SAS(Special Air Service)はイギリス陸軍の特殊部隊のことで、そこでノンキャリアの頂点まで上り詰めた著者が経験してきた特殊任務について語った本です。北アイルランド、アフガニスタン、コロンビアなどを駆け巡り、ほとんど奇跡のように生き残ってきていて驚きを隠せません。特に冒頭にもなっているアフガニスタンでハインドD攻撃ヘリという化物のような兵器に襲われるシーンなどはほとんど映画の世界で、もはや想像の域を超えていて、言葉もないです。
著者はなぜか進んで危険な任務についていきますが、どういう心理なのかは書かれてはいるのですが、ほとんど納得はできず、どうやったらこういう世界に身を投じることができるのかは最後まで謎でした。とはいえ、こういった世界が実在しているということを知れただけでも、本書を読んだ価値があるかなと思います。現代の戦争とは何かをリアルに感じられます。本当に戦争は怖いです。
コメントする