アウトドアウェアなどを展開するアパレル企業「パタゴニア」の創業社長イヴォン・シュイナード氏による経営論。パタゴニアは、いち早くすべてのコットン製品をオーガニックに切り替えたり、売上の1%(利益ではない)を自然環境保護や回復のための団体に寄付するなど、環境問題へ先進的な取り組みをしている企業です。自身も元ヒッピーであり、非上場を貫く独特の経営哲学が語られています。
とにかく印象的だったのは次のセンテンスです。
「企業が真に責任を負うべき相手は、誰なのか。顧客か。株主か。従業員か。私たちの見解では、そのどれでもない。企業は本質的に、資源を生み出すもとに責任を負う。健全な自然環境がなければ、株主も従業員も顧客も、そして企業すらも存在しないのだから」 ーー二〇〇四年に展開したシリーズ広告より
正直言って、こういった視点からビジネスを考えたことがなかったため非常に衝撃を受けました。僕自身はインターネットという新しいテクノロジーを使って多くの人に使ってもらえるサービスを作るため行動しているわけですが、地球環境についての視点を少しでも取り入れていきたいと思いました。ミクロなところで悩んでいてはダメですね。
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