ペン・コンピュータは、1990年頃企画された、ペンで入力するタイプのノートPCなのですが、僕は不勉強でまったく知りませんでした。なので、結末がどうなるかも全然分からず読み進めていったため、非常にスリリングでおもしろかったです。マイクロソフトやアップル(Newton)との(文字通り)戦争や、IBMやAT&Tなどとの出資やローン交渉、ド派手なプレゼンテーションとそのためのぎりぎり綱渡りの開発など。とにかく危機一髪の連続。著者のジェリー・カプランは、ペン・コンピュータを考えた張本人なのですが、厳しい中でもユーモアと情熱を忘れず非常に素晴らしいなと思いました。
その後、Palmが登場し、今はBlackBerryへ繋がってきたわけですが、ジェリー・カプランが情熱を傾けてきたものとはだいぶ違うようです。ペン・コンピュータの時代にはインターネットや携帯すらまだ普及してなかったから当然なのですが。。今後、どういった方向性に行くんでしょうか。
久しぶりに生のシリコンバレーのスピード感を感じて、自分も力をもらえた気がします。
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