崖の上のポニョ

崖の上のポニョ (2008)

【監督】宮崎駿

★★★ [60点]「5歳の視点から観た世界」

宮崎駿の自由奔放なイマジネーションは健在。ストーリー、アニメーション、音楽すべてにおいてクオリティが高く、よくできたファンタジーです。特に5歳の少年の描写がリアルで、ディティールも素晴らしくよくできてると思います。

しかし、少年や少女(金魚だが)の無垢な愛情を絶対視するようなストーリー展開、および、現実とファンタジーが混在しているのはともかく大人までもが浸ってしまっている世界観には、あまり同意できません。それならば、「ととろ」や「千と千尋」のように明確に分かれている方がよかった、と個人的には思います。

とはいえ、実際のところ子供自身からすると、世の中には不思議なことだらけで、大人がそれに同意しているかどうかは、関係のないことであるのも確かであり、そういった意味では、これはまさに5歳の視点から見た「ありうる世界」の一つを心地よく描いた夢の世界だという見方もできます。また、ある意味、大御所でありながら、従来の宮崎映画の形を壊すこと自体が凄いようにも思えます。

後は、個人の趣味趣向の違いなのかもしれません。


Posted by suadd on 2008/07/22 with 映画生活

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iUZW5e Very neat blog article. Great.

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