1976年のアントニオ猪木

1976年のアントニオ猪木
柳澤 健
文藝春秋
¥ 1,890

1977年生まれの僕にとっては、プロレスの記憶と言えば、小さい頃にテレビで観たことをおぼろげながら覚えているくらいで、ジャイアント馬場やアントニオ猪木がどんな関係だかも知らなかったし、プロレスと言えばフェイクなショーという印象しかありませんでした。

実際のところそのイメージはほぼ正しいのですが、このドキュメンタリー作品では、レスラーが真剣になってショーを作り上げ、熱狂的な時代があったことを伝えてくれます。しかも、その中には1976年にアントニオ猪木がリアルファイトを3試合行なったことが描かれています。ここには有名なモハメド・アリとの一戦も含まれます。プロレスはショーでありながら、突如としてリアルファイトにもなりうる恐るべき一面を持っています。

また、最後の方では、今のK-1やPRIDEなどの総合格闘技がどのような経緯で出てきたのかが書かれています。これも初めて知ることばかりで非常に興味深かったです。この本はアントニオ猪木を中心に描かれているので、足早ではあるのですが、もっと詳しく知りたいと思いました。

とにかく疾走感に溢れる筆力には凄まじいものがあり、すばらしい作品です。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 1976年のアントニオ猪木

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://suadd.com/blog/mt/mt-tb.cgi/1868

コメントする

フォト蔵

映画生活

プロフィール

about 山田進太郎
作者は何者であるか?
[フォト蔵] [GREE] [mixi]
[twitter] [clipp] ↓著書
新・データベースメディア戦略。オープンDBとユーザーの関係が最強のメディアを育てる

ウノウ株式会社
代表取締役社長
映画生活
新作映画情報、映画コミュニティ
フォト蔵
写真共有・動画共有サービス
Fujisan.co.jp
雑誌の定期購読、創業メンバー
Listen-IT !
ITを題材にした英語学習サイト
ネット株価情報
日本のネット企業の時価総額ランク