25歳フリーターにして、1億2000万の借金を背負った著者が、どういう過程で借金を背負い、どうやって返済したかを書いた本。読みやすいので、さくさく読めますし、絶望的な割には暗い感じではないです。
個人的にヒットしたのは、著者が(借金を背負いながら)不動産会社で株式公開準備をした時に気づいた不動産業界の構造についての部分でした。新興の不動産デベロッパーがなぜ、どうやって勃興し、その時の内情はどうで、ほとんどすべてが倒産していく様子が書いてあります。
著者曰く「財閥系、鉄道系を除くほとんどのマンションデベロッパーは、10年でランキングTop10から消え去り、20年ですべて潰れる」そうで。結局のところ、不況期に財閥系や鉄道系の不動産デベロッパーが安く買いあさって、元通り、というのがまさに今リアルに起きていることで、なんだか切ないなぁと思いました。
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