上巻ではトルコ帝国公認の海賊にやられっぱなしのキリスト教側でしたが、それは下巻になってもあまり変わらず。ただ、ルネッサンスなどヴェネチアが最盛期を迎え、スペインが力を持つことで、それに対抗しようとする動きが随所にみられます。海賊とか奴隷とか敗れた側を虐殺したりとか、相変わらず人が生きていくには大変な時代だったのだなあと。ちょっとしたバランスやタイミングで命運が決まってしまう不条理さ。今の時代に生きていてよかったと思いました。
see also ローマ亡き後の地中海世界(上) - suadd blog
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