グラン・トリノ (2008) 【監督】クリント・イーストウッド 【出演】クリント・イーストウッド / コリー・ハードリクト / ブライアン・ヘイリー / ブライアン・ホウ / ジェラルディン・ヒューズ / ドリーマ・ウォーカー / ビー・ヴァン |

「チェンジリング」で傑作を作ったクリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」でまたもや映画生活の満足度ランキング1位になっていて、ちょっとびっくり。これは観に行かねば。
主人公はクリント・イーストウッド監督自ら演じるウォルト。帰還兵であり、元フォードの工場工で、国粋主義で差別的発言を繰り返す頑固老人で、妻を亡くしてぶらぶら暮らしている。そんな中、ギャングにそそのかされ隣に住むモン族の少年がウォルトの持つ1972年製グラン・トリノを盗もうとするが、、、そこからウォルトとモン族の交流が始まっていくストーリー。
ウォルトの偏見はひどいのですが、非常にウィットに富んでいて、ギャングにもひるまない勇気と知恵を持つ反面もあり、交流が進むにつれ、だんだん微笑ましくなってきます。一つ一つの会話が非常にクオリティが高くおもしろくて、映画館でもくすくす笑い声が聞こえてました。
すごくよくできてる作品だなぁと思っていたら、クライマックスに向けて緊迫していって、、、これ以上書けませんが、とにかくよくできたストーリーで、「チェンジリング」といい心のヒダまで精密に演出してしまうクリント・イーストウッドがますます高みにのぼっていくのが確認できる傑作になってます。
P.S.僕の知る限り、映画生活で同じ監督が1位と2位を独占するのは初めてなんじゃないかと思います。すごいですねぇ。
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