは歴史を否定することだ(But to call the game over because Google has been such a success would be to deny history)ーーランディ・コミサー

Googleは巨大でできないことなど何もないように見えます。優秀な人材もどんどん流れているし、Googleのやっていることに比べたら自分たちがやっていることなんてちっぽけなものに思えたりもします。

特に日本の場合、インターネット企業は株価も低迷して、ベンチャー投資の市況も悪いですし、若者の間でもいろいろな事件以来「怪しい」という風潮もあり、新卒採用でも大企業が人気のようです。

が、まさにこういう誰も期待してないときほど、チャンスなんですよね。全然違うやり方が存在すると思うわけです。

ドリコム、楽天と資本業務提携--第三者割当で新株発行も:ニュース - CNET Japan

ドリコムは主力ビジネスのブログ事業に加えて、行動ターゲティング広告を新たなビジネスの柱とすべく開発を進めてきた。楽天とはこの新事業の実験を共同で行っており、今後は楽天グループのサービス上で事業化させる計画だ。海外展開も視野に入れているという。

行動ターゲティングを開発できる会社は結構あるだろうに、なぜ9億も出して、20%程度の持分法適用関連会社にしかならないドリコムに出資したのでしょうね。しかも、約6~7億円を借入金の返済に当てるそうですし。他に何か目的がありそうな、なさそうな。。

要するに (河出文庫 や 20-2)
山形 浩生
河出書房新社
¥ 798

雑誌「CUT」や「サイゾー」などに掲載された山形浩生のエッセーのまとめ本。10年ほど前の文章が多いのですが、今読んでも非常に斬新な考え方も多く、着眼点がすばらしいことが分かります。あとがきでは間違っていた、悲観すぎたなどの反省もあったりしますが、それでも掲載してしまっているのがいろいろな意味ですごい。普段のほほんとしていると嘘の情報で染まってしまうことが多いので、こういった鋭いつっこみの文章を読むと考える契機になってよいですね。公式サイトもどうぞ。

YAMAGATA Hiroo: The Official J-Page

米700MHz帯オークション、Cブロック落札者はVerizon、Googleは落札ゼロ - Engadget Japanese

入札総額195億9200万ドルにも達した米国の700MHz帯オークション、"Auction 73"の結果が公表されました。

2兆円近くのお金が政府に転がり込んでくるというのがすごいですね。それに対して、ドコモやauが払っている電波利用料は毎年数十億〜数百億に留まるらしい。それは儲かりますよね。なんだかよく分からないWiMAXの割当とかを見ていると日本でもオークションにした方がよいのではないかと思います。

ただ、放送業界全体で35億円ほどしか払ってないという事実に、すべてはかすんでしまうわけですが。。。

米マイクロソフトでエンジニアとして第一線で活躍していた中島さんの書いた本。マイクロソフトでの経験をふまえて、アップルとソニーの違いなどが鋭い視点で考察されています。しかし、なんといってもおもしろいのは、最後の章のマイクロソフト日本法人社長であった古川さんとの対談です。中島さんは、Life is beautifulというブログを書いていて、はしばしから凄さがにじみ出ていますが、この対談ではアスキーにアルバイトとして出入りし、CANDYという化物ソフトを開発し、マイクロソフトでビル・ゲイツとやりあう中島さんが生き生きと明らかになっています。個人的に素晴らしいなと思うのは、それだけの経験がありながら、UIEvolutionという会社を創業し鮮やかに売却し、MBAに通い、ブログという新しい場所で挑戦をし続けているところです。うーん、文句がつけようがない。。先日来日した際に食事をさせていただいたのですが、とても余裕があって、おもしろい引き出しをたくさん持っている素敵な方でした。デジタル分野で、今もっとも注目すべき人の一人だと思います。

P.S.題名はちょっと誤解が多いかなと思います。

最初の方は、あまり語られない感染症の歴史について、ダークすぎて暗い気持ちになります。最後の方は、新型インフルエンザについて。実は現状はいつ新型インフルエンザが蔓延してもおかしくないそうです。と言ってもあまり深刻さが伝わりませんが、例えば、1900年代初頭に流行したスペインかぜでは人口の2〜4%、4000万〜8000万人が死亡していて、国連やWTOでは新型インフルエンザでは、最大1億5000万人が死亡すると予想しています。かなり危機感を煽る数字です。しかし、こういう問題は難しいですね。本当のところどのくらいヤバい状況なのかが非常に分かりづらい。著者の言うように、とにかく最優先で対応が必要なのか、そうでもないのか。もちろん可能性があるなら全力で取り組むべきなのかもしれませんが。。もう少しいろいろ調べてみる必要がありそうです。

後、ヨーロッパの中世って本当に暗いですね。「ローマ人の物語」以後のヨーロッパについては、もっと探ってみたいなと思っています。

僕が渡米していたのは2004年の1年間でしたが、海部さんの書くアメリカ人から見た日本人感とか、日本人から見た欧米感とかシリコンバレー感はどんぴしゃな感じで、うんうんと頷きながらページをめくってました。悲観的でもなく楽観的でもない現実認識があると思います。

この本の特徴としては、日本が進むべき道を「ゆるやかな開国」として示しているところでしょうか。個人的には、あまりマクロに物事を考えないので、日本の特徴をふまえた上で、「ありえそうな」やり方で提示しているのが素晴らしいなと思いました。個人的には十分ありうるシナリオだと思います。意外と日本人賢いのです。

※海部さんは渡米時から親しくさせていただいています

ノーカントリー (2007)

【監督】ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン
【出演】トミー・リー・ジョーンズ / ハビエル・バルデム / ジョシュ・ブローリン / ウディ・ハレルソン / ケリー・マクドナルド / テス・ハーパー

★★★ [60点]「コーエン兄弟がアカデミー賞という奇跡」

あのコーエン兄弟がアカデミー賞撮ったということで、初日に観てきました。コーエン兄弟には「ミラーズ・クロッシング」「ファーゴ」のような緻密なサスペンス・ストーリーものと、「オー・ブラザー!」「レディ・キラーズ」のようにブラック・コメディなスタイルがあると思っていて、「ノーカントリー」は前者かなと思っていたら、かなり後者よりの物語でした。個人的には、「ミラーズ・クロッシング」が最高傑作だと思っているので、ちょっと残念。さらに、ブラック・コメディ系としても格別出来がよいとは思えない感じが。。これで、コーエン兄弟に初めて触れる日本人にはかなり厳しい印象を持つのではないでしょうか。日本人には「ファーゴ」「ミラーズ・クロッシング」の方がおもしろいと思います。

Posted by suadd on 2008/03/20 with 映画生活
世界の終焉へのいくつものシナリオ
ジョエル レヴィ
中央公論新社
¥ 1,995

タイトルの通り、世界の終焉へのシナリオをあげて解説した後、「可能性」「ダメージ」「危険度」について点数付けしてくれています。こんなにたくさんのシナリオがあるんだと愕然とすること間違いなし。正直言って、「小惑星の衝突」とか「超火山の噴火」とか人為的ではなく対応できないことも多いのですが、「核戦争」「地球温暖化」などまさに人類が引き起こしかねない(起こしている)ものもあり考えさせれます。

<抜粋>
・現在購入している食料品の価格は、世界全体でみた農業の「真の費用」を反映していない
・大地に降り注ぐ利用可能な太陽光はすべて、人間の土地利用分で浪費されることになる(中略)信じがたいことだが、最終的に太陽光が制約条件となるのだ
・1キログラムの牛肉の生産に少なくとも水15立方メートルが必要だが、穀物1キログラムならせいぜい3立方メートルで十分だ
・小惑星などの衝突で死ぬ確率は航空機事故で死ぬ確率とほぼ等しい
・最も新しい超火山の噴火は73500年前にさかのぼる。北スマトラにあるトバ山が噴火し、破壊的な影響をもたらした(中略)地表に届く太陽光の量は99パーセント減少し、世界中で光合成が機能停止した(中略)2万年にわたり地球上にはわずか数千人の人類しか存在しなかった

沈黙の艦隊 (1) (講談社漫画文庫)
かわぐち かいじ
講談社
¥ 777

原爆を積んだ原子力潜水艦が逃亡して、米国やロシアと対戦しつつ、全世界に対して次々と重要な宣言を行っていくかわぐちかいじのマンガ。この作品は、88年〜96年に連載されており、バブル崩壊、ベルリンの壁、ソ連解体などを迎えていますが、うまく対応しているように見え、現在読んでも骨太のストーリーが時代を超越して訴えかけてくるものがあります。ネタばれのために、内容を書けないのが残念ですが、単なる戦争モノに留まらない作品ですし、ストーリーも非常におもしろいので、是非読んでみてください。

P.S.ここ数日恐らく花粉症のためひどく体調が悪いです。目が痒くて見えづらいし、集中力も落ちてて最悪です。。

プレイステーションのSCEと久夛良木氏の歴史をまとめたドキュメンタリー本。それぞれ時代の状況とSCEおよび久夛良木氏のとった戦略が鮮明に描かれておりとにかくおもしろい。なぜどのようにSCEが成功したのか、SCEが成したことは何なのか、なぜPS3は迷走しているのか、がよく分かります。

個人的には、ここまでのロマンチストである久夛良木氏をソニーがうまく活用できなかったことが残念だなと思いました。ソニーも一人の人間にすべてをゆだねるわけにはいかない大企業になった、ということだと思うのですが。。

<抜粋>
・(プレイステーション発売する時にLSIを100万台仕入れたが、初回出荷台数は10万台と見られた)当時SCEのCFOであり、決裁を担当した徳中輝久は、あまりにも巨額な取引であったために「サインをする時に手が震えた」と話している。
・スーパーファミコンの末期には、ROMカートリッジの製造コストと、これら流通経路で必要とされる費用を合わせると、ゲーム1本あたり4000円近くにまでなっていた。
・ゲームといえば日本のお家芸と思われがちだが、それはすでに昔のことだ(中略)2003年から2006年まで、米国でのゲームソフトの年間販売本数トップ10(合計40本)の中で、日本メーカーの製品は11本。しかも、そのうち8本は任天堂のものだ。

ジャンパー (2007)

【監督】ダグ・リーマン
【出演】ヘイデン・クリステンセン / サミュエル・L・ジャクソン / ダイアン・レイン / ジェイミー・ベル / レイチェル・ビルソン / トム・ハルス / マイケル・ルーカー

★★ [40点]「うーむ」

「ボーン・アイデンティティ」のダグ・リーマン監督作品ということで、観たのですが、荒いストーリーがまずい。主人公のテレポートできる能力はいいのですが、いまいち特性がつかめないし、登場人物のキャラもよく分からないので、最後までよく分からない展開が続きます。映像はかっこいいですが、うーむ。

Posted by suadd on 2008/03/17 with 映画生活

エニグモの須田さん、田中さんとは投資先交流会などで何度かお会いしたことあるのですが、サービスは知っていてもどんな会社かよく知らなかったので、非常におもしろかったです。創業者の出会い、システム会社の逃亡、資金調達、うまくいかないサービス、そして、成功。ベンチャーの醍醐味がすべて詰め込まれていて、ドキドキしながら読みました。とても刺激になってよかったです。

須田さん、田中さん、献本ありがとうございます。これからも期待しております。

株式会社エニグモ

AOL、SNSのBeboを8億5000万ドルで買収:ニュース - CNET Japan

AOLがソーシャルネットワーキングサイト(SNS)のBeboを買収した。これは予想外の動きだった。買収価格は現金で8億5000万ドルである。

確かに予想外ではありますが、これは結構いい組み合わせな気がします。

AOLはダイヤルアップ接続プロバイダとしてはピーク時には3000万以上のユーザーを抱え圧倒的強さでしたが、例えばここ1年でも280万もの有料ユーザーを失っています。しかし、それでも2007年末で930万ユーザーを抱え13億ドルの売上があり、キャッシュフローは収穫期のため黒字と思われます。

一方、AOL.com自体も4大ポータルの一角として、未だに大量のユーザーを抱えているし、Mgnetとか結構新しいサービスを出したり、小規模な買収もしてポータルとしてがんばってる感じがあります。そういったネットワークに未だ伸び盛りの大手SNSを加えられることになります。またAOLメッセンジャーとの連携も相乗効果が高そうです。

Beboといえば、アメリカ第三位のSNSであり、オープンソーシャルに参加しながら、Facebook互換のPlatformを採用したことで話題を呼びましたが、Beboが力を持つことで、またおもしろいことになってきましたね。

少し前に共著でネット業界本を書いてるという話を書きましたが、その本が3月28日にいよいよ発売されます。僕のパートは、海外事例がメインで、ソーシャルグラフとかオープンソーシャルとか比較的新しい部分を追っている感じです。よければ是非ポチっとしてください。

リストラを専門的に行う会社の社員を主人公にした小説。実際のところはそんな会社はないという話ですが、あってもおかしくないと思わせるほどディティールがよくできてます。文章もスマートでかつ軽くない感じだし、リストラという人生の一大事に直面した人々の人物模様がひどく重くリアルで、すばらしいと思います。個人的には、大企業を経験したことがないので、どういう感覚で働いているのかというのが斬新に感じられたのがよかったです。

ずっと映画サイトを運営しながらも業界の中身や歴史についてはそんなに知らなかったので、非常に勉強になりました。この本を読むとなぜ東宝が圧倒的に強いのかよく分かります。業界の人でなくても、読み物としても非常におもしろいと思います。少し数字的裏付けに乏しいのではないかと思う部分もありますが、実際のところは映画業界にいる方にいろいろ意見を聞いてみたいところです。

美大生の青春群像マンガ。ポップなノリと異彩を放つキャラクターがよい感じ。全体的に懐かしくて、甘酸っぱい感じがします。読みづらい部分もありますが、基本的におもしろいです。「ツルモク独身寮」を女性マンガ誌で連載したらといった雰囲気です。

タイトルはかなり過激ですが、言っていることは真っ当でした。いわゆる「上司」向けの本ですが、「育てるな」というより「自分で育つようにする」ためにいろいろな考え方や手法を説いています。しかし、どれも非常に難易度は高くむしろ上司に厳しい本です。とても勉強になりました。

・「戦力外」をトレードに出してこと上司
・優秀な上司ほど「作業ボリューム」の把握がうまい
・飲むなら奢れ、割り勘なら飲むな
・辞任を示唆した者の給料を上げるのは絶対に避けるべき
・退職者から情報を取り、それを明日の経営に生かすべき
・期限は指示するのではなく、言わせる
・「ランチミーティング」の勧め

アップルiPhone SDK発表! ポイントのおさらい : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)

作ったアプリはアップル直営のネットショップ「App Store」通してしか売れないんですけど…。でも売り上げの70%は貰えるそうなので一歩前進です。あ、でも、ポルノ、犯罪系、バンド食いのアプリはダメダメですよ!

iPhone SDKが発表されましたね。これでiPhone向けアプリが開発できるようになるわけですが、意外にもアプリは「App Store」というところ(のみ)でダウンロードする形になるみたいです。しかも、Appleが課金までしてくれて、70%がデベロッパーの取り分という条件。これが安いか高いのかは保留にしますが、iモードみたいなゲートウェイ戦略を取ってくるというのは意外でした。審査も、Appleがするんでしょうね。

シェアウェア作者さんなんかがアプリを作ってメガヒットを飛ばして、iPhone長者が生まれるかもしれないですね。

アメリカン・ギャングスター (2007)

【監督】リドリー・スコット
【出演】デンゼル・ワシントン / ラッセル・クロウ / キューバ・グッディング・Jr / キウェテル・イジョフォー / カーラ・グギーノ / ジョシュ・ブローリン

★★★★ [80点]「黒人マフィアという異色作」

NYハーレムを舞台に、黒人マフィアが麻薬売買のし上がっていく主人公を中心に、イタリア系マフィアや警官との抗争を描いた映画作品。実話を元にしていることもあって、ディティールがやたらにリアル。リドリー・スコットの重厚な演出と、デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという渋めの俳優陣がいい感じでマッチしてます。個人的に「ゴッドファーザー」「スカーフェイス」「インファナル・アフェア」とかのマフィアものは大好きなので、かなりはまりました。おもしろかったです。

Posted by suadd on 2008/03/06 with 映画生活

鳥井氏は、アイデアを企業に売り込む一種の発明家として有名な方だそうで、その発想法などが書かれています。書かれていることはシンプルなんですが、なかなか実行することは難しいなぁという印象。人脈とかが相当あって、体力が必要。人脈はともかく、僕は体が弱いので、なかなか難しそうですが、インターネットという分野に限って同じような仕事をしているのかもしれないなと思ったりもしました。

九段ではたらく社長のここだけの話: 検索目安箱とは

効果はてきめんで改良すると検索数がぐんぐん増える。一方で「検索結果について意見をください」と書いているのに、検索対象について、熱心に投稿してくれるユーザーが大変多いことに心を打たれる今日この頃。

モバイル検索エンジンの「エフルート」に検索目安箱なる検索結果への意見を募って検索結果を改良しており、しかも効果てきめんとのことです。このアプローチは、英語圏だとMahaloWikia Searchなどのベンチャーで積極的にチャレンジされていますが、モバイル検索の方が実は有効に働くのかもしれません。両サイトのように、もう少し押し進めて直接編集できるようにしたらおもしろいかもと思いました(承認プロセスがあってもいいと思いますが)。

世界の社会起業家をインタビューしてまとめた本。それぞれの活動がどのくらい必要性があるのかについては詳しいつっこみがないのですが、フリーなスタイルは純粋にすばらしいなと思いますし、結構すごい予算規模のNPOもあって、大変興味深いです。社会起業家を目指す方には必読だと思います。

リスク〈上〉—神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)
ピーター バーンスタイン
日本経済新聞社
¥ 750
リスク〈下〉—神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)
ピーター バーンスタイン
日本経済新聞社
¥ 750

昔は神がすべての事象を作っておりリスクはあるものでしかないと考えられていましたが、現在はそう考えている人はあまりいません。この本では、パスカル、フェルマ、ベルヌーイ、フォン・ノイマン、ショールズなどの著名人の人生と業績を描きながら、「あるもの」が確率や選択の問題に変わっていく様を見事に描き出しています。著者のあまりにも深い知識と洞察に圧倒されること間違いなしです。正直、あまりにも壮大なので周辺知識も膨大に必要になり、すべての内容を理解するのは相当に困難であると思いますが、それでも読んで損はない名著だと思います。

P.S.いろいろなお言葉いただきありがとうございました。非常に励みになりました。徐々に復帰していきます。病院などでたくさんの本を読んだのでまずはレビューから。

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