野口英世の伝記小説。天才的な集中力と性格の破綻ぶりがすごいです。とにかく人から借金をしまくります。アメリカに行くための資金を結婚詐欺同然の持参金で集めておきながら、一晩の豪遊で使ってしまうとか、凄まじすぎて言葉もありません。もちろん返済などしません。
一方で、実験中は家に帰らず仮眠を取るだけで、ひたすら研究に没頭します。最近では野口英世の業績のほとんどは否定されているそうです。しかし、それは結果論にすぎず、野口英世が非凡な人物であったことは否定できません。タイミングさえよければ、素晴らしい成果を残せたと思います。
ひたすらに走り続けた人生は、気持ちよかったのだろうなと思いました。
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