渡邊恒雄 メディアと権力

渡邊恒雄=ナベツネといえば巨人のオーナーとして、やたらに君臨している印象しかなかったのですが、「巨怪伝―正力松太郎と影武者たちの一世紀」を読んだ後ではどう考えても読売は正力家のものなわけで、どういった経緯で絶対的頂点まで上り詰めたのか知りたくて、この本に手を出しました。

正力氏も凄まじかったですが、ナベツネもすごいです。単なる一新聞記者の時代から自民党有力議員に取り入り、中曽根氏や野中氏なんかはほとんど子分扱いですよ。新聞記者って、ここまでの権力を持てるものなんだと初めて知りました。というか、今でもこういったことが日常茶飯事に行なわれてるのでしょうか。政治ってすごく怖いですね。

とにかくナベツネは社内ではひたすら派閥争いをして、敵は構わず完全排除して派閥を形成。社外では政治家に取り入りスクープを連発して社内地位も固める。気に入らない記者には特オチさせて服従を誓わせる。一方で、手打ちで出されたアメリカでは3年半悶々と過ごし、大量の薬を服用していたと言う。しかし最終的には読売新聞社長まで上り詰めた。

あまりのマキャベリズムぶりが本当に怖いです。でも、非常におもしろかったです。こんな世界があるんだなぁと。副題にある通りメディアもしくは権力について知りたい人は必読だと思います。

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コメント(1)

俺もハードカバーで読みました。ナベツネが嫌いという人がいるけど、彼の何を判って言っているのかわからなくて…でも俺もこの本読んで、奴の事よくわかりました。本人のコメントが無い本なので、全部を受け入れてしまうのはよくないと思うけど、人を道具として、まるで自分の手中に収めたかのような振る舞いは気にくわないね。新聞ってとにかく読んでいる人が多いから政治家が見方につけたい“権力”だったんでしょう。逆手に取ったナベツネ、その力に頼ってきた政治家。あーひどい。奴、未だに主筆だもんな…黒でも主筆が白って言ったら総意で白になっちゃうんだから…何で、新聞社ってこんな体質なんだろうね。うちの系列も同じか(笑)

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