「自分探し」とは何かを様々な出来事から探った本。扱う内容はかなり幅広く「あいのり」「猿岩石」「ザ・ビーチ」「高橋歩」「ホワイトバンド」「絶対内定」「てっぺん」「和民」「一風堂」「ドラゴン桜」「のだめカンタービレ」「エヴァンゲリヲン」などなどから鋭い考察を示しています。基本的に著者は「自分探し」に否定的なので、非常に刺激的な言葉が並びます。
個人的には、今の日本においては自分探しというのは避けられないと思っているので、何もそこまで言わなくてもという気持ちはありますが、言われていることは否定はできないところです。とはいえ、本書でもそれではどうすればいいのか?はまったく示されていません。
僕自身としては、たまたまインターネット・サービスという夢中になれるものに出会ったので、すごくラッキーだなと思っています。とはいえ、2004年に渡米するまではこれが絶対だと思っていたわけではなくて、アメリカに行きたかったから行ってみて、日本食カフェをやりたいと思ったからやろうとしてみて、やっぱりネットしかないなと思ったから会社を始めました。何でもおもしろいと思うことをやってみるというのは一つの方法なのではないかなと思います。違ったと思ったら引き返すだけの豊かさが日本にはあるわけですから。
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