日本を変えた10大ゲーム機

日本を変えた10大ゲーム機 (ソフトバンク新書 87)
多根 清史
ソフトバンククリエイティブ
¥ 798


個人的にゲーム業界というのはインターネット業界の今後を見据える上で非常に参考になるのではないかと思っています。まず非常に珍しい日本発で世界で通用する無形サービスであるということ(最近は崩れてきてるようではありますが)、それから試行錯誤しながらプロデューサー制とも言うべき制作体制を整えてきたということです。

恐らくゲーム業界で起こったことはインターネットの世界でも起こると思っています。まずいかにして世界に通用するようなサービスを作っていくかについては、恐らく大きな枠組みを発明することではなく、クオリティで勝負することです。アクションゲーム、RPG、カードゲームがある中で、スーパーマリオ、ドラクエ、FF、ポケモンなどを生み出したように、世界観から緻密な作り込みをしたサービスを作ることだと思います。

次に、ゲーム黎明期は様々な職種が入り乱れてゲームを作っていたのが、ゲームの世界観をまとめるゲームプロデューサーが最も重要であるという流れを作り、数々のスターを生まれました。本書でも飯野賢治氏がPS発売が決まっていた「エネミーゼロ」をよりにもよってソニー主催の「プレイステーションエキスポ」の席上で、セガサターンに乗り換えると発表された事件や、プレステで行われた「ゲームやろうぜ」というゲームクリエーターのオーディションの話も出てきます。

恐らくインターネットサービスもプロデューサーがキーになってくると思います。イメージは、はてなのサービスクリエーターがそれに最も近いですが、あのはてなでもサービスクリエーターという肩書きの人はわずか3名しかいません。それだけ希少性が高く、手法が確立していないということであると思います。しかし、ゲーム業界では専門学校でゲームプロデューサーは最も人気のある職種です。はてな近藤さんとも昔、「(善し悪しは別として)この業界もそういう学校ができるところまで行かないといけない」という話をしてました。

うーむ、かなり本とは関係ない内容になってしまいましたが、本書はゲーム業界をゲーム機という切り口で黎明期から現在までを俯瞰できる良書です。個人的には、上記のような理由で非常に参考になりました。

<抜粋>
・(スペースインベーダーについて)タイトーの正規品だけで30万台、違法コピーを合わせると60万台を超えたという未曾有のヒット。この記録を破る業務用ゲーム機は、30年後の今日までない。
・1977年、任天堂は「カラーテレビゲーム6」と「カラーテレビゲーム15」という二つのゲーム機を発売した。その名の通り、それぞれ6種類と15種類のゲームが遊べて、価格は9800円と15000円。しかし、中身はまったく同じ基盤である。
・(Wiiについて)ゲームをプレイしている最中のピーク時でも、Wiiの消費電力はわずか45ワット。Xbox360は350ワット、PS3は370ワットというから、発熱量の少なさや、冷却ファンの静かさも比べものにならない。また、スタンバイ時での消費電力は4ワットで、岩田社長いわく「豆電球1個程度」の省エネぶりだ。

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