2011年新聞・テレビ消滅


(注:本書は献本いただきました、末尾参照ください)

刺激的なタイトルですが、内容はそのまま。新聞とテレビという二大マスコミ業界がいかにまずい状況におかれているか、豊富な事例をあげながら書かれています。また、それに対しての新しい生き残りの模索についてもとりあげられています。

佐々木さんは本書で辛辣にマスコミの状況への無理解ぶりを描いていますが、それは佐々木さんがジャーナリストであり、業界への愛からゆえなのではないかと強く思いました。

例えば、佐々木さんは「報道」自体が喪失する危機感を持っているように思いますが、はっきり言って報道への需要は0になることはないわけで、業界は相当縮小するにしても、報道自体は残ることは間違いがないでしょう。

そう考えると、マスコミに(あまり)関係しない僕のような人間からすると、適正なサイズに業界が縮小しつつあるだけで、それは今までいろんな業界でも起きてきたことであって、特別なことでないのではないかと思ってしまうのです。

なので、僕はマスコミを特別視はしていませんが、なぜマスコミというビジネスモデルがうまくいかなくなってしまったのかについて、本書を読むとよく分かって、自分が仕事をしていく上で非常に勉強になりよかったなと思いました。

<抜粋>
・(新聞社の幹部)「ネットの時代だろうがそんなことは関係なく、皆さんはどんなニュースを読むべきかというような情報取捨選択能力は持っていません。どの情報を読むべきかということを判断できないのです。だからわれわれが皆さんに、どの記事を読むべきかを教えてあげるんですよ。これこそが新聞の意味です」
・編集長や編集者が年齢を重ねたのにあわせて、雑誌の内容も年をとってしまったのである。この結果、本来は二十代前半向けだったはずの雑誌はいつの間にか三十歳前後の読者向けになってしまい、このため昔からの読者はついてきてくれているけれども、若い読者は呼び込めなくなっていたのだった。
・極論を承知で言い切ってしまえば、いまの二十代から三十代の若い読者は「カネと女と権力」なんて読み物はあまり望んでいない。彼らが求めているのは、「これからどうやってこの社会を生き延びていくのか」といった自分の生活にもっと寄り添った具体的な情報だ。(中略)だがそうした記事はサラリーマン向けの総合週刊誌にはほとんど掲載されていない。載っているのはあいかわらず政治家の腐敗か、そうでなければ風俗情報ばかり。そんな情報をいまさらだれがほしがっているというのだろう?
・典型的な例が「麻生首相の漢字読み間違い」問題だ。ネットでは「日本の新聞は首相の読み間違いばかりあげつらって、本当にレベルが低い」とさんざんに批判されているが、新聞社は何も読み間違いばかりを報道しているわけではない。(中略)実際に新聞の紙面を見ると、麻生首相の読み間違い報道はそんなに大きな扱いにはなっていない。どちらかといえばベタ記事扱いだ。 ところがネット上ではそうした新聞社側の編集権はいっさい無視されているから、新聞社がどの記事に力を入れて、どの記事をベタ扱いにしたのかは分からない。

<本の感想と献本について>
・ブログで取り上げるのは読んだ本のうちおもしろかったもの、何かしらひっかかりがあったもので、エントリされるものは、ごく一部です。
・読むスタイルは、面白くなかったら即座に読み止めなので、よほど正義感に燃えない限り、基本スルーであえて批判もしません。
・献本されたものも上記と同様で例外はありません。献本をいただける方は、このページのウノウ株式会社へのリンクから会社宛にお送りください。

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