コミュニケーションはケータイに行き着く

らいおんの隠れ家 テレビが負けた理由

すこし意外な要素は「ソーシャル・アプリケーション」という特殊な革新だ。普通の十代の若者は、友人といつまでだっておしゃべりできる。だが現実の友達は24時間一緒、というわけにはいかない。私が高校生だったとき、解決策は電話だった。現在では、ソーシャルネットワークと、多人数でプレイするゲームと、いろんなメッセージソフトだ。これらへのアクセスには、いずれもコンピュータが必要だ。[3] つまり十代の子供は (a) ネットにつながるパソコンを欲しがっており、(b) 使い方を理解したがる動機があり、(c)パソコンの前で無限に時間を費やす、ってことだ。

これが最も強い要素だ。これこそみんながパソコンを求めた理由だ。オタクは、パソコンが好きだからパソコンを買った。次にゲーム好きが、ゲームのためにパソコンを手に入れた。だが他のみんながパソコンを欲しがったのは、他の人とコミュニケーションできるからだ。だからおばあちゃんも14歳の少女も、パソコンを欲しがった。

テレビが負けたかはともかくとして、PCが最強のコンテンツである友達や恋人とのコミュニケーションをドライブしたのは確かだと思います。

そして、その流れは必ずケータイに行き着きます。

欧米では(ケータイが貧弱ゆえに)PCが日常的ツールになっていますが、日本ではその役割の多くをケータイが担っています。メッセンジャーやPCメールを日常的に使える人は限られていて、友達にリーチしようと思ったら、ケータイを使う方が圧倒的に便利です。

でも、PCでできてる便利なコミュニケーションがケータイの制約でできていないことはすごく多い。そして、PCでのルールがケータイにそのまま通用することはなく、ケータイならではイノベーションが求められています。

そここそが、まさにチャンスだと思うのです。

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