インテル創業者の一人で元社長のアンディ・グローブの生涯を綿密な取材により描いた作品(本人存命中ですが)。自伝である「僕の起業は亡命から始まった!」では、どちらかというと亡命するまでがメインだったので、いかにしてインテルがここまでの大成功を納めたのかはよく分かりませんでしたが、本書ではそういった部分まで細かく言及されています。
例えば、日本企業との戦いに敗れてメモリ事業から撤退する話、386リリース時に代替供給者を認めない戦略を取った話、RISKアーキテクチャの採用を見送った話、インテル・インサイドのキャンペーンの話などなど。かなりきわどい勝負をして、そして勝利してきたのが分かります。
思ったのは、大きくなる会社というのはどのタイミングでも現状に満足せず勝負をしてきた会社なのではないかということです。インターネット企業を見渡してみても、よい業績をあげている会社というのは、適度なタイミングでミラクルを何度も起こしています。例えば、楽天であれば「旅の窓口」や「DLJディレクト」の買収、プロ野球への参入など、DeNAであればモバオク、ポケットアフィリエイト、モバゲータウンなど。
ミラクルというと一見運次第な感じがしますが、ここでいうミラクルを起こすために冷静な視点や不断の努力が必要なわけです。しかし、必要なことをしても必ずしもミラクルが起こるわけではないので、常に努力するのは非常にきつい。それをして、かつ結果を出して来た経営者としてアンディ・グローブは尊敬に値するし、この本を読んで経営者としての心構えを学んだように思います。
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